12話 夢の中、一つの小さな覚悟
ラーメン、美味しかったな。温かい。今も心がぽかぽかしている。風呂にも入って今は布団に潜り、体もぽかぽかだ。自分がゾンビであることも忘れていた。私はなんなんだろう。私は本当にゾンビなのか?これではまるで人間と遜色ないじゃないか。それに、他にゾンビになってしまった人たちは…私はこのままで良いのか?でも…私にできることは限られている。こんな不安定な身で何を成そうというのか。何か…私は何かしなくてはならない。一人で何かを成し遂げねばならない…暗い気と、眠りへ沈む。
『おい…おい…!』
…誰?私は眠っている…
『そうだな、お前は眠っている。だから、俺と少し駄弁ろうぜ』
あなたは何?夢魔?それとも獏か?
『こんな多種多様な種族が住まう世界でそんなこといちいち気にするのはお前くらいだぜ。なぁ?』
多種多様な種族が住んでいるからこそ、互いの理解が必要だと思う。理解なくして、共存は有り得ない。
『はぁ…そんなもんだと言っておこう。違うけどな』
曖昧な答えで人が信用すると思う?
『うるせぇ、曖昧な存在がよく吠えるわぁ!』
…どういう…
『どういうこと?だなんて言わせねーぞ。ったく、こんなメンドーなことになんならやめときゃよかったかぁ?まあいい、それが俺だ。さて、助言してやろう。その険しく薄汚く腫瘍塗れの道を超えた先に、お前の望む答えがある。最初の助言だ、お前の育ての親は居る。偽りの家族。金に餐まれた愚かな債務者と共に』
なんですって!?
『さて、ここまでだ。さぁ見せてみろ。掴んでみせろ。お前の足掻きを。生亡き生に、お前は己の柵を解き放てるか、楽しみにしているよ』
…かっこつけ…
『うるせぇ手前の腕モぐぞ』
感謝はしているわ。ありがとう。
『とっとと目覚めろ』
あの場所が夢か。なるほど景色がふんわりとしていた。いや、モヤモヤと…?そういう曖昧な表現しかできないのが、更に夢であったのだろうという自覚を持てる。喋らずに、考えていただけでなんか会話(?)してたし…。
それでも、“夢で起きたこと”は現実だ。そして、彼が言っていることが事実なら、私の家族は危険な状態にある…育ての親と言っていたけど、産みの親とは違うのかしら…たしかに【紫香楽宮】姓の者は私以外にいなかったけど…そういうことか。いや、それでも過去に一度も【紫香楽宮】姓が確認されないことが気になって仕方がない。どういうこと…私は誰なの…?とにかく、あの人を捜さなきゃ。でも、どうやって探そう。家に居るのかな…わからないけど、確認はしておいたほうがいいか。名前も聞いておけばよかったな…
二人も手伝ってくれるか聞いてみよう。流石に私一人だけだと足も遅くて大変だと思うし、調べ事とかは苦手だ。荒事になっても私は無力だし…とりあえず行動に起こそう。それからだ。
また短めです。でも毎回こんなものかな?さて、今回は夢の世界です。すごい色々教えてくれた優しい人が居ましたね。まるで天◯の◯ラ◯ュ◯に出てくるム◯◯大佐のような(?)。また出てくると思います。べんり…じゃなかった、やっぱヒントないとどうすればいいかわからないからね!道しるべは大事、絶対。




