表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/28

第6回:熱い男、武市半平太

「おまんの覚悟をここで示してくれ!」

武市の熱弁が続く中、竜馬の膝の上でゴロゴロと鳴いていたのタマの目が突然ギラリと光った。

「ん!……戦国の軍師なら、ここで火攻めを仕掛ける頃合いだね」

タマが独り言と共に龍馬の太ももを引っ掻くと龍馬は「ひぃっ!」と飛び上がり、手元にあった熱い茶碗をひっくり返した。

「あちちちっ!」

のたうち回る龍馬の足が部屋の隅にある行灯を蹴飛ばす。行灯は回転しながら障子を突き破り、庭石の裏へと転がった。するとそこから、火達磨になった幕府の隠密が三人も飛び出してきたのだ。

実は、隠密たちは武市に吹き矢を放とうと潜んでいたのだが、転がってきた行灯の火が偶然にも草むらに燃え移り彼らを直撃したのである。

「おお……! 敵の忍びを察知し、行灯一つで炙り出すとは!」

武市が戦慄して平伏する横でタマは、冷めた目で龍馬を見上げた。

「……やれやれ。コイツは、ただ熱いお茶に驚いて暴れただけなのにね。武市半平太って、実はただのバカなんじゃない?」

龍馬は火傷した足を抱え、涙目でタマを睨むことしかできなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ