自己紹介と、教室探検と、キッチン最速くっきんぐ。
気付けば最終登場のミカエルくんが出刃っているふしぎ。
「アクロス、じつは、超・不器用。」
「お前にいわれたくはないぞ、どんくさチビッ子。」
いまのセリフはミカエルくんと、アクロスくんのものなんですが…
いきなりまた喧嘩ですか?
わたしたちは、ひとまず片付いた教室と、その付随する他の部屋をまわって
今はやっとみんなで自己紹介を終えて、3時のお茶の準備と会話をしていたところです。
ところどころで、なぜかクロコがルイゼさんの黒歴史などの個人情報を暴露して怒られたり呆れられたりしていましたが、皆さんの事が知れてよかったです。
もちろんわたしたちのことも、お話しましたよ。
いままで世に出た発明の話などは、権利などの都合であまり語れませんでしたが……。
アクロスさん、興味がおありだったのに、ご免なさい。
これから発見したり作製したものならご説明できますから気をおとさないでくださいね?
さて、
教室を見学してからの自己紹介タイムは、時間もたったので、2階の教室・通称サロンで行われていたわけです。
ずっと教室、教室、といってはいましたが、別枠クラスの「教室」は、それ自体が5階建ての建物と地下室になっている「施設」のことなので、そのなかはとても広く感じました。
なんでも、この学園都市のなかでさらに特殊な生徒達を教育・育成したり、隔離・保護したりするためにできたのが『別枠クラス』
つまり私たちのクラスになり、
色んな事情があったとかで、こんなにおおきい建物になっていったのだそうです。
学園の他の施設も、とても大きく見えましたが…さすがさまざまな種族や人の集まる大国付随の学園都市ですね?
先程、みせていただいた別枠クラスの施設の全容は、
地下に研究施設,製作所・魔法,武術鍛練場・倉庫・入浴施設・謹慎室が。
1階に授業用の試験施設つきの教室と、ミニ資料庫が。
今いる2階に談話室・食事どころを兼ねた『サロン』と調理室が。
3階からは寮にもなる『自室』と呼んでいる部屋があって、
3階にエンカさん、アクロスくん、ルイゼさんのへや。
4階にミカエルくん、わたしとクロコのへやが。
そして5階にホウエイ先生のような担任のかた用の部屋と執務室がありました。
さすがに自室の中までは見ませんでしたが、なかなか広かったです。
しかも地下の施設は一番広くて、それぞれ外の中庭の下にまで通じているくらいの広さで。
なんでも、
「実験・開発や鍛練で破壊があっても部屋が建物の土台から出てれば、建物は壊れないから」だそうです。
そういえば先生をお待ちしていた時の中庭には、草の色が何ヵ所か若いところがありましたね、いま思えば…。
実際あれがホウエイ先生のお話しされてた、アクロスさんが爆発させたらしい穴のあととかなのですかね?
そんな話のあとで、冒頭のセリフになるわけなんですが…
「アクロスは、あたまよくても、
造ったり、直したりするの、へた。…いつもボクとか先生が、手伝い、やる。
さっきも、朝の手伝いで、つかれて、寝てた。
そのせいで、きょうの、おひるごはん。食べそびれたし…。」
と、ミカエルくんはプンッとしながら抗議しています。
「先生にはもうご指摘を受けているし、お前はいつも手伝いの後に礼の品をよこせと食べ物をねだるし、ほかにも何かしら常に僕にタカって食べているだろう!
王族や天族の血が入っているからって何でそんなに万年欠食児童なんなんだよ…。いくらなんでも、そのうち肥るぞ…。」
「ふとらない。」と答える声が聞こえてきます。
確かに高位魔力者はエネルギー消費効率がよいので、みなさんよく食べますものね。
おまけにミカエルくんはどうやら成長期のようですし。はやく、食べそびれたお昼ごはんをたべたいようです。
「はいはーい、お待たせしましたよミカエルくーん。
すぐに食べたいとのことなんで、クロコ&お嬢様、女子タッグによる特製甘いオムライスになりまーす♪
あ、みなさんは悪人いがい、スフレをどーぞー♪」
ここのキッチン、初使いでも使いやすくてこの出来上がり。
いやぁいい道具おいてますねー。元はクロコ作ですけどー。自画自賛っ☆
っと相変わらずなうちのメイドがすみません。
とたんに天使さんの眼がかがやいてますね。
ちなみにアクロスくんには、ホウエイ先生の許可をもらった甘さ控えめの『人参シャーベット』がありますよ?召し上がってくださいな?
「にんじん……。」
と顔をしかめてらっしゃいますが…
あらら?ホウエイ先生?お野菜でデザートとの注文でしたが、
人参……アクロスくんの苦手なものなんですか?
「みなさん、お野菜をあまり食べてくださらないんですよねー。」ふふふ。
………先生も悪よのう。




