『閑話』:あるかたと、エルフの対話。
学園の上空に浮かぶ学園の長のへや。
夜半に月明かりのうかぶなかで、学園長はどこを見るともなく何者かと対話をしていた……。
「先日入った生徒さんは、この学園都市に馴染めそうでしたか?」
「ええ、遠目にみていましたが、クラスの子達とも、臆することなく接していましたよ。それに三人の教員達とも。
案外、あのメイド精霊さんよりも、ご令嬢さんの方が彼らとなじんでいましたね…。やはり『抵抗力』を持つ者だからですか…」
「あれらは先の『胎動』の際になにかしら余波を受けた者達ですから、
『かの神』に見守られた者達に、影響を受けているのでしょう。
おそらくは、これからも…」
「それにしても、まさか貴方が今こうして話を交わせるとはおもいませんでした。……まさか、やはり『臨月』が近づいているのですか?」
「まだ前回より15年しか経っていないのに、これからは『胎動』の影響が度々出ることになるでしょうから…
随分と『早産』になりそうですよ…そのうち、皆様の力を借りることになりそうです。」
それでは…またいずれ……
誰かのこえは、次第に、ちいさくちいさくなり
「何事も、予定通りにはいかないものですね。」
それでは我々も、少しでも『彼ら』の力となるよう急ぎましょうか。
そんな声が
夜の闇の中に、ひびいていた…。




