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リアーナとレオンハルト  作者: 藤崎七奈
〜 鵯上戸 〜

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②.凱旋

約半年後、レオンハルトは攻略が難しく数年はかかると言われていた隣国との戦を終わらせた。


そして戦場での功績を称えられたレオンハルトは、国の英雄として王都に凱旋していた。


その頃リアーナは前日にナビアからムチで叩かれた背中の痛みを堪えながら、庭の掃除をしていた。


すると街の方から人の歓声が聞こえ、リアーナはお祭りでもしているのかと思った時、屋敷の使用人達が忙しなく動き始めた。


『またお義母様が何か言ったのね』と思い、リアーナは気にせず庭掃除を続けた。


すると遠くからレオンハルトが馬に乗って帰ってくる姿を見つける。


リアーナはそれを見ると慌てて屋敷の中に入りレオンハルトと2人で使っていた元の部屋へと向かうと、メイド服からドレス姿に着替え髪を整えた。(メイクをしてる暇はなかったので口紅だけ塗った)


その際メイド達は、ナビアに逆らえないため誰もリアーナの着替えを手伝わなかった。


レオンハルトが家に帰ると、自分がリアーナに贈ったはずのアメジストのネックレスを着けたナビアが急いだ様子で出迎えた。


「帰ってくるなら先に伝令でも寄こしなさいよ、急すぎるわ」

「リナから聞いてないのか?まぁいい。で、リナはどうした?」


帰ってくるなりリアーナを気にするレオンハルトにナビアは苛立ったが「知らせはしたんだけどね…。レオン()が帰ったというのに出迎えもしないで、何してるのかしら…」


と悲しげに言った時、リアーナが急いだ様子でレオンハルトのそばへ駆け寄った。


ナビアが遅いだの何してたのだのとリアーナへの嫌味を言ったが、彼女は気にせずレオンハルトとの再会の会話を楽しんだ。


「無事に帰ってくると信じていました」

「早くリナに会いたくてさっさと終わらせた」

「そう簡単には終わらせられないのでは?」

「まぁな」


仲よさげに見つめ合って話す目の前の2人が不愉快になったナビアは、食事を用意していると言って2人を食堂へと誘導した。


リアーナは先ほど使用人達の動きが忙しなくなったのは、レオンハルトの帰還を何処かで知ったからなのだと気付く。


皆で食事を取りながらレオンハルトは疑問に思っていたことをナビアに聞いた。


「母上が身に着けているそのネックレス、俺の記憶が正しければ以前リナに贈ったものだと思うが?」と尋ねた。


「そうなのよ。リアーナさんがね、お義母様の方が似合うわって言って渡してくれたの」と答えた。


それを聞いたレオンハルトは「確かリナは部屋からなくなっと言っていたが?」と疑うように聞くと「新婚だから私に渡したとすぐに言えなかったのよ。ねぇ?リアーナさん」とナビアは同意を求めたが、リアーナはナビアとは目を合わせず返事をしなかった。


『なによ!レオンが帰ってきたからって私に反抗する気?!』


と思いナビアは苦々しくリアーナを見つめ、そんな2人にレオンハルトはすぐに違和感を覚えた。


だがレオンハルトはそんなことよりも早く愛しいリアーナと2人きりになりたかったため、食事もそこそこにリアーナを連れ寝室の部屋に入った。


その際ナビアが「戦での話をもっと聞かせてちょうだい」と言ってレオンハルトを引き止めたが彼は断った。


寝室に入り2人きりになると、何処か余所余所しい態度のリアーナが気になったが、久しぶりに会って緊張でもしてるんだろうと思いレオンハルトはすぐに「会いたかった」と言ってリアーナを抱き寄せた。


レオンハルトは部屋の外では人の目があるためリアーナに触れずに我慢していたのだ。


そんな誰よりも愛しい我が妻は以前よりもウエストが細くなっていた。


「リナ、痩せたんじゃないか?」


レオンハルトは抱き締めていた手を緩るめリアーナと目を合わせ頬に触れると、肌も何処かカサついていた。


「乾燥してるな、風呂でも入ろう」


そう言ってリアーナの手を取りバスルームへ向かおうとしたが彼女は何故か焦った様子だ。


「お風呂は1人で入るから」

「気にすんな、前もよく一緒に入ったろ」


とレオンハルトは言ったがリアーナは戸惑った表情をしたため、久しぶりで恥ずかしいのかと思い彼は一緒に入りたい気持ちを抑えた。


レオンハルトは隣の部屋の風呂に入り部屋に戻るとリアーナがちょうど寝巻き姿になりバスルームから出てきたため、ベッドに誘導したが「今日は女性の日だから」と言って拒んだ。


レオンハルトは仕方ないと諦め2人はベッドに潜ると寄り添って見つめ合った。


無事に隣国との戦が終わり、これから愛するリアーナとゆっくり過ごせると思うとレオンハルトは嬉しくなり、そばにいる彼女を思わず強く抱き締めた。


「うっ…」するとリアーナが小さくうめき声を出した。


「悪い」そう謝ったが、レオンハルトは今までにもこのくらいの強さでリアーナを抱き締めたことがあった。


何かがおかしいと思いそばにいるリアーナの着ていた服をめくると、彼女の身体には無数の傷跡が新しいものから古いものまであちこちにあった。


それを見た瞬間レオンハルトは全てを悟り部屋を出ていった。


だがすぐに戻ってきたレオンハルトはリアーナの着ていた服を脱がせ、身体の傷の手当てをしながら「何も気付かなくて悪かった」と謝った。

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