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第18回:お龍との出会い

操練所を閉鎖され京都をあてもなく歩いていた龍馬は懐から飛び出したタマを追いかけて、とある銭湯の裏口へ迷い込んだ。

「待ちや、タマ! そこは女湯の……うわわっ!」

石鹸水に足を滑らせた龍馬は、猛スピードでスライディング。そのまま裏口から出てきたお龍の足元へ突っ込んだ。

ところが、その背後にはお龍を狙う抜き身の刀を持った酔っ払いの暴漢が潜んでいた。龍馬の凄まじい体当たりに巻き込まれた男は、受け身も取れぬまま頭から肥溜めへダイブしたのである。

「……え?」

呆然とするお龍の前で龍馬は、転んだ拍子に偶然掴んだお龍が落とした手拭いを跪いたまま差し出す形になった。

「あ、あの、これ、落ちましたぜよ……?」

お龍の目には、背後の刺客を瞬時に無力化し優雅に手拭いを拾い上げる頼もしい謎の剣客に見えたのだ。

懐のタマが、腰をさする龍馬を見て冷ややかに呟く。

「……滑ったおかげで刺客を倒して、美女の心まで掴むなんてね。アンタ、本当にただ転んでるだけなのに運だけは世界一だよ」

龍馬は腰の痛みに顔をしかめながら、お龍の熱い視線にドギマギするばかりであった。

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