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【壱話】事の発端

矢的春泥先生の『性差の理解を深める学校教育の一環でオレとアイツが入れ替わり』の二次創作でありながら、バンドマンと吹奏楽少女の入れ替わり当日の為に頑張る涙ぐましい努力を描こうとする本作は、エロ要素が殆ど無いと思われる。色々な人の協力を得て書き記していきます。

入江高太いりえこうたは、慶信大学附属高校の生徒である。所謂、軽音部の部長をやっている二年生だ。

医学部進学コースに所属しているが、かなり暗記力が良く吸収率も高いチート級の生徒であった。

本人曰く、「医学部受験?楽勝よ。」という事らしい。

小学生の時から英語で書かれた論文を乱読した神童であった。

そんな彼だったが、頭がいい事を奢ることも無く、人付き合いも良かった。まさに完璧な男である。


楠山明菜くすやまあきなも同じく慶信大学附属高校の生徒であった。吹奏楽部でティンパニを演奏している。凄腕だが、病弱気味であり何度か学校で倒れたことがあった。二年生で部長代理の肩書きを持つ。


校長先生と面談するという機会が与えられた。

「ここでの話は誰にも言うなよ。勿論、Web転載なんて禁止だからな。」柏木校長は、そう切り出すと2人に言った。

「我が校には、ARMOTTsystem+αという物がある。『性差について正しい知識を持つ為の教育。』の一環で入れ替わり実習を行う。単位がかかっているぞ。宜しく頼む。」

「アーモットシステム?何ですかそれは?」楠山は、真面目で有りながらも抜けた性格である。

「だから、二人の魂を入れ替えるんだ。…はっ!思わず日々のストレスで怒鳴ってしまった。これは避けることの出来ない。」校長は声を荒げる。

「物理的に無理じゃないっすかそんなの。オカルトなんて信じないっすよ。俺は。」高太は拗ねる。

「兎に角、信じてもらえぬか入れ替わり実習のこと。まあ、実施日は6月11日(土)だ。確か、吹奏楽部は夏の定期演奏会が控えていたな。我が高校のためにもしっかりと頑張って欲しい。入江君のバンドは、Teens Rock関東地区予選に出場するんだっけな。そちらも頑張って欲しい。そこでだ、これはランダムに機械による選択した結果で、人為的に変えるのは不可能だ。二人は、協力してなんとか成功させてくれ。」

「分かりました。頑張ってさせます。」

「半分腑に落ちないが頑張りますよ。」

「では、健闘を祈る。呉々も親や友達に口外するなよ。それだけだ。」


「失礼しました。」二人は教室を出た。

「入江君宜しくね。今度、ティンパニの叩き方教えるからさ。ドラムの叩き方教えてね。」

「楠山さん、此方こそ宜しくね。音楽のジャンルは違うけど、音楽で皆を感動させる思いは変わらないはずだ!最高の音楽を作っていこう。」

二人の物語はここから始まった。



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