1/11
プロローグ
応募用に投稿しました。
私は誰からも愛されていなかった。
愛してもらえるような人間ではなかったのだ。
そう、分かっているのに、
それを認めたくなくて、
認めたらここまで生きてきた自分が否定されそうで、
自分が消えそうで。
何度も、何度も自分の愛する人たちに確認した。
本当に、私のことを愛していますか。
しつこいと思われることは分かっているのに、確認することをやめられない。
次第に、私の愛する人たちは、私から遠ざかっていった。
なぜ、私の味方をしてくれないのですか。
私を愛しているのではないのですか。
なぜ…
そのような目で私を見るのですか。
愛を確認することが、それほど悪いことなのだろうか。
私はただ、不安だっただけなのに。
それとも、最初からそこに愛は無かったとでも言うのですか。
そして私は、消え去った。
不定期の更新になります。
よろしければお付き合い下さい。