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打ち上げと親睦会

注意!

今回、微エロとBLっぽい表現の所があります。

ご了承下さいませ!


「今の時間、そろそろ夕方だけど暑いんだろうなぁー。戻りたくないな」


「だよねぇー。私はちゃんと服を着るけど、舞姫なんかは「暑い!」って言って、下着だけで過ごしていそう」


「あぁー…それうちの姉ですね」


このゲーム内には、春夏秋冬ついでに梅雨の季節も設定されているが、リアル世界と異なり普通のフィールドでは、40度を超える温度は設定されていない。

俺がいるゲーム内の、8月の東京は28度位で±1〜2度の変更はあれど、湿気もそんなに多くなく、暑いは暑いのだがリアル世界と比べると断然過ごしやすい気候なのである。

ちなみにだが、他の地域はというと、東京から沖縄までを5分割として、2〜3度ずつ上がるように設定されている。

その逆に東京から北海道までの5分割で、2〜3度ずつ温度は下がっているのだそうだ。

そして、これはただのフィールドでの話で、場所によっては火山地帯や雪山のようなフィールドもあるので、その場合は各耐性を持っていないとジリジリと体力を削られていくのだそうだ。

ただ、そこまで行くのに時間が掛かりそうなので、俺はまだ取るつもりは無い。


「あと、父も下着だけの時ありますからね」


「あぁー、だよねぇ」


「おぉーい!準備出来たよー」


「だって、それじゃあ行こうか?ウフフお酒お酒ー!」


「はい!皆行くよ」


準備が免除されていた俺と唯さんは、そんな会話をしながら時間を潰していたら、舞姫さんが俺達を呼んだので、そちらに向かう事とする。

そして、「待ってました!」と、灰白さん達も早く早くと急かしてくる。


さて、今回の打ち上げに参加しているメンバーで、今日お知り合いになった方々の第一印象は以下の通りである。


マチ

今回の闘技大会では、無差別級で自分以外を従魔の構成にしてレギオンに参加したお姉さんだ。

残念ながらアーサーさんの所とぶつかってしまい、3位タイであった。

故に、ここには彼女の従魔が大小様々な種族で、わんさかといる。

髪は黒のハーフアップにしていて、主な武器は鞭で魔法と織り交ぜて戦う。

鞭は、ハンマーの熟練度を上げれば使う事が出来る戦闘スキルだ

そして、今は彼女によく合う黄色のビキニに着替えていて、川で遊ぶ気満々である。


絶剣

なんと、お兄さんはチャンさんの後輩さんだと言うのだ。

会社ではそんな話をしなかったが、ゲーム内でお互いに気付き、そこからは協力プレイをしているのだそう。

そして、当人曰く「打倒アーサー!」を目標にしている。

別に唯さんの事が好きだからとかでは無く、ただ、プレイスタイルが闇騎士だから聖騎士であるアーサーさんに対して、ライバル意識があるからである。


俺と同じ大学生であり、聞けば以外と近くに住んでいる事が分かった。

真司とかアーサーさんとは違うタイプのイケメンで、身長が180以上の見た目硬派系スポーツ男子で、戦闘スキルが格闘家だからか、筋肉が凄い事になっている。

そして、この中で唯一今日連れて来ている従魔達が、全て人型の女性である。

それだけで彼の性格がよく分かると言うものだ。


ノバラ

俺と同じ位の年齢で、短大生の女性で、髪はピンクのツインテにしていて、服装はゴシックロリータをメインとした服装で、リアルでもこんな格好で過ごしたいけど、さすがに浮くからゲーム内で我慢しているっぽい。

武器は面白武器の日傘銃で傘の先端の部分から攻撃するそうで、ノバラと同じくネタで面白武器を使っている人は結構いるって言っていた。

そう言えば、ハリセンも面白武器ってことになるんだよな。


お父さん

主に北海道を拠点としており、熊のような外見のおじさんである。

今回の打ち上げの食材などはお父さんが栽培・畜産したものであり、さらに魚介類なども持って来てくれていた。

北海道産の有名所を持って来たという事で、皆のテンションがあがっている。

使用武器は斧である。


ロッコ

この中では唯一の高校生の女の子で、身長が150cm位と小さめの可愛らしい子であるから、周りの大きめの従魔達に埋もれてしまう。

髪は栗毛のふわっとしていて、武器は弓を使い、狩人っぽいカーキをベースにした服装で

ある。

ただ、周りの皆が言うには、この中で1番食うらしい。


以上が今日初めて会ったメンバーである。

何故、最終日にしか来なかったのかと言えば、皆は夏のお祭りに参加していたからだそう。



「それでは準備も整った事だし、闘技大会優勝者のヨシタカ君と唯っちに一言ずつもらおうかな?」


それぞれにグラスを持った状態で、テーブルやバーベキューコンロの周りに集まっていて、その周りにそれぞれの従魔達が早く早くとヨダレを垂らしながら待っている。

そんな中、舞姫さんがマイクを俺に向けて言って来た。


「えー、パーティ初級に優勝したヨシタカです。殆どは、俺では無く灰白さん達のおかげで優勝したようなものなので、俺がとにかく言うのはおこがましいと思うのですが、皆さん応援ありがとございました!」


言いつつお辞儀をすると、拍手と共にそれぞれが「おめでとう!」「最初はそんなもんだ!」などと言ってくれる。


「それじゃあ、今度は唯っち!」


「ん。私はとにかく早く飲みたい!だから、短めに終わらすよ。皆応援ありがとう!おかげで今年も優勝出来た。そして、乾杯!」


「「「「「カンパーイ!」」」」


「お代わりいっぱいあるからねー!」


こうして、闘技大会の打ち上げ兼テイマー懇親会が始まった。


灰白さん達ように、目の前でジュージューと美味しそうな音と匂いを出している串焼きを取り、お皿にバラバラにして出してあげると、我先にとバラした端から物凄い勢いで食らいつく。

周りを見ると、テイマー職は大体俺の様な感じになっている様で、特にマチさんが大変そうだ。


「ほら、お前ーら!じゃがバター出来たぞ!バターに明太子、塩辛も準備してあるから、好きによそえ!」


「ほーい!こっちだと、魚介類が焼き上がったよー!バター醤油もアヒージョ風も出来きるよー!」


「ウッス!焼きそば出来たっすよー!一応ソースと塩の2種類準備してあるっす!」


上から順にお父さん、舞姫さん、昴の順番で、出来上がった順にそれぞれの列が出来上がっていく。

特に昴なんかは、女性型の従魔達に手伝わせているので、ぱっと見はハーレム状態である。


この3人は、実は全員料理スキルを持っているので、それぞれが作った料理にバフが付いていたりする。

例えば、【お父さんのじゃがバター・明太子】の効果は、状態異常耐性と、水耐性・土耐性が付いている。


付いているのだが、この後に役に立つ場面は無いのだが、「ふーふー、はっふはっふ」しながら俺はどんどん食べ進めて行く。

やっぱり北海道産のジャガイモってホクホクしていて、バターが濃厚で明太子がピリッと刺激して美味しい。

北海道産の魚介類では、俺はバター醤油とアヒージョ風を半々にして食べ進める。

バター醤油はこれぞ定番で外れ無しだし、アヒージョ風も初めて食べたけど、これはお酒組が全員摘んでいる一品である。

それに、普段は高級品で俺なんかが到底手に入らないような大きい牡蠣やアワビ、ホタテ

もたくさん網の上で焼かれている。

そして、バーベキューの定番の炭水化物である焼きそばは、ソースは定番の味で塩は魚介類タップリで、これも俺は半々装って食べた。


灰白さんはやっぱりお肉が1番好きみたいで、真白はトウモロコシやニンジンなどの甘めの野菜を「アチチッ!アチチッ!」ってしながら両手で持って食べている。

雀達もそれぞれ好みが違うみたいで、紅緒はじゃがバターを冷ましもせずに食べている。

紅雀で火耐性を持っているから大丈夫なんだろうか?

露草は昴に塩焼きそばを細かくしてもらって、それを美味しそうに食べている。

さえずりは意外にもじゃがバターの塩辛を気に入ったみたいで、結構渋い趣味をしていた。

それとも、一時期舞姫さんや唯さんと一緒に居たからか、好みが酒飲みの方へとズレてしまったのだろうか?

こがねは一通り味見をした後は、ずっと魚介類を食べ進めて、前足で器用に殻を外して食べている。





「あぁーヤバイ。油断して食べ過ぎた」


食後の休憩って事で、ちゃぷんと装備を外して川に足を入れつつ、大きめの石に座る。

ゲーム内だからいくら食べても大丈夫だとは言え、さすがにお腹一杯で動く事が出来ない。

後ろでは、お酒組が楽しそうに次々とお酒を開けて飲み進めていて、辺りには空き瓶や空き缶が所々散乱している。

灰白さん達も珍しく俺から離れていて、お気に入りの料理をまだ食べていた。


「うわっ!」


しばらく足を川に浸してバシャビシャしながら食休みをしていたら、マチさん達が水遊びをしている所から離れて、スススッーと人魚が川の中を泳いでやって来た。俺の両足の間で腹這いになると、ジーと俺の事を見つめ出した。

人魚の髪はエメラルドグリーンで、ストレートロングなおかげで大事な所は見えないが、ちょうど胸を両腕で挟む感じになっているので、胸をこれでもかっ!って位に、強調しているように見える。

時々尾びれで俺の足をパシパシ叩いて注意を引き、俺と目が合うとニッコリと微笑んでくれる。


さて、この状態をどうしようかと思っていると、今度は左右から狼男と多分吸血鬼がやって来た。


狼男の方はてってってっと小走りにやって来て、ちょこんっとその場でしゃがむとクンクンと俺の匂いを嗅いでくる。

おそらく、この狼男はお父さんの所の従魔だろう。だってお父さんと同じオーバーオールを着ており、胸元に「father's farm」って書いてあるからだ。


吸血鬼の方は、優雅な足取りでこちらに来ると、人を魅了するような微笑みを浮かべながら片膝立ちになる。

外見は、イケメンの美人さん系で、髪は金髪で外にハネており、長髪の部分を後ろに一括りにしている。

ニコって微笑む時に、八重歯がそれぞれ出ているのと、肌が色白なので吸血鬼なのかな?って思った。


狼男はひとしきり匂いを嗅いだ後は、ゴロンと寝転がりお腹を見せて来て、人魚は俺の髪や顔を撫で撫でツンツンしている。吸血鬼は俺の手の上に自身の手を重ねて来て、耳や首筋をツツツーと撫でている。


「えっと…これってどう言う状況?」


この場をどうやって抜け出そうかと考えていると、後ろから白い手がニュッと出て来て、そのまま俺の首にぎゅーと抱きついて来た。


「えっ!今度は誰?…ん?白菊?」


背後から来たのは白薔薇さんの所の白菊で、今は完全に人型モードなので、ぎゅーと抱きつかれると背中に柔らかい物が当たっている。

白菊は、自分の名前を呼んでもらえたからか、パァーっと笑顔になると頭をスリスリして来た。


この状態になって、今の俺は前後左右を人型の従魔に陣取られていて、その飼い主達は後ろで賑やかにお酒を飲んでいる。

つまり四面楚歌の状態になっており、逃げる事が出来ない事に気が付いた。

さらに周りを見ると、ぞろぞろとこっちに集まろうとしているので、早くこの場を逃げ出さなければ従魔達に埋もれてしまう!


「えっと、白菊?取り敢えず一旦離れて貰っていいかな?」


「……!」


まずは、ぎゅっと密着されている白菊に離れてくれるように頼んでみるが、イヤイヤと頭を左右に振ると「絶対に離れないもん!」って感じで、さらに抱きついて来る。


「うぅん。どうし…うひぁ!」


まるで駄々っ子のような白菊に、どうしようかと悩んでいたら、右耳を吸血鬼に舐められた!

どうやら、白菊だけを名前を呼んでいたのに嫉妬して、耳を舐めたり甘噛みしたりして、俺の関心を引きたいようだが、こそばゆいのでやめてもらいたい。

そんな俺達を見ていた人魚はプクーと頬を膨らますと、尾びれでうまい具合に吸血鬼と白菊に向かって水しぶきを当てた。


「………」

「………」

「………」


そして、3人が3人を牽制するように睨み付けて、ジリジリと俺から離れたと思ったら、白菊と吸血鬼が戦闘形態に入り、三つ巴の状態になってしまった!

ちなみに、狼男は我関せずでずっとお腹を見せた状態で、たまに手をチョンチョンって触り、チラチラとこっちを見て「触る?触らないの?ふかふかだよ?」って感じだった。

本当、ワンコ可愛い。


「うん。ここに居たら危ないから戻ろう」


目の前で繰り広げられている3人による大乱闘を尻目に、灰白さん達が居る所へと戻って、一緒に付いて来た狼男の胸毛をワサワサする。

遠くでドッカーン!バッシャーン!ってなっているけれど、ただ無心になって狼男の胸毛をもふり続けた。





「さってと、もうそろそろ20時だし片付けしてしますか!取り敢えずアレは誰がやる?」


「ここは、今日優勝した最強だろう!」


「おっ!って事は、闘技大会でやっていた技が見れるって事か!」


「残念。あれは1日1回」


日も暮れて、焚き火の灯りしかない状態で舞姫さんが両手を叩きながら言うと、男性陣が囃し立てるのだが、唯さんは手をバッテンににして出来ない事を示した。


これから何をするのかって言えば、空になった缶や瓶に攻撃して消す作業である。

1回1回飲んだ後に消せばいいのだが、無差別級にもなると、これを最後に持ってきて大技で一掃するのが定番となっているようだ。


そうそう、俺を巡った?の三つ巴の戦いは、他の従魔も参戦したバトルロイヤルに変わっており、飼い主がちょっとやそっとしただけでは収まらなくなってしまったのだ。

なので、「しょうがないなぁ」と、最強である唯さんが従魔達に殺気を送ると、一斉にビクッー!と硬直した後に、すごすごとそれぞれの飼い主の所へと散って行き、この騒ぎは終わりとなった。

もちろん、従魔のみのバトルロイヤルには参加していない者達もいて、帰って来た仲間に叱ったり呆れたり慰めていたりした。


「おい、ヨシタカ!明日はヒマか?」


散らかっていた缶や瓶を真ん中に集めている時に、チャンさんに呼び止められた。


「明日ですか?明日は馬を買いに雷門に向かおうかなって思っているんですけど…」


「成る程。なら、その馬を買った後でいいから俺の所へ来いよ。金に余裕があるんなら従魔用の装備品を買いにな!そっちの雷獣はまだ何も付けてないだろ?」


「ぎゃう?」


チャンさんに呼ばれたこがねが、「よんだ?」って首を傾げる。


「そうですね。それじゃあ、お昼頃にお店でも大丈夫ですか?」


「おう!大丈夫だせ!それじゃあ、それは持って行ってやるからテントでも張っておけ」


今日集まっているメンバーは、全員ここでログアウトの予定である。そろそろログインして12時間位経つので、強制ログアウトをさせられるかもしれないからだ。なので、あちらこちらにそれぞれのテントが点在している。


「それでは、やりまーす!」


たくさん集まった缶や瓶の真ん中に、大剣を片手に持った唯さんが立っていて、宣言をした瞬間に一回転して一掃すると、破壊されてキラキラと光りながら消えていった。

真ん中に立つ唯さんも幻想的である。


「すげぇ…」


「まぁ、あれだけ缶や瓶がありゃあな。けど、初めて見たら感動するんだよなー。そんじゃあ明日は10時にログインで大丈夫か?」


「うん。真司には悪いけど、雷門まで乗せてって。あと、その後にチャンさんの所でこがね達の装備品買う」


「OK!そんじゃあ、また明日な!」


「おう!お疲れー」


長かった闘技大会も終わって、明日から日常に戻るんだなぁーって思うと、ちょっと寂しい気はするが、まだ見ていない町やダンジョンが沢山あるので、明日からも頑張ろうとテントに入ってログアウトした。


物の壊れ方はSAOみたいな感じです。

それを文章にするのが難しい。


それと、今日で闘技大会編が終了であります。

次からはまた観光の日々であります。

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