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帝国争乱?・その五

 邪神竜かぁ。ファンタジーならボス戦かね?


「さっさと攻撃しちゃおう」


「了解しました。無人艦の主砲発射」


 不気味で怖いからさっさと片付けてしまおう。




 ただ。オレ達は最近たいした危機もないから、ちょっとだけファンタジーを甘く見ていたのかもしれない。


「効かない!?」


「嘘! 飛竜を倒した時よりずっと凄そうなのに!」


 邪神竜が動く前に無人艦の主砲で砲撃するも、半球体の黒い光の壁が邪神竜の前に現れるとレーザー砲を逸らしながら防いでしまった。


 その光景に驚き顔色を変えたのは、クリスとミリーと侍女さん達だ。


 今まで海竜でさえ余裕で勝ってきたからね。確かに苦戦らしい苦戦は初めてかもしれない。


 流石に不安げな様子だ。海竜の時も気楽に見物してたんだけどね。


 ただ、こちらからの攻撃はサミラス艦隊からも始まっていて、無人艦と合わせると三十隻近いの戦闘艦からの攻撃が邪神竜に集中する。


「邪神竜。エネルギーを頭部に集中してます」


「バリア展開。サミラス艦隊守れるか?」


「やってみます」


 この惑星の空中船からの攻撃は大砲と魔法を撃つ魔砲があるらしいけど、どっちも小型艦のレーザー砲より弱いんだから効くはずないよね。


「あとこの隙に、バルバドス皇子を捕らえられないかな?」


「可能です。ただし、ルビーとサファイアを出すことになりますが」


「えーと、やっぱ止めようか」


「えー!」


「せっかく私達の活躍のチャンスなのに!」


 邪神竜が攻撃をしようとしてることに気付いたのだろう。サミラス艦隊は徐々に後退しながら、サミラス皇子の乗る旗艦を守るような陣形になる。


 でもよくよく考えてみると。少し状況が切迫して来たけどこの戦いって、バルバドス皇子を捕まえれば終わりなんだよね。


 邪神竜もコントロールとまでは言わなくても、送還する方法くらいあるかもしれないし。


 という訳で邪神竜の後ろにいるバルバドス皇子を、今のうちに捕まえたいんだけど。戦闘タイプのアンドロイドの主力は帝都に置いてきちゃったしなぁ。


 やる気を出して準備し始めるルビーとサファイアには悪いけど、この二人に頼むのは物凄く不安。


「私が行くわ」


「私も行く」


「うーん。じゃあ捕縛指揮はメルティに任せる。エル。この船で敵艦を攻撃して。地上に降ろしてバルバドス皇子を捕らえよう」


 少し悩んでるとメルティとケティが自ら志願したので、バルバドス皇子の艦隊をオレ達の戦闘艦で攻撃して無力化。二人とルビーとサファイアの四人には偽装ロボットと共に、バルバドス皇子を捕らえてもらおう。


 逃げられても困るしね。


「邪神竜の攻撃。黒い熱線ブレスです。無人艦のバリアでは三十秒しか耐えられません」


「困ったな。仕方ない。大気圏外の支援艦隊に攻撃命令。最悪バルバドス皇子の船なら巻き込んでもいいから」


「了解しました。支援艦隊に攻撃命令」


 正直なところ結構やばいかも。言いたくないけどサミラス艦隊が物凄く邪魔。


 邪神竜って、何かに似てると思ったらあれだな。ゴ〇ラに似てる気がする。体の色とか熱線ブレスとか。まあ、どうでもいいけど。


 もう出し惜しみしてる場合じゃないかね。邪神竜を始末しよう。


 後始末は全部勇者様の功績にすれば、なんとかなるはず!



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