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二週に一度の逢瀬

学園が始まってから二度目の逢瀬の日。

本日はレオンがローズの寮室にやってきた。

前回と同じくレオンとローズは向かい合い、それぞれの従者はお茶の支度をしている。




「やぁローズ、こんにちは。元気にしてたかい?」

「こんにちは、レオン様。えぇ、とても」


二週間ぶりに合うレオンは変わらないローズに笑顔を向ける。

それにローズも笑顔で応える。


「この二週間はどうだった? 友達はできたかな?」

「もうレオン様ったら、意地悪ですわね。できたに決まってるでしょう」


前回の別れ際、ローズに言っていたことをまた言うレオン。

そんな意地の悪いレオンに膨れるローズ。


「レオン様こそ、学外散策はいかがでしたの?」

「あぁ、中々いい一日になったよ。面白いハプニングもあったし、とても楽しかった。ローズも友達を連れて行ってみてはどうかな?」

「機会があれば、ですわね」


ローズはインドア派なので、あまり外出をしたくない。

でも偶には、難ある友達や新しくできた友達とどこかへ出かけてみたいとは思う。


とそこへ、従者二人が紅茶と茶菓子を用意する。


「アップルパイだね」

「えぇ。美味しいお店をお友達に相談して、それに合う紅茶の種類も教えて頂きましたのよ」


お友達、と強調するローズ。

それに苦笑いを浮かべるレオン。


「そうだったんだね、良かったよ」


そう言いながらアップルパイを一口食べ、目を見開くレオン。


「美味しい。流石ローズの友人だ、学外にも詳しいんだね」

「そうですわね。私は出歩いておりませんから、このアップルパイにも気づくことはできなかったでしょう」


ローズも一口食べ、紅茶を飲む。

それからアイリスの話もしようか、と思ったところで、レオンがふと口を開く。



「実は、相談したいことがあるんだ。暫く、この逢瀬を中止にできないかなって」

「……え?」

第一弾

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