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やちむんとサンピン Ⅱ  作者: 玲於奈
2/4

にゃりた

なし

くだらない笑いで

やっと自由になって


満点の青空に


「めんそーれ」


つい叫んでしまった


周囲にまるぎこえ

だけど

じじばばぐらいで

たすかった


ここはとげぬき地蔵か


ブラック会社

誰も何もいわない

文句が言えない

ここすうねん

わたしに

こんなじゆうがあっただろうか


思えば何年もの間

ひたすらに耐える

罵詈雑言


理不尽すぎる世の中

いやうちの会社

弱氣に強く

強氣に弱く

弱者におちたらひたすら

あがれない日々。


それがあたりまえ

ではないんです。


そんなところは異常です



「そことは

 無縁なものがここにある

 しあわせはお金では買えない」



誰か言った

とうとつにその言葉を思い出す。



そして、

私はきれいさっぱり全てをすてた



さっぱり捨てながら

所持金は、いくらあるかと思った。


手持ちの残り少ない現金は、

羽田からの航空券で消えた。


トラベラーズチェックがあったか


なぜか、ドバイメトロの残がある

エミレーツ航空のチケットは?


何かあるか

ポケットを見た


そういえば

思い出した

足がつくかと


成田で全てをごみばこに。


ポケットの中味はすべて。

そして、そのまま失踪。



そうだそうだと


靴の中に隠し持っていた

1万円を思い出した

いつも海外で何かあったらと

最後の砦で残した靴。

身ぐるみはがされたことは

ないが

万が一に靴に隠した1万円。

福沢さん。


全部捨てていなかった。

それを思い出すじぶんに


おれってラッキーとおもい

いやばかじゃないかしら

とおもい

おかしくなって

腹をかかえて大笑いしながら

太陽にすかして諭吉さんを見た


かたほうのくつしたをぬいで

いちまんえんを

沖縄の太陽に

すかしてみる男


へんなかっこうをしたもんで

おもわず

ひっくりかえった


沖縄の太陽を見た

ぎらぎらで

暑い。


今は何月?

砂漠とは違うあつさ


腹を抱えて

笑い込み。

くつをぬいで

1万円札を太陽にすかす男。

まずもってあやしげ


その様子をうかがう

1台へんな赤いタクシー

守礼の門に色が似ているなあ。

なし

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