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○日頃、強気なことを言っているが、私は、特別でない、ありきたりな人物だ。数奇な過去を背負っているが。大した力はない。
失敗をやらかしまくる。けれど、物事の先を見ることなどできない以上、いくつもの失敗を足場に進むしかない。
起きたこと、やってしまったことは、なかったことには、できない。
この先、過去の行いが、牙を向くかも知れない。
それでも、私は、その都度、その時、牙に立ち向かい、勝つ!もしくは、引き分けには、してやる。
失敗しても失敗しても、私は、夢を抱え!前に進む他ない。なにせ、命懸けの夢なのだ。英雄作りは!
一度、命を失いかけた私が、前を向くには、自分が作った英雄の影を心に浮かべ、英雄たらしめんと、振る舞う!それくらいしか、方法が残っていなかった。
私は、誰より、自分が作った英雄を愛している。病院のベッドでの苦しみや、過去のつらさを、込めて作りこんだ彼が、王女モドキが、この世に名を残す。
私より寿命が長く、この世で多くの人の心で、生き続けみんなを勇気づけることを願っている。
○ファンが、応援してくれる人が、誰一人としていなくなるまで、英雄は、戦うもの。
普通で特別でない私も、彼らに習い、最後まで、勝利を信じて戦おう。
○忘れていけないことは、自分が特別では、ないこと、ありきたりで大したことのない人間ということ。これを忘れてしまうと、おそらく良識というものを失う。
英雄は、好きだが、私は、結局、英雄のファンであれ、すごい人でも特別でもない。
○ただ、有名になることだけ考え動く、それは、魅力的だが、私自身は、それを目指すべきではない。私は、あくまでも裏方。
その立場で幸せを勝ち取ろう。ただ、有名になるだけでは、そこに俺の幸せは、ない。
私は、裏方であれ。私自身は、有名にならないで良い。それが正しい。