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鳳梨と血  作者: アミュースケール
25/51

黄昏のなかで

ぼんやり黄昏の街のなか

ぼくは500円だけを財布に入れて

わけもなく歩いた

人の親子

信号機

一羽の鶺鴒(せきれい)

肌をたゆたう風の音

ナガミヒナゲシ

小川


ぼくは何故か

ぼくが臨終を迎えたように感じた

そうして

ぼくがぼくを嘲笑する暇もなく

なんだかオカシクなって笑っていた


それから

コンビニエンスストアに入って

ハンバーガーとポテトチップス

ジュースを買って

イートインコーナーで食べた

財布は水のない浴槽のように

ほとっとほとっとほとっと

からっぽになった

食べているとき

もうぼくは成すべきことを

全て成したように思った

他に何ができるんだろう、か、、

ぼくのようなちっぽけな存在、が、、

そうだ、、ちっぽけなりに、

やっていくしかない(これこそ絶望であり、希望でもあり、いづれでもない狂想だ。人は皆、平熱の狂想のなかで生きている、否、固有性がこぼれているだけだ)


人は今日も夢の為ではなく

お金の為に

むきだしになって働いている(とても滑稽で、哀れな境涯だ。そんなことをしなくてはならない競争社会というものが、あまりにもナンセンス)

人は今日も

あらゆるカオスを胸に抱いて

自分の愛の原石を磨き

輝かせるために

血を吐いて

汗を流し

草臥(くたび)れてしまっている


人は

ちっぽけなりにやっていくだけ

ちっぽけなりにちっぽけな

しあわせを

見つけるだけ

それはきっと

たらふくなしあわせ

たらふくなしあわせ

しあわせ?

それはきっと

他愛もない

ほのぼのとした帰り道

それはきっと

特別で特別なロマン

シュトゥルム・ウント・ドラング

理性や知性

あるいは感情さえも超越してしまうもの


今年も咲いた

今年も咲いたんだね


ネモフィラ

ネモフィラさん

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