咲う姫には花来たる ―非力王子と押しかけ護衛女子の話―
自分が嫌いだ。
いずれこの国を統べなければならないのに、そんな資格も力もない。周りに「1人では何も出来ないお姫様」だと、「名ばかり王子」だと馬鹿にされていることも知っている。本当にその通りで、俺は1人では何も出来ないんだ。
なのに、どうして君は俺のことを必要だと言ってくれるのだろう。「護るよ」と言ってくれるのだろう。君が傷付くことは無いんだよ、護ることは無いんだよ。
もう俺に、"盾"なんかいらないんだよ。
いずれこの国を統べなければならないのに、そんな資格も力もない。周りに「1人では何も出来ないお姫様」だと、「名ばかり王子」だと馬鹿にされていることも知っている。本当にその通りで、俺は1人では何も出来ないんだ。
なのに、どうして君は俺のことを必要だと言ってくれるのだろう。「護るよ」と言ってくれるのだろう。君が傷付くことは無いんだよ、護ることは無いんだよ。
もう俺に、"盾"なんかいらないんだよ。
1:既に出会って数日後の話①
2019/06/23 14:02
(改)
2:既に出会って数日後の話②
2019/06/23 14:05
(改)
3:それぞれの価値観
2019/06/25 20:55
(改)
4:カーディナリス第一学園①
2019/06/30 03:00
(改)
5:カーディナリス第一学園②
2019/07/04 15:00
(改)
6:王子の幼馴染み
2019/07/07 10:00
(改)
7:"リュウグウ殿"①
2019/07/12 15:00
(改)
8:"リュウグウ殿"②
2019/07/17 15:00