1話 人間が不味い
ゾンビです。人間の時の名前は紫香楽宮 柴と言います。
意識がハッキリとしてきた今日、思うことがあるんですが…人間が美味しくありません。今までは生きるためと割り切っていたのですが、やはり美味しくありません。
焼死体も食べた事がありますが、もう調理の方法とかの問題ではなく、そのものが美味しい料理というものへの適性がない、と感じました。においもよくありません。無理です。
食べた後も体調不良になり、近場のコンビニのトイレを一時間、占領してしまいました。一時間でお腹が落ち着いたのはよかった(?)のですが、出るのが少し怖かったです。
というわけで、近くの親戚が営んでいるゾンビ用のスーパーに来たのですが…人肉が一番安く売られています。やはり他のゾンビたちには人気…ゾン気?で、そもそも他のものはほぼ売られていません。他のゾンビたちは気にせず食いまくるので。私もそういうゾンビであれば良かったのですが、無理でした。
まるでアレルギー反応のように体が拒否します。でも、他のものは売っていたとしても高級で、中々買うことができません。バイトを増やすべきでしょうか。でも、ゾンビは動きが遅いから、人間よりだいぶ給料が低いんですよね…どうしましょうか…
このままだとほぼ同じテイストの作品が続いてしまって、自分が飽きてしまう…と思ったので、急遽思いつきで…
この世界は平和(?)なのでゾンビや、他の種族(人間含む)も共存しています。人間の肉が売ってますが…あれです、クローンが許された世界なんです。人間の肉には困りません。(ゾンビもお金には困っていますが…)
今作もまったり進めていく予定です。