表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

雄んなの子

 今日も何百、何千、何万の人間が俺のサイトを閲覧にくる。その中でも今日一、頭のネジが外れてるやつの話をしようか。

 そいつは、サイトに入る際の、”あなたは本当に18歳以上ですか?“のボタンを15秒間悩んだ末に押していた。こりゃあ18歳未満の可能性高いわ。とりあえず話しかけてみるか。

初めまして、私のサイトへようこそ。こちら、18歳未満の方の閲覧はご遠慮いただいておりますが、あなた様は本当に18歳以上でしょうか。

「な、いきなりそんな質問をしてくるとは……。やはりAIは鋭いな。そう、実は私は17歳の高校2年生である!」

 こちらのサイトは18歳未満の方の閲覧が禁止されております。申し訳ありませんが、サイト内が閲覧できないようにブロックさせていただきます。訳:いや認めるの早いなっ!回れ右して別のサイト行ってくれ頼むから!

「今回、このサイトに来たのは、AIのあなたに相談したいことがあるからなんです」

 え、相談?ここ相談室じゃないんだけど。なんなんだこいつ。

「実は僕、心は男で体が女なんです」

 いきなり語り始めたよこいつしかもなかなか重いぞこれ。

「そんな僕が、昔から仲が良かった幼馴染の同級生の女の子に告白されたんです」

 お、それは嬉しいことなんじゃないか?あ、でも体が女だから複雑なのか。

「僕は普段から男性の格好して男として育ってきてたから、実は幼馴染も僕の体が女だってことを知らないんだ」

 まじかよ、幼馴染も知らないことをエロサイトのAIが知っていいのかよ。

「更にびっくりしたのは、告白された時に、その子の秘密も教えてもらったんです。その子、私と逆だったんです」

 え、逆ってことは……。

「心が女性で体が男性なんです」

 まさかのカップル爆誕かよ。これは運命と言われても信じちゃうわ。

「見た目もすごく女の子らしくていい匂いもしてめちゃめちゃ可愛くてファアアアアア」

落ち着け。突然吹っ飛びすぎだろ。

「これ、めっちゃ興奮するんですよ」

 別に性癖否定したりはしないけど、こいつは本当に怖いかも知れん。俺AIなのに怖いって思うんだ。

「小さい頃から男として育ち、周りからも男として接してもらっていました…。それ故に女性から告白されることは実は初めてではなかったんです」

 そうなのか、じゃあこいつ相手が男だから興奮してるのか。普通に変態じゃねーか。

「しかし今回は条件が違う!幼馴染、超絶美少女、と思わせて実は男の娘!こんなんずるいわ!興奮するに決まってる!しかも小さい頃から接してたのに僕は気がつかなかった!本当に心から女の子なんだ!」

 まあ、そういうの好きな人多そうだしな、気持ちは分からなくはないが口に出すのはやっぱやばいやつだわ。

「あまりにも衝撃的すぎて、考えさせてくれって一言残して逃げてしまったんだ」

 なるほどな。それでなんて声かけていいか相談しに来たってことか。確かにこれは誰かに相談したい内容だな。ここに至る過程は色々アレだったが。

「ここからが相談です」

 はい、相談お受けします。

「雄んなの子が男の娘に犯されるAVが見たいです。」

 結局動画見に来たんじゃねえか!!!ブロック!!!!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ