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ファンタジー世界に宇宙要塞でやって来ました  作者: 横蛍・戦国要塞、10巻まで発売中です!
帝国編

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決戦?前夜

 サミラス皇子の決起の前日であるこの日の夕食の時に、オレ達はマルク君と両親の三人に明日の計画とその事情を話していた。


 最悪オレ達は帝国から追われる立場になる可能性もあったので秘密にしていたけど、明日の展開次第では迷惑が掛かるかもしれないし、お別れになるかもしれないからね。


「最善は尽くすが、何が起きても不思議じゃねえからな」


「まさか、帝国でそのような事が起きるとは。もしかすると背後には魔族が居るやもしれませんね。近年あちこちでキナ臭い噂を耳にしております」


 現状ではバルバドス皇子の独断による皇位乗っとりでしかないが、ミリーお嬢様の覇王スキルのことを考えると黒幕が居ても不思議ではない。


 覇王スキルのことは、ミリーお嬢様が自分で世話になったから明かすと決断した。オレとエルは話さない方がいいかもしれないって言ったんだけどね。


「あの海竜を倒した大きな空中船もあるんですよね。そんなに心配する状況ではないような気もしますが?」


「魔族の強さが分からないからね。海竜と大差ないなら楽でいいんだけど」


 ただマルク君は死神さんの海賊船を引き揚げる際に、うちの船を見ちゃったからね。あまり心配してないみたい。


 実際完全無欠のバリアでもない限りは、物量でなんとかなるだろう。


「伝説では魔族は一人で竜種と戦えると聞きますが、竜種が魔族に勝った話もありますよ」


「そう言ってもらえるとホッとするよ」


 準備は念には念を入れてしてる。


 オルボアだろうが魔族だろうが、こちらは艦隊を降下させて物量で戦うだけなんだよね。


 ただオレ達もこの世界に来てからの研究の成果が出ていて、ミスリル合金製ミサイルの試作品が完成したらしい。あいにくとテストする暇もなくぶっつけ本番になるらしいけど。


 あと魔法障壁を破壊するマジックアイテムが、ジョニーさんが見つけた遺跡から出てきたらしく、調査研究して複製出来たみたいでミサイルの弾頭に搭載出来たんだって。


 兵器の開発スピードが異様に早いのは、ジョニーさんが実戦を繰り返していることと、例の遺跡の調査が進んでるからみたいだ。


 特にジョニーさんは率先して、試作品の兵器を使ってるみたいだからなぁ。


 テストパイロット扱いをするつもりじゃないんだけど。本人が試作品でもいいからと欲しがるので、テストを頼んでるみたい。


「最近は賑やかだったから、寂しくなるわね」


「また遊びに来るのじゃ!」


 マルク君の家は居心地が良かった。


 変に気を使いすぎたりお客様扱いしないから、気が楽だったしね。


 正直こうしてみんなで街で暮らすのも悪くないって思えたし、来て良かったと思う。


「落ち着いたら取り引きをするのもいいかと思います。米やお酒など卸せますから」


「そうだなぁ。マルク君のとこなら卸しても大丈夫そうだし、取り引き先にぴったりか」


 エルの提案で落ち着いたら、マルク君の家で営むイースター商会と取り引きをすることにした。


 今はヴェネーゼのボルトンさんと取り引きをしてるけど、ヴェネーゼと帝都は遠いから、取り引き先を増やしても誰も困らないからね。


 出所もマルク君の家なら隠して売ってくれそうだし。


 ミリーお嬢様とはもうすぐお別れだね。


 あとはみんな無事に戻ってこられるようにしないと。



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