メガネの大半はチートでできております。
例の探偵くんをおもいだしてください。
クロコは精霊なんでサイズは出会った10歳のままでいわゆる幼女さんです。
くろぶちのメガネに片手をそえながら、メイドで精霊のクロコさんは密談(?)ちゅうだそうです。
「アー、アー、こちらクロコ。こちらクロコ。お分かりでしょうが、ただいま学園にて入学手続き完了しました。
学園長がエルフとか聞いてなかったんですが設定あり難うゴザイマス。大変美形なんでお嬢様の攻略対象候補としてよいですか?よいですよね!……ちっ、駄目か。」
なんでも、いつもこの『通信・検索めがね通称ケンサクくん』を使いつぶやいてるときは、この世界の『運命のかみさま』とやらと対話や情報交換をしているそうです。
はたからみてると、ただの怪しい精霊よね?
今は通信携帯魔法具が(クロコ作)世の中に広まりつつあるから、特に学園内では珍しくなくなったらしいけど。認識疎外←魔法をかけておかないと。
「じゃあさっさと迅速にメイン攻略対象者の追加情報と位置情報を送ってくださいよ。昨日徹夜したなんていわないでくださーい。事前に準備しとけっていったでしょう?いいましたよね?つかえな……」
安定の金だらいが降ってきてるし。消えるからよいけど。
仮にも神サマに、その対応でよいのかしら?よくないわよね?相手は神サマだし。
以外と沢山いるらしいけどね?神サマね?
「じゃれているところ申し訳ないけど、それよりもクロコ?わたしたち転入組になるのだから、案内担当の方のいる施設に早くいかないと…」
学園は、その学ぶ・研究する目的のため様々な区画に別れ、ひとつの街のようになっているので学園都市ともいわれており、大抵は自宅よりの通学者が目的の施設で1日学ぶか、能力を見込まれたはいいが多岐に才能があると区画をはしごして学んだりする。
ミリィたちはこの『多岐に才能があるものたち』にあたるので、今日はその施設にいかなければならない。
クロコいわく『キャンパスライフ』らしい。
ちなみに、学園内は初めは慣れるため転移陣をつかわなように学園長にいわれたため、ミリィはいそいでるのだ。
学園案内の地図では不安だし、案内担当の者はなぜか入学迎えにこれなかったらしい。
「案内人がいないのはワタシが存在するせいだとしても、入学!といえば出逢いオンパレードなはずですよね神サンよ?
恋愛脳なしの天然お嬢様のためにも情報ぷりーず!はよ寄越して!」
また私にはよくわからないけど、なんとなく失礼っぽい事を叫んでるメイドさんは無視してみることにして、地図を確認します。
ふ、と、視線を感じて案内地図から顔をあげると
「あれ?君たちもしかしなくても、今日来る転入生?」
背の高い、銀髪に金銀の瞳をした、大きな狼らしい耳と尻尾を生やした方に声をかけられました。