ねむれる天使はおうじさま。
くぅくぅ。すやすや。
そんな寝息がきこえそうに、
肩までのふわふわな金の髪の毛をして、白い翼のはえた天使さんは、素敵な可愛らしい寝顔で、ぬいぐるみさんたちの中からあらわれました。
そしていま、私のひざで何故か、ひざまくらちゅうです。
よじよじ床から登られました。
よく寝ていますねー。気持ち良さそうです。
「おい、こらミィ。おきろー?」
ぺちぺち。
エンカさんが天使さんのあたまを軽くたたいてしまいます。
『んん~~…??』と目をぎゅっとしてますが……かわいそうですよっ?!
そして天使さんはミィさんという名前なのですか?
「痛くしてないし、ミィは弱くないぞ?」
とエンカさん。
「ミカくんだけいないとおもったら、たぶんずっと教室で寝てたんだね?」
だから縫いぐるみだらけだったかーと、ルイゼさん。
「ミカエルくん。もう昼も過ぎてますよー?おきてください?」
と声をかけるホウエイ先生。
「そのへんの椅子に何かかけて寝かしとけばいいんじゃないか?風邪なんかひかないだろソイツ…。」
とそっぽを向いて優しいのかわからないことを仰有るアクロスさんです。
天使さんのお名前は、ミカエルくんですか。
ってずっと寝てたんですか?
もう2時ちかくなんですが??随分おねぼうさんですね?
「天使……背中にツバサといい、色合いは違えども何か見た目のキャラが被りますね。あなどれません。名前といいまさしく天然天使…。」
(さすが最後の攻略対象)とクロコはなにやらムムム…と悩み始めてますが
ともかく起こして差し上げるべきですかね?
ちいさなお子様なら、こちらはいかがでしょう?
サッとかばんから取り出します。
「ミカエルさん、ミカエルさん?
みなさんまってますよー起きましょう?いま起きてくだされば、おいしいお菓子の時間がまっていますよー?」
召し上がりませんかー?と鼻先に
あまーいあまーい、粉砂糖のかかった、シュークリームをだしてみました。
天使さんのおはながヒコヒコしてます。
「ん……おかし、あまい、いいにおい…。」
甘いにおいに誘われて、ぱたぱたとツバサをうごかし、かた手でその目をこすりながら、ようやく目を覚ましてくれました。
その瞳はとてもきれいなエメラルドグリーンです。
そのままみてるとミカエルくんは匂いに吸い寄せられるようにその顔を、こちらに伸ばし、
ぱくん。モグモグモグモグ……。
わたしの手のうえからシュークリームにかぶりついて、あっていうまにたべてしまいました。
………モグモグ。ごくん。
「………おいしーい。なくなったの。ごちそうさま。」
「はい。おそまつさまです。」
ちゃんと御馳走様が言えてえらいですね?と、そのお砂糖のついたおクチをつい拭いていると、天使さんは今気付いたと不思議そうにこちらをみて。
「しらない女の子?……だぁれ?」
と、くびをかしげて尋ねられました。
くっっ天然なかわいさめっ!っととなりで見ていたクロコが悶絶しています。
「今日から同じクラスになるミリィだぞ、ミィ。」
「ミリアム・ハーネストさんですよ、ミカエルさん?
昨日いらっしゃると伝えた方です。さぁ、みんなでご挨拶をしましょうねー?」
「はいはいミカくん、起きたならドール達を片付けないとねー。」
「…………………(シュークリーム、か。)ぼそっ。」
みなさんに声をかけられ?て、ミカエルくんはようやく立ち上がりながら
「はぁい。…あいさつ。します。
………………ミカエル、です。ミィ、とか、ミカ、とも、よばれる。
イェルス、国から、きました。いちおう、ななばんめ、の、王子です。
得意なの。ちゆ、と、召喚。……ドールたちを、つかいます。」
よろしく。といいながら、
一番最後にお会いしたミカエルくんは
まわりのドールさん達を動かしながら、
クラスメイトの皆さんのなかで、いちばんはじめにペコリとご挨拶されました。
Q…クロコはハネがあるけど天然の天使じゃないの?
A…ワタシは、やや養殖でドーピングありなので!天然物ではありません!!




