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怠惰は罪ーやる気無しのやり直しー  作者: 味ノ素 味格
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プロローグ

「あークソッ!また負けた。本当クソゲーだな。」


暗い部屋でスマホの画面に向けてボヤく男


「イヤホンも充電ないし、一旦休憩するか。」


古いパソコンでカタカタと動画サイトを閲覧しだし、適当に動画を見だす。


「腹減ったなー。てか飲み物もタバコもキレたしコンビニ行くか。」


そう言いながら出かける準備をする。


歩きながら財布を見る

「あーもう金がねぇー。明日また働かなきゃなー。後で予約しよ。」


コンビニで買い物を終え、ベンチでタバコを吸いながらスマホをいじる。


「予約完了〜。あーぁ仕事入れちったー。だるぃなぁ働きたくない。。。」


文句ばっかりなこの男、竜堂秋人りんどう あきとはフリーター歴2年の今年30歳。


外見は中の上、学校の成績も中の上、コミュニケーション能力も高く人当たりの良い青年だったが、2年前に大学卒業してからずっと勤めていた営業会社を辞め、そのまま半年間貯金でニート生活をし、再就職をしようと就活を始めたが絶賛世の中は大不況により再就職を断念し、就活しやすくなるまで派遣の単発仕事でのらりくらりと2年間生活している。


「ずっとゲームしてたいなぁ。お金降ってこないかなぁ。」


何年間もずっと働いていた会社は、よくあるブラック会社で朝9時から夜23時まで働き、遅い時は朝方4時近くまで働いていた。

今でこそこんなだが、勤めている時は割と真面目に働いていた。

そのせいか、辞めてからたがが外れたように怠けだした。


最近では、100人対戦のバトルロワイアルゲームを長時間やり、金が無くなったら派遣の日当を貰い、またゲームをするの繰り返し。もちろん貯金はもう無い。


「あーぁー。どこで間違えちまったんだろうな。。。毎日毎日糞ゲーばっかりやって、飽きたら動画見て、でもまぁやる気も起きないんだけどな(笑)」


「どっかに1億円落ちてねーかなー。楽してー。人生やり直せるならやり直したいけど、やり直した所で頑張れんのかねー。」


ベンチでボヤきながらタバコを吸ってると、見覚えのある老婆が大荷物を持って腰を曲げながら歩いている。


「近所のばぁちゃんか、そろそろ充電もできてるだろうし帰りますかね。」

そう言って老婆に近寄り

「ばぁちゃん荷物多いな。持ってやるから貸してみ。」


「あぁ秋ちゃん。わるいねぇ。」

老婆から荷物を受け取り歩き出す。


「おもっ!ばぁちゃんよくここまで運べたな(汗)」


「今日は息子夫婦が遊びに来るからねぇ。孫にご飯を作ってあげたくてねぇ。秋ちゃんも早く結婚しなさいよぉ?」


「俺はまだまだ無理かなー。」


ばぁちゃん久々に息子夫婦が帰ってくるから張り切ってんなーと思いながら信号待ちしてると、一台の車が猛スピードで突っ込んでくる。


「やっば!」


グァッシャンドォンーーー


秋人は老婆を突き飛ばし、自分も横飛びして避けようとすが

間に合わず、横腹から車に激突し電柱に叩きつけられた。


いってーっ………ってなんも感じないな。

冷てー………はぁまぁばぁちゃんは助かって良かったわ

これで………終わりか………

竜堂秋人の人生はここで幕が降りる。






ーーー………


あれ?これってどーなんだ?


なんも感じないし真っ暗だけど、まだ…意識はある?……


「まぁいいや。寝よ。」


暗闇からだんだんと光を感じ、何かが見えてくる。



眩しい………寝させてくれ………



眩しい中で見えてきたのは



別世界でやり直しますか?


→はい


 いいえ



は?


やる気出ないからいいえでOK



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