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第26回:寺田屋、危機一髪

伏見の寺田屋。お龍が風呂場で異変を察知した時、すでに捕吏たちは建物を取り囲んでいた。彼女は一刻を争うと判断し裸に濡れタオル一枚という姿で階段を駆け上がり、龍馬に危機を知らせた。

「龍馬さん、逃げて! 囲まれてるわ!」

驚いた龍馬は、慌てて拳銃を構えた……つもりだったが、暗闇で掴んだのは夜食の残りのチクワだった。

そこへ踏み込んできた捕吏たちは、お龍のあまりに大胆な姿に仰天した。

「お、おなごが裸……! どこを見ればよいのだ!」

彼らが真っ赤になって視線を泳がせお龍の肩越しに突き出された龍馬の手元へ目を走らせた時、悲劇的な誤解が生まれた。

「……見ろ、あの筒状の奇妙な武器を! 銃口が茶色く、火薬の匂いではなく……磯の匂いがするぞ!」

「あれが噂に聞く、異国の消音銃か!」

捕吏たちがひるんだ隙にタマが龍馬の腕をひっかくと、驚いた龍馬の手からちくわが跳んで先頭の男の鼻の穴に直撃した。

「ぐわっ! 弾丸が鼻に……!」

男が悶絶する隙にお龍は、龍馬の襟首を掴んで裏口へ走った。

タマは逃げる龍馬の背中で鼻を押さえる捕吏たちを見下ろした。

「……お龍の裸に動揺してチクワを怖がるなんて、男ってホントにどうしようもないね」

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