【プロットタイプ】終末論
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
あと五日かぁ。
生き残ったらやりたい事、まぁボチボチと。
――貴方が産まれる前に、流行ったんだよ。ノストラダムスの大予言。まぁ新しくマヤ暦の終末論とかってのも今はあるけど。
――何それ?
――大災害が起きるって。
――皆死んじゃうの?
――死んだら死んだらだよ。一人だけ生き残ってどうするのさ。
其れを聞いた時、私の脳裏に浮かんだのは世界の終末だった。立っている事さえ出来なくなる程大地震。地盤沈下は勿論で巨大ビルが静かに沈み行く。海のない場所でも津波が全てを食らって行く。その波に溺れて死ぬのだろうと。もう生きては居られないのだろうと。
死にたくない。痛いのは嫌だ。そう思っていた。
蒸し暑いのか露出の多い服装でだらけながら、同居人がぽつりと呟いた。
「タイムリミットが」
タイムリミット。考えて見れば全ての物に制限がある。テストもそう、締切もそう、寿命だってそうだ。始まりがあれば終わりがある様に、必ず時間制限は着いて回る。
俺も其れを意識しなくては。と思った矢先、鏡花がまた口を開く。
「あと五日で世界が終わっちゃうんだって」
鏡花が言っているのは、近年話題になっている終末論だろう。大地震が起きて、津波が全てを飲み込むというものだ。
けれどもそんな予言は、歴史を振り返って見ても多く存在する。その度に多くの社会現象が起きた。けれども結局、何か起きることは無く、ただ平凡な毎日が繰り返される。
「それでドンピシャに当たってくれたら苦労もねぇ」
当たらないから苦労するんだ。突発的に起きるから、多くの命が失われるんだ。相手は自然災害で、此方の気持ちを考えてくれる訳では無いのだから。
だから明日死んでも構わない様に、今を生きろ。
「分かってるよ。分かってる。当たってくれたらもっと備えられるのにって。
でも私……小学生の時に似たような予言があったことを、母から言われて……。凄く怖かった事を覚えてる。どうやって死ぬのかなって、ずっと考えてた。其れが苦しかったな」
言わば、鏡花は小学生の時に余命宣告をされたようなものなのだ。まだ死生の心構えが出来てない心には、やはり苦しかったのだろう。
死ぬ覚悟が決まっている癖に、幾度となく死に続けている癖に、肉体の死はまだ不慣れなのか。
「これで本当に起きたら、デマに踊らされれば良かったとか思うんだろうな」
「後悔するのが人間の性だろ。安心しろ。死ぬのはお前一人じゃない」
俺も生き残れるとはおもえないのだから。
七月終えても、私は生きてられるのかな。
人間、いつ死ぬか分からないじゃないですか。
八月に特大イベント入って通帳と睨めっこしたのと同じように、突然来るじゃないですか。どうなるんだろう。
だから予言とかあると、やりたい事軒並み終わらせようと思うんですよ。
好きな喫茶店のフロート飲むとか、ケーキの食いするとか、コース料理食べるとか、可愛い栞を眺めるとか、お世話になった神社仏閣に行くとか。
まだ終わってないの、ケーキのホール食いとコース料理ですね。
でもケーキのホール食いの代わりに頻繁にケーキ食べまくったので満足です。
予言がドンピシャで当たってくれたら、一月一日の事故みたいの起きないし、新築の家が壊れる事も無い。
だから所詮、予見は予言なんですよね。
でもそれに踊らされるのもまた人間なんだろうな。
不安から逃れられない。
やりたいゲームあるんですが、忙しいから難しいかな。