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二週に一度の逢瀬3

ローズは直接問いただすことをやめ、推測するためにできるだけ多くの情報を引き出すことにした。


「すまないね。色々あって、それが王家の方針になっちゃったんだ」


レオンは申し訳無さそうな表情で答えた。


――色々あって、ねぇ。


できればその『色々』の部分を聞きたいのだが、言葉を濁した以上、ローズに教えるつもりはないのだろう。


婚約者であるローズにも教えられない、そんな事情を持つアイリス。

王家は彼女に一体何を見出したのだろうか。


ローズは、王家の一員として責務を全うしているレオンのことを誇りに思う一方、自分にこっそりとでも教えてくれないことに一抹の寂しさを感じた。


「色々、ですか。それは大変なことがあったのでしょう。私もアイリスさんとお話して見たくなりましたわ」


あまり会いたくはないが、実際に対面してみなければアイリスの人となりが分からない。

どのようにしてレオンと知り合ったのか。

今、レオンにどういう感情を持っているのか。

それを知るために、会わなくては。


「うん、いいね。二人ならきっと仲良くなれるよ」




それから何気ない会話をして、お開きの時間になった。

次の逢瀬は二週間後、ローズの部屋で、となった。


部屋を出ていこうとするローズに、レオンは声をかけた。


「ローズ。無理はしなくていいから、ちゃんと友達は作るようにね?」


レオンは、ローズに噂が届いてないのはローズに友達が出来ていないからだと判断したようだ。

実際のところローズはクラスメイトから噂を聞いたのだが、ローズの性質的な面と、それに嘘をついたのでそう思われてしまったようだ。


ローズは振り返ってそれに応えた。


「余計なお世話ですわ」

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