盗賊②
バスの中
「おい!そこにいる奴!この剣が欲しいならさっさと出てこい!」
俺は後ろに向かって叫んだ。
すると…
「うおりゃああぁぁああ!」
全速力で突撃しようと走ってくる男、一名。
いや、突撃したら回避すればいいだろ。
そう思い、体を反復横跳びのような感じで避けると…
ドンガラガッシャーン!……まではいかないけど、結構な音がした。
《さぁ。このまま魔法で気絶です!》
あぁ。魔法使えんの忘れてた。
ってことで
「炎弾」
こんな短い詠唱でも炎が出せる俺すげー。
そして、炎弾をぶつけた男は
「ブゴォァ」と派手な音を立てて倒れるのだった。
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「んん?んぁ?」
マナツは目を覚ましたが、体がつるで縛られている。負けた。その事実を受け止めなければいけなかった。
「おっ。目が覚めたようだな。」
亮はその目的を果たそうとする。
「お前の名を言え。」
マナツは渋々答える。
「俺の名はマツリだ。」
その時、亮の頭の中で声が響く。
《嘘です。》
「それは偽名だろう?」
「なっ…何を言ってるんだ。俺の名はマツリだ!」
「嘘は早めに言った方が得だぞ?」
「だからっ!うぎゃ!」
亮はマツリと名乗る男に剣を刺す。
「わ…わかった!本当の名前はマナツ!盗賊のリーダーだっ!」
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やはり盗賊だった。
「お前のアジトを教えろ。」
「もう痛い思いするのは嫌だからな。おとなしく言うよ。この先の森に洞窟がある。その中だ。」
「そこに向かう。お前も来い。」
「はぁー。わかったよ。だが、怪我をしていて動けない。なんとかしてくれ。」
んー。回復系の魔法持ってないしなー。
あ、これパターン…
《スキル 体調管理 を取得しました。称号 管理者 を取得しました。》
すげー健康に良さそう。
まぁ回復系なのだろう。
だから…
「ヒール」
その一言だけであら不思議!
マナツの傷がわからないほど治っているではありませんか!
「す…すごい…」
マナツ絶句。ちなみに俺も絶句。
こんなにすごいんだったら最強じゃん?もうどんな傷だって治せる気がして来た!
《死者蘇生は無理です。》
それができたらなお、すごいんだけどなー。
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この少年、只者では無い。
持っている剣。その実力。また、高度な魔法。回復魔法は信じられないほど回復した。
この少年に立ち向かった俺が馬鹿だった。
そう思うマナツだった。
マナツが仲間になるのはまだ先。
ステータス公開も、まだ先。




