森の中の混浴
人数的にも性格的にも大胆なのはジュリア達だったよ。
エルは多少恥ずかしそうにしていたけどジュリアとケティは表情を変えずにあっさりと服を脱ぐもんだから、オレが恥ずかしがるのも情けないし普通に服を脱いで温泉に浸かってるよ。
思えば不思議なものだけどね。
自分で基本的な容姿やスタイルを決めたんだけどエロゲーじゃあるまいし裸なんて見たことないんだから。
「風が気持ちいいわね」
彼女達とはギャラクシー・オブ・プラネットで何年も一緒だったけど露天風呂は初めてのはずだ。
露天風呂の解放感と吹き抜ける風の気持ちよさは地球もこの惑星も変わらない。
ただオレはこの日初めて知った。
女性の胸が本当にお湯に浮くことを。
残念ながらケティは浮くほどないけど。
特にエルの乳神様が凄い。流石は乳神様だ。
「気持ちいいか? ロボ」
「くーん」
思わず拝みたくなったけど、あんまりガン見するのはマナー違反なので、ロボとブランカをオレとケティで手分けして温泉に浸けてみる。
二匹ともちょっと匂いを気にしてるけど少なくともオレ達を親のように認識してるみたいで、身を委ねられたので足元からゆっくりと温泉に入れてやった。
あまり熱すぎない温泉なのが気に入ったのか二匹とも嫌がりもせずに気持ちよさげに見えるから大丈夫だろう。
「ジュリア飲みすぎんなよ」
「大丈夫だよ。アタシ達アンドロイドは必要以上に酔わないような身体なんだからね」
ジュリアのやつはさっそく持ってきた日本酒を冷やで飲んで幸せそうな表情をしてる。
きっとこれがやりたくてここまで来たんだろう。
「司令はビールでもいかがですか?」
「あー。うん。貰おうかな」
昼間っから酒なんて日本なら考えられないんだけどね。
エルは気を利かせてオレ用にとビールを持ってきたようで、冷たく冷えた瓶ビールを少し恥じらいながらガラスのコップに注いでくれる。
しかし幸か不幸かエルが何かするたびに乳神様がプルプルと揺れる揺れる。
そんなに見てないはずなのにジュリアのヤツはニヤリとした視線を向けてくるし。
ただケティの何故自分は胸が小さいのかと抗議するような目をしてるのは気のせいだと思いたい。
別に差別した訳じゃないんだ。
いろんなタイプの容姿にしようと思っただけなんだからさ。
こういう時は飲むに限る。
冷たく冷えたビールは火照った身体に心地よく細かいことは本当どうでも良くなる気がするね。
「ここに別荘を建てた気持ち分かるな」
「島にも温泉出ないかね?」
「火山跡がありましたから出るかもしれません。探して掘ってみましょう」
「賛成」
無人島はどのくらい工事が進んだかな?
女性陣はよほど温泉が気に入ったのか無人島にも温泉を掘る気になってる。
ジュリアなんか島に露天風呂でも作ったら毎日露天風呂で酒を飲んでそうだね。
まあそれはそれでアリなのかもって思える時点でオレも温泉に毒されてるのかもしれないな。




