表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

第五話 獣の王国

「さて、ガブリエル。獣人のすみかにどうやって侵入しようか?」


「桃に入って川から下ればいいにゃ!」


ーーーーーーーーーー


 昔々、川で洗濯をしていたお婆さんは大きな桃を拾いました。

 中に入っていたのは男の子。彼は成長し、鬼退治をしましたとさ。

 めでたしめでたし。


ーーーーーーーーーー


 昔々、川で洗濯をしていた獣人のお婆さんは大きな桃を拾いました。

 お婆さんは、家にそれを持ち帰ると中の男の子ごと食べてしまいましたとさ。鬼もお婆さんが食べてしまいましたとさ。

 めでたくなしめでたくなし。


ーーーーーーーーーー


 ここまでの流れを一瞬で予想してしまったルシフェル。


「いや、もっとちゃんとした方法を考えよう」


「何いってるにゃ?冗談に決まってるにゃ」


「マヂレス乙w」


 その日は夜までルシフェルの怒鳴り声が響いていたと言う。


ーーーーーーーーーー


 獣人の村の前。そこには大きな馬車が一台、人が一人、天使が三人いた。


「さて、インターホンはどこだ?」


「取り合えず大砲ぶっぱなすにゃ。ミカエル、発し……、にゃ!」


 ガブリエルが発射、と言おうとした途端にルシフェルが頭を叩く。


「お前らは毎度発言が過激なんだ。全く、戦争をしに来たわけでは無いだろう?」


「いや、でも戦時中だし……」


 ルシフェルの言うことも一理あるが、ランスロットの反論も以外と的を射ている。


「ルシフェル、大変」


 ボソッとミカエルが呟く。しかし、後ろの大砲は発射準備は整っている。


「お前はいい加減準備解除しろよ!」


 ミカエルもルシフェルに叩かれる。


ーーーーーーーーーー


「ほう。貴様らとの停戦を飲む代わりに、安定した食物の提供をされることが出来ると。乗った!」


 村の中心の集会場。その応接室で四人は獣人の長老と会話をしていた。


「相変わらず交渉はスムーズだな。何故だ……」


 不満そうなルシフェルにミカエルが耳打ちする。


「二人は以外と考えている。まず条件を提示して、次に相手側の利益になる理由をしっかりと説明している。自分達の利益を少な目に話ながら」


「それがどういう効果を出しているんだ?」


「相手側が説明をしたせいで、交渉相手は自分で確りと利益を考えようとしなくなっている。つまり、相手側の利益も自分で考えずに話を鵜呑みにしている」


「つまり?」


「交渉相手は思考を止めた瞬間に負けが決まる。そして、二人は細かく相手の挙動を確認して弱点をついている。私でさえ、気を抜いたら二人に騙される」


 唖然とするルシフェル。その間にも交渉は大詰めを迎え、獣人陣営は人間に協力することが決定した。


ーーーーーーーーーー


「さて、ここまでは楽勝だ。だが、問題はこれからだ」


「だにゃ」


「(コクコク)」


 ランスロット、ガブリエル、ミカエルが理解しているなか、ルシフェルだけは首を捻っている。


「何故、ここからが大変なんだ?」


 後は大きく分けて鬼、吸血鬼、竜、死者の四陣営。


「ここからは戦闘は避けられない」


「だから何でだ!?」


「だから、奴等は純粋に人間の命を狙って戦争に参加してるんだよ」

 中途半端に感じられるかも知れませんが、ここまでが第一章です。

 次からは第二章に入ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ