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リアーナとレオンハルト  作者: 藤崎七奈
〜 Trust 〜

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2/7

②.魔法学園

2人はもちろん魔法学園の入学試験に合格、リアーナは魔術師をレオンハルトは魔法騎士をそれぞれ目指すことにした。


レオンハルトはこれを機に今までの想いを告白し、リアーナはそれを受け入れ2人は両思いになった。


そして共に学園の寮に入り真新しい制服に身を包んだ。


男子は青いズボンに白いシャツ、女子は膝上までの青いスカートに白い靴下、上は白いシャツ。それから男女共上着はなく代わりに背中の中央までの長さの青いマント。


そんな2人は講堂へと向かいながら話していた。


「もしかして学園に来なくても精鋭部隊に入れたんじゃね?」

「そうかもね。だけど誰かに魔法も剣も教えてもらったわけじゃないし、やっぱ来て正解だよ」

「まぁな、いきなり実戦やれって言われても無理だしな」

「そうだよ、いきなりは無理だよ」


するとレオンハルトがリアーナの着ている制服を見ながら言った。


「つうかスカート短くね?」

「そう?普通じゃない?」

「短いだろ、もう少し長く出来ないのか?」

「長さ調節出来なくて、似合わない?」

「いや、似合ってるけど…」


そう照れくさそうにレオンハルトは話し「ならいいじゃない、レオも似合ってるよ」とリアーナに押し切られレオンハルトは渋々だが納得した。


リアーナとレオンハルトの2人は魔法学園中等部1年生となりクラスは能力別に5つに分かれていたが、2人は共に1番上のSクラスだった。


この日は講堂で入学式が行われ、しばらくしてから新入生代表の挨拶になった。


すると1番前の席に座っていた同じSクラスの男子生徒が壇上へと上がった。


彼は筆記試験で満点を取り、的の石には風魔法で穴を開け首席合格となった。


(※ちなみに入学試験は何日かに分けていたため皆んなバラバラ)


隣同士に座ったリアーナとレオンハルトは壇上に上がった生徒を見ながら小声で話していた。


「あいつが首席か」

「そうみたいだね」

「俺より強そうに見えねーな」

「剣はレオの方が強いよ、身体はあまり鍛えてなさそうだから。だけど魔力量だけでいえば、ここにいる生徒達の中で1番多い」

「へぇ、だが1番はお前だろ?」

「まぁね」


2人がそんな会話をしていると挨拶が終わり席へと戻ってきた彼は、リアーナとレオンハルトの方を1度見たあとに背を向け座席に座った。


どうやら彼はリアーナとレオンハルトを意識しているようだ。


入学式が終わり皆が家や寮に戻ると、リアーナとレオンハルトは私服に着替え王都の街へと2人で出掛けた。


せっかく王都に来たということと明日から授業が始まり忙しくなると考え、今日のうちに街を散策しようと思ったからだ。


しばらく街中を2人で楽しんでいると、リアーナが高級そうな店先で立ち止まりショーウィンドウを見ながら「可愛い服」だと言った。


するとレオンハルトはリアーナの手を取り、その店の中へと入った。


「ねぇレオ、高そうだよ。出ようよ?」と小声でリアーナは話しかけたがレオンハルトは無視して店内を見て回り、大きなガラス張りのケースの前で止まると隣にいるリアーナに「どれがいい?」と聞いた。


リアーナがそのガラスケースの中を覗くと、そこには様々なアクセサリーが並んでいた。


「全部素敵だけど、この髪飾りとか可愛い」そう指を差して言ったリアーナの目線の先には、ピクンのリボンがあり中央には白い小花が1つあった。


「確かにいいな、これにしよう」


リアーナが今のレオンハルトの言葉に驚いていると、彼は店員を呼びリアーナがいいと言った髪飾りをすぐに購入にした。


決して安くはない髪飾りをレオンハルトは迷うことなく即買いしたのだ。


店を出るとすぐにリアーナはレオンハルトに聞いた。


「そんな高いの買っていいの?もうお金ないんじゃない?」

「いいよ、どうせ使い道もねーし。だったらリナのために使おうと思った」


これは以前くれたペンダントのお返しだとレオンハルトは続けて話した。


魔法学園の入学祝いにと親からもらったお金を使い道がないと言って、レオンハルトはほぼリアーナの髪飾りの代金に当ててしまった。


そんな極端な考え方のレオンハルトにリアーナは少し呆れたが、嬉しいと思ったのも事実だった。


その後2人は手を繋ぎながら寮へと帰り、入口の前でリアーナはレオンハルトから髪飾りの入った紙袋を受け取りお礼を言った。


そして辺りをキョロキョロと見渡し周囲に人がいないのを確認すると、レオンハルトの肩に片手を添えながら背伸びをし頬にキスをした。


するとリアーナは恥ずかしそうに、そそくさと女子寮の中へと入り、1人残されたレオンハルトも「⋯たくっ」と言いながら照れたように男子寮へと入った。


* ✦ * ✦ *


翌日から2人は同じクラスで授業を受け、そんなリアーナの髪にはピンクのリボンの髪飾りがあった。


「いいな、似合ってる」

「ありがとう」


休み時間リアーナとレオンハルトがそう話していた時だった。


昨日入学式で新入生代表の挨拶をした男子生徒が近付き「君達、上位魔法を使えるとは本当かい?」と少し挑発的な感じで声をかけてきたのだ。


すると同じクラスの生徒達が『上位魔法』と言う言葉を聞き、一斉に3人に注目した。


「いきなりそれかよ。話がしたいならまずは名前からだろ、首席合格者さん」とレオンハルトも負けじと挑戦的に返した。


この学園は貴族の子弟ばかりが通っているため、この男子生徒の家も貴族なのだろう。


そしてリアーナとレオンハルトが平民だと言うことを恐らく既に知っている。


平民は貴族に逆らえないという暗黙のルールがあり、名も下の者から名乗るのが筋だった。


だが上位魔法を使えるとなれば魔法が全てのこの学園では話が違うのだ。


「これは失礼した。私はフィリップ・アンリアス、風属性の魔法を得意としている。君は?」

「俺はレオンハルト・ブライアス。火魔法だ」


と互いに自己紹介をし、次の魔法の授業が楽しみだと牽制するように言い合った。


次にフィリップはリアーナの方を向き声をかけようとするとレオンハルトが「こいつはリアーナ・レイレット、光属性だ」と言い彼女と会話をさせないよう間に入った。


「へぇ、珍しいね」とフィリップはリアーナの目を見ながら言ったがその後も隣にいるレオンハルトが返事を返し、リアーナは苦笑いしか出来なかった。


そんな様子を見ながら後ろの方の席にいた1人の女子生徒が『ふん、男に庇われていいわね』と思いリアーナを睨んでいた。

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