カノンの森
お待たせしました!
ギルドカードをもらうと、俺は売却カウンターに向かう。もちろん、先に倒したゴブリンやゴブリン・メイジを換金するためだ。炎剣によって体が真っ二つになっているが、【収納】していたからか状態はとてもいい。高く売れるだろう。ただ、ゴブリンだ。元が安い分どうなのだろうか?
「売却したいものがあるのだが?」
「はい、では物をここにおいてください。」
言われた通り、ゴブリンとゴブリン・メイジの死体を置く。
「え?」
【収納】を使ったのはまずかったかな?
「ゴブリン・メイジ?」
そっちか〜い!【収納】ではなくMonsterに驚いていた。
「すみませんちょっと待っていてください!」
そんなに慌てる必要があるのか?たかがゴブリンが魔法の杖持って魔法使うだけじゃないか。
しばらくすると奥から眼鏡をかけた老人が出て来た。
「ふおおぉ。これは…本物だ。本物のゴブリン・メイジだ。おい君!このゴブリン・メイジはどこで倒した?」
「そこの森ですけど?」
「そうか…。カノンの森か。」
何⁉︎その音楽感溢れる森!
「あそこの異常はこの街に大変な損害を与えるだろう。おい!ハラマ!依頼カウンターのところに行って、事情話して緊急依頼貼ってこい!」
ハラマと呼ばれたその女性は依頼カウンターに走っていく。
「さてと、このゴブリン・メイジの死体は高く買い取らせてもらう。銀貨5枚だ。こっちのゴブリンは銅貨10枚だ。それとお願いがある。今緊急依頼を出しているわけだが、それにあんたも参加してほしい。発見者がいれば結果も変わるじゃろう。」
これ以上うまい話はない。そのカノンの森のMonsterを好きなだけ狩れるかもしれないのだ。
だから、快く引き受けた。
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カノンの森。
Monsterの住処。
そこは絶好の狩場となり、冒険者が毎日向かう。
しかし、そこで大怪我をして死にそうだとしてもそれは自己責任。
それほどに危険な場所。
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次の日、カノンの森前に緊急依頼を引き受けたものが集まる。その中にはカナイとマルクの決闘を見ていないものもいるわけで。
「おい。こんなチビ小僧がいるのか?俺らの足を引っ張らないことを祈るぜ。」
カナイの強さを知っているものは、
(足を引っ張るのはお前だよ!この馬鹿者!)
と思うのだった。
「みんな!聞いてると思うが、カノンの森でゴブリンの異常種の一つであるゴブリン・メイジが確認された。これはこの国の危機に繋がるかもしれない。総員、異常種を発見次第倒すこと!」
「「「おおおおお!」」」
冒険者たちの雄叫びと同時に、カノンの森・異常種討伐が始まる。
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「おい。そっちは見つかったか?」
「いや、何もいない。雑魚はいるが、異常種とやらは確認できないな。」
「もしかして発見者が嘘をついているんじゃないか?」
「その可能性はあるな!そうじゃないと見つからない理由がわからん。発見者を見つけたらボコボコにしてやる。」
単純な冒険者たちは、嘘だと思い始める。そして捜索が疎かになる。
その隙を見逃さなかった。異常種たちは行動し始める。この森にいる冒険者の中で一番強い存在。カナイを倒すために。
銅貨500枚=銀貨1枚
銀貨1000枚=金貨1枚
書くと、ゴブリンとゴブリン・メイジの価値の差がわかりますね。




