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6話 今日の朝食はなんだろな?

「幽霊さんは名前はなんていうんですか?」


体を綺麗に曲げ、こちらに一礼。


「僕は多賀(たが) (りつ)。よろしく。」

「よろしくお願いします」

「よろしくね!まぁ、うちにずっといたみたいだけど…」


高音さんは気付かなかったなぁ…と呟きながら(あご)(ひじ)に手を当てます。


「…さて、見つかってしまったし、別の場所を探すかな」

「なんで?うちにいればいいじゃん」


少し前にも同じ台詞を聞いたような…


「いや、ゾンビの君はしばらくここに寝泊まりするんだろう?僕がいると気になるだろ」

「あーいえ別に…」

「そうだろう。だから…なんだって?」


律さんはこちらに勢いよく振り向き、驚きの表情を見せています。私は再度、伝わるように考えながら一言放ちました。


「かまいませんと言っています」

「うーん…信じられない…君、歳は」

「えーと、今日は何月何日ですか?」

「6月26日だ」

「それだと…15ですかね」

「見た目とそう変わらんか。…ならば、幼さ故か。君はもう少し危機感を持ったほうがいい。己がゾンビとはいえ、見た目は女子学生にしか見えないし、ゾンビという存在自体を好む好き物もいる。注意しろ。」

「…?はい」

「あはは、娘を心配する親みたいだね、律さん」


この人…いや、幽霊の律さんは優しい人なんだなぁとぼんやり考えました。中々初対面の人(私はゾンビだけど)に心配するなんてできません。そんな彼だからこそ、奥さんを残したことが心残りになるんでしょう。こんな方に愛された奥さんも幸せ者ですね。


「と、長い間話してしまったが、時間は大丈夫なのか?」

「はて、時間と言いますと…?」

「今日は彼女の学校があると聞き及んでいるが」


彼は高音さんを指しながら答えました。時計の針を見ると5時57分を指しています。


「あ!そろそろ行かなきゃ!」

「随分早いですね?まだ6時くらいなのに」

「少し遠くにあるところに通ってるの。ここらへん田舎だからたまにしか電車こないし、一つ乗り遅れたら大変」

「そうなんですか…じゃあ急がないと!」

「慌てるな、ゆっくりしても大丈夫だから」

「はえ?」

「次元歪曲発生装置がある。これで行きたいところまでひとっ飛びだ」


なんでもありかな?


「でもそういうのって制限があったり副作用とかあったり…」

「しない。私が自分での使用を踏まえてだ。安心してくれ。今回は突然出てきて困惑させた詫びだ」

「わかりました、ありがとうございます!」

「ちなみにこれはどういう仕組みで…」

「これはこの機械と、目的地までの【流れ】を歪ませ、同じ【流れ】にすると、『同一流動性現象』というものが発生する、この現象を用いてその空間同士を重ね合わせる。その後に人もまた同じ手段を使ってこの重ね合わせた空間にまた重ね合わせる。その後に空間と空間を座標(x1,y1)と座標(x2,y2)と出力する。その時に人を移動させたい空間(座標)へ出力させることで、人間の瞬間移動を可能とした。この時の人間は言わば点Aだな」


相変わらず何を言っているかわからない…と、顔を少し複雑にさせると、律さんは察したのか、わかりやすく説明しようとする


「ふむ…ここの今いる場所を一枚の風景画だと思ってくれ。そして、移動したい場所…君の通う学校も一つの風景画、我々を人物画、そう、すべてペラペラな紙だとする。それらは重ねることができるだろう。今この場所と我々の絵が重なっているわけだ。だから、我々の絵をこちらの絵に移動させるといったものだ」

「…この説明をしたかったからというのも、理由の一つですか?」

「それもある、だが、詫びというのは本当だ。すまない。」

「大丈夫です。とりあえず朝ご飯を食べましょう!と…律さんは空腹とかあるんですか?」

「あぁ、大丈夫だ」

「あらそう、よかっt」

「腹は減っているが、もう死んでいるからな」

「減ってるじゃん!一緒に食べよう!」


今日は何を食べられるのだろう…とまだ見ぬ朝食に思いを馳せます。


「じゃあ時間もできたし…少し凝ったものをつくろうかな?」

「おねがいします!」

「あいも変わらず食いつきがすごいね…まぁ、作り手冥利に尽きるよ。さぁ、今日の朝食は…決めた!TKG(たまごかけごはん)だ!」


凝ったものなのか?という疑問は飲み込んで下にあるキッチンに向かいます。

今回もなんか言ってるけどフィクションです!理系(笑)がなんとかして、どこ○もド○の説明を試みた感じです。はい、ただのどこ○もド○です。名称は電○教○からそれとなく使いました。こういうの格好いいよね!

しつこくいいますが、自分はなんら正しいことを言っているとは考えておりません。テキトーです。二次元なのでこの理論で通っています。よろしくお願いします。

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