お嬢様は、おねえちゃんです。
作者はあたま悪いんだよ?むつかしーことは、苦手なんだよ?
貴族や爵位なんて一夜漬けしてもわからなかったんだよう。
…いーんだよ。フィクションて、良いことばなんだよ。
さて、さて、前回の人参シャーベットの、つづきです。
みなさんにスフレはとても好評で、
アクロスさんも人参シャーベット、たべてらっしゃいます。
「ごちそうさま。でした。」
ペコリとご挨拶して食べ終わったミカエルくん。
お口の周りに、おべんとがついてますよ?
仕様がないですね?
洗い物や片付けはクロコにしてもらい。汚れたところを拭いてあげていると、おー、よく食べたなミィー?とエンカさんがきました。
「そういや今更だけど、人の貴族?とかって、料理もしないし、他人の世話もしないんじゃなかったか?
クロコはまだなんとなくメイドだからってわかるけど、ミリィは旨いもん作るの、なんか馴れてて上手いのな?なんでだ?」
話せることならちょっと知りたい。俺、貴族のやつらって苦手だから普段は話さないし。と尋ねられました。
そうですね、大抵の普通の貴族の方は、確かに何でも使用人の方々がなさるので、料理や物創りはしないでしょうね?
予想ですけど……
「元々、わたしは普通の商家の一人娘でしたからね?料理や雑用などもしますし、身の回りの事も、大抵はできますよ?」
別段ひみつなことではないのでお話します。
「子爵持ちの貴族と言っていなかったか?」とアクロスさんが聞いてきました。
ええ、そうなんです。
不思議でおかしいのですが、成果からの貴族や爵位譲渡を受けた訳でもなければ、血筋などの世襲貴族でもないんですけどね私。
両親が亡くなったあとに、権利などの譲渡や今後の身の振り方などに追われていた当時。
記憶は何だか曖昧なのですが、……気付けば少し偉いかたの養子に入ったり、なかなか偉いかたの戸籍に重複して入れられていたり。
そこそこな国の王族の隠し子にされていたり、「本当の家族のもとに来い」などと一時期、しらないかた達に引っ張りだこになっていて、仕方なくクロコと事故防衛で撃退したら
撃退された一部がどこそこの国をあげて取り締まれなかった一大犯罪国家
だったとかなんとか……………
「とにかく気づいたら、『子爵令嬢』と呼ばれていましたわ。……みたいな感じですかね?
…だから世間一般の貴族や爵位持ちさんがどのような方々なのか、しらないんですよ?」と答え、
「ですよねえ?お嬢様。」
神様にもてあそばれちゃった、と、言うクロコとうなずいてみます。
ちなみに料理などはクロコが来るまえから、やってみたらできましたから。
今日の料理や今までのレシピなどは、クロコと実験しながら作ったものもですよ?と説明しました。
「「「いやいやいや、なに(なんだ)その現状説明。色々とあり得ないでしょ(だろ)?!!」」」
エンカさん、アクロスくん、、ルイゼさんに、そろって一度にいわれましたが、みなさんたいへん息があっていますが、本当に私にもよくわからないんですよ?どうしましょう?
「まぁ、彼女にも諸事情があるからこその、この学園都市への入学、という訳ですよ。
みなさんも自分の過去に、ある意味似たような件があるのでしょう?」
あまり今これ以上聴いては、彼女も困ってますし、失礼ですよー?とホウエイ先生から助けが入りました。
それを聞いてお三方も何か思い出しているようです。
「まあ、ミリィが料理がもとから上手い事はわかったからな。」
「…ミリアムちゃんも何だか人間相手に苦労してきたんだねぇ?」
「知識にがめつい奴らは、…鬱陶しいものだからな。」
と何やら相憐れむような視線を向けられても困るのですが。
やめてください。まわりに流されてきたのが、情けなくなりますから…。
「ミリアム、きぞく?王族?」
少しうなだれてしまう私に、ミカエルくんが膝の上に座ってきながら小首をかしげて尋ねますが、いえいえ、まったく違いますからね?
あと、ひざまくらといい、お膝に乗るのすきですね、ミカエルくん?
可愛らしいので、ぎゅっとして良いですか?
お嬢様の可愛らしいもの好き属性が、着々(ちゃくちゃく)と育っているようですよー(ぽそっ)と呟くクロコ。…だって可愛らしいんですもの。
「んじゃ、話かえて…。
なんだか、一気に馴れたなミィは。そうしてるとミリィの弟みたいだぞ?
そっちのクロコと一緒にいると、妹と弟になつかれてる姉みたいだしな。」
ミリアム(みりぃ)とミカエル(みぃ)で名前も似てないか?とエンカさんにいわれました。
「ミリィと、ミィ。名前にてる!」ミカエル君は大喜びです。
「お嬢様の弟になるならー、ワタシはお嬢様の「妹分」ですから、先輩のワタシもミカエル君の姉ですっ!『お姉さま』と呼んで、かまわないですよっ!?」
胸をはってるところ悪いがチビッ子同士で『お姉さま』はないわと否定されてますよ?クロコ。
「おまえは並ぶと天使と悪魔だ。」
「なんですと!悪人にいわれたかねーですっ。」
ミカエルくんが弟…素敵ですね?
「…………ねえさま、呼んでいい?」
お膝の上でニコニコと尋ねるミカエルくんに、答える前に、
「もちろんで「よし許す!!」」ビシッとおや指を立てるクロコであった
なぜ貴女がこたえるの……。
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自宅から通うのは、やはり諸問題がありそうだと、他の生徒同様、建物の自室でと暮らし始めることになったミリアムとクロコ。
用意された部屋の中を魔改造?してから、眠りにつきます。
あしたから学園生活の本番ですね。
何をしていこうか、何がおこるか、色々と楽しみです。
「それじゃあ、おやすみなさい。」
「おやすみなさい。お嬢様…。」
ミリアムや皆が寝静まった、その日の夜。
ベッドの上で一人、むくりと、メイドは起き上がって、
「………………………おねぇ、ちゃん………なぁんて、今世では呼びませんよ?ワタシは。
お嬢様の記憶が戻ってしまったら、私のお世話はしても、また自分の幸せは二の次にするんだろうし。
「幸せにしよう計画」に支障がでるでしょ。だから、前世の記憶が戻らないように気を付けなさいよ…………って!笑ってんじゃないですよ!この…。」
どこを見るともなく、メガネを触りつつ、こそこそと、そっと、呟くのだった。
次回に閑話で、短編にあげてたプロローグをこちらに改稿してのせました。




