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鷲神社と吉原神社

お待たせしました!


いつもと同じ位の時間にログインした俺は、宿屋で朝食を食べた後、昨日期限が切れたため戻ってしまった夜空を借りるために、「雷門乗馬クラブ」へと来ていた。

早速柵の周りに馬達が集まって来た。


「皆おはよー」


「「「ブウフフフン!!」」」


「ハモハモ」


俺が柵に近づいたら、あの時と同じくここの馬達が集まって来たので、顔を撫でたり、首筋を軽く叩いたりしながら挨拶をする。


他の馬よりも夜空はいち早く俺に気付き、まだ柵に近づく前に直ぐに来てくれた。

今は俺の髪の毛を唇でハモハモしている。


「よう!あんちゃんじゃねぇか!まぁーた馬に好かれてるなぁーおめぇー」


「あはは、自分では何で好かれるのか、分かんないですけど」


群がっていた馬を掻き分けながらやって来たのは、ここの主人のコザックさんだ。

前に来た時と同じく、中は白のタンクトップで、上下がくっ付いている黒の作業着で、上半身部分を腰に巻き付けて、白いタオルを頭に巻き、ちょっと汚れている軍手をしているのが基本スタイルみたいだ。

他の従業員の方も、大体似た様な格好だ。


「それで、今日はどうしたんだ?」


「昨日と同じで、また馬を借りれますか?」


「それだったら中に入んな!」


そう言われて、柵を挟んで向かい合って話していた俺は、コザックさんに言われて建物の中へと向かった。

言うまでも無いけど、ゾロゾロと馬も付いて来る、なんて光景が出来上がってた。


「それで、昨日はどうだった?」


「特に問題も無かったです。俺の腰とお尻がヤバかったですけど…」


「アーハッハッ!それはあんちゃんが慣れるしかねぇーな!そんで、また馬を借りるって事だったな。なら、お前に慣れているだろうから、夜空にしとくか。それとも違う馬でも試してみるか?」


「あっ…いえ、夜空でお願いします」


「あいよ!」


馬の癖や、人の癖が一致しない場合は、その都度、馬を交換するみたいなのだが、俺の場合は夜空で大丈夫だったから、今日も夜空を借りる事にした。

夜空も俺の事気に入っているみたいだし、乗馬中は気遣ってくれている様に思うんだよ

ね。


「今日もよろしくな!夜空!」


「ブフフフン!」


諸々の準備をした後に、早速夜空に跨り、上から首筋をなでる。

夜空も「よろしくー!」と、言うように鳴いて俺達は平原へと駆け出した。


向かう先は、隣接していると言っても過言ではない場所にある二つの神社である「鷲神社」と「吉原神社」である。

この前見た時は、他の神社だと場所に広きがあるため各々の神社は見えないが、この二つの神社は徒歩5分ほどと、かなり近いので他の神社に比べると、近い分、人で賑わっていた。


今日と明日はこの二つの神社の攻略をしようと思っているし、時間に余裕があるならば、纏めてやってしまい、残った日数は観光にでもしようかな?なんて考えている。

まぁ、その前に終わったら舞姫さんに連絡してって、言われているんだけどね。


そんな訳で、いつも恒例の舞姫さんの攻略情報を確認しようと思う。

今日行く場所は2つあるので、2ページ分だ。もちろん、この情報は、朝食を食べている時に皆にも伝えてあるけれど、念のため再確認である。



舞姫の七福神攻略情報!


鷲神社について


・鷲神社の祀っている神様は、寿老人だよ。石浜神社も同じで寿老人を祀っているんだ!

確か、どっちかが寿老神になっていたはず!

どっちに行っても大丈夫だけど、近くに吉原神社があるから、大抵は皆こっちに来る人が多いかな?

浅草だと、この寿老人だけがダブっている神様なんだよね。

リアルでもう一つダブっている福禄寿の場合は、片方が招き猫の神社で有名になっているから、そっちは猫が出て来るニァーン!


・そうそう、鷲神社と吉原神社が近いからかな?周りに人が多くなっていて、町…とは言わないまでも、村くらいには人が多いんだ。

まぁ、ヨシタカ君は大丈夫だと思うんだけ

ど、対人関係には注意してね!


鷲神社のエリアボスについて


・鷲神社のエリアボスは、上にも述べた通りに寿老人であって、見た目は福禄寿の神様と殆ど似ていて違いと言えば、扇子を持っているかとか、帽子を被っているか位なのかな?でも、戦闘中に帽子脱げちゃうから、実質背が低い禿げたお爺ちゃんだよ!

ご利益も殆ど似た様な物なんだけど、ここでは「自然回復のお守り(微)」と「異常耐性のお守り(微)」が手に入るの!

お守りの性能は以下の通りだよ


自然回復のお守り(微)

効果 戦闘中に赤く表示されている部分が、普段よりもやや早めに回復するお守り。


異常耐性のお守り(微)

効果 各異常耐性が微妙ながら上昇するお守り。


と、なっていて、自然回復の方はそのまんまかな?

このゲームのHP表示は緑で、断定ダメージで、赤く表示されている所は自然回復で時間が経てば緑になるんだよ!

毒とか火傷も赤くなって行くよー!


異常耐性もそのまんまなんだけど、このお守りは纏めて効果があるやつだから、単品に比べると2割くらいは効果が下がっちゃうんだよね!

まぁ、持っていても損は無いからバシバシやっちゃいなよー!


戦い方について


・寿老人の場合は、杖と扇子を持っていて破壊すると、杖が異常耐性、扇子が自然回復の

お守りが確定で手に入るよ!

ただ、上手く当てないと寿老人が先に討伐しちゃうから注意してね!

なんせ的が細くて小さいから、余波ダメージで寿老人が討伐されちゃうんだよねー


・扇子が無属性貫通攻撃で、漫画やアニメでよく見るカマイタチの様なものだと思えばいいよ!

杖が魔法系だけど、威力は福禄寿よりも高く無いから、先に福禄寿に行って慣らしてくるのもいいかもね!


最後に


・どっちのお守りも役に立つから、皆の分もガンガン戦って集めちゃえ!

ただし、部位破壊狙いなら寿老人に攻撃が当たらない様に注意されたし!


となっていて、次が吉原神社だ。


吉原神社について


・吉原神社に祀られているのは、七福神の紅一点である弁財天だよ!

浅草の場合は、鷲神社が近くにあるから吉原神社も結構挑む人が多いかな?

たまに、「女人には手を出さん!」なんて人がいるけど、そんな事言ってたらこのゲームは中盤で確実に積むから、女であっても確実に攻撃が出来る様にして置いてね!


吉原神社のエリアボスについて


・ここのボスは弁財天で、特徴は琵琶を持っている事と、美人さんって事かな?

あと、見ようによってはパイチラやパンチラが見れるよ!

その理由は当人を見てからのお楽しみだよ!

ここでは、「音楽のお守り(微)」と「詠唱のお守り(微)」の2つのお守りが手に入るよ。

性能は以下の通りだよ!


「音楽のお守り(微)」

効果 全ての音楽に関する能力の性能が微妙ながら上昇する。


「詠唱のお守り(微)」

効果 魔法の詠唱時間を微妙ながら減少させるお守り。


と、なっているんだけど、どっちもヨシタカ君にしか効果が無いんだよね。

だから、最低でも3回はちゃんと討伐して欲しいかな?


戦い方について


・弁財天の場合は、他の七福神のと比べると厄介な攻撃方法なんだよね。

その理由が、状態異常のオンパレードだからで、混乱、睡眠、沈黙、魅力の4種類!

まだ、ここが下位だから4種類だけど、上位になるともっと増えるんだ。


・それぞれの効果はこんな感じ

混乱 頭がぴよぴよしちゃった状態。

睡眠 寝る。ので行動が不可になる。

暗闇 目の前が真っ暗になる。

魅力 男性だけメロメロになり攻撃不可。


解除方法は、どれも薬を使うか、味方か敵に一撃貰うと元に戻るよ。

味方の攻撃はダメージが入らないので、出来たら他のメンバーが文字通り叩き起こしてあげて!

それか、弁財天が持っている琵琶を破壊すれば効果が減るから、積極的に破壊に行くべ

し!


最後に


東京で最初にゲット出来る、ラッキースケベポイントだよ!

ガンバレ!


と、なっていたけど、1番最後のは無視させてもらいましょう!

そりゃあラッキースケベは男の夢みたいなのがあるけどさ!

確かに、VRゲームのエロゲーマジヤバイ!って有名だけどさ!


ちなみに、このゲームawoの場合はラッキースケベ程度ならば、運営的に大丈夫であるっぽいんだよね。

不可抗力の接触だからだそうだけど。

そう、他のゲームだと接触が出来ないゲームがあるみたいだけど、ここだと知らない人とパーティを組む事があって、接触出来ないと連携プレイとかが出来ないから接触行為はOKであるみたいだ。

ただ嫌な人は、設定で接触行為をOFにするか、フレンド限定とかにすればいいみたい。


この話は朝食の時間に、テレビ電話で真司達と話していた時に聞いた事だ。


と、取り敢えずは先に、異常耐性のお守りが入手出来る寿老人から討伐して、その後に弁財天に行こうかな?

さすがに耐性無しで行くのは、ちょっと不安があったりするしね。


「それじゃあ、しばらくここで大人しくしていてね」


「ブフフフン」


鷲神社と吉原神社の間には厩舎があって、そこに夜空を預ける。

ちょうど、半々の位置に厩舎やショップ、屋台などがあり、確かに小さな村の様になっていた。


夜空を厩舎に預けた後、鷲神社の拝殿の方へ行って、討伐チケットなど、諸々を買った後は、いざ寿老人の討伐へと向かう。





「ふぉっふぉっふぉっ」


「皆!縦に貫通注意!」


「ワン!」


「ブッ!」


「「チュチュン!」


「ギャウー!」


寿老人との戦闘はこれで5回目で、さすがに慣れてきたので攻撃パターンも読めてきた。


まず、扇子での攻撃方法は、寿老人が笑い、大きく扇子を振るう予備動作の後に、その方向へと貫通攻撃が来る。

上に扇子を振れば、縦方向で扇型の貫通攻撃で、横に振れば俺の腰よりやや下に扇型の貫通攻撃が来る。

やや下の理由は、寿老人が小さいからで、もしここに福禄寿が入れば、双子かなって思う位にそっくりなのであった。


なので、縦であれば左右どちらかに避けて、横であるならば、しゃがんだりジャンプして避ける方法で避けられた。

また、今回の皆は寿老人の部位破壊が出来るまでは、属性攻撃を封印している。

なぜなら、属性攻撃の余波でダメージが入ってしまい、寿老人のHPが0になってしまうからだ。

その際で1回目と2回目は部位破壊が片っぽしか出来なかったのである。


左右に避けた俺達は、そのまま寿老人が持っている扇子へと攻撃をし続ける。

俺もなるべく寿老人が持っている扇子に攻撃を当てる。


寿老人の場合、扇子と杖を使うとクールタイムがあるみたいで、連続で同じ攻撃が来ないのだ。

なので、次の貫通攻撃が来る前に扇子を破壊する。

すでに杖は破壊出来ているので、魔法での攻撃は来なく、扇子だけ注意すれば良いので戦い易い。

ちなみに、2つとも部位破壊が出来ると、寿老人は殴ったり蹴ったり頭突きしたりと肉弾戦になる。

いくら神様でも、お爺ちゃんなんだから無理すんなよ。


「ガウ!」


「ギャウ!」


「ーーッ!」


ちょうど身長的に目の前にあった扇子に、灰白さんが噛みついて前に倒して、寿老人を倒し、その背後からこがねがのし掛かった。

倒れた寿老人の背中に、こがねがどっしりとのし掛かり、頭と扇子を持っている手を灰白が押さえ付けている。

これで灰白さん達が人ならば、ぱっと見は暴行事件である。


「ぐぬぬぬ」


どうやら、2匹で押さえられていると動けないみたいで、起き上がろうとジタバタしているけれど、灰白さんとこがねはビクともしない。


「灰白さんとこがねはそのままで!他の皆で扇子に攻撃!」


「ブッ!」


「「チュン!」」


これはチャンス!と扇子に向けて一斉攻撃

だ!

俺が先に片手剣で扇子を串刺しにして、余っている所を他の3匹で攻撃をした。


真白が扇子の上に乗り、ダン!ダン!と踏んづけていたら、パキィン!と音がして扇子が壊れた。


「良し!残るは寿老人のみ!」


こうなったら後は簡単で、紅緒、露草、こがねが、控えていた属性攻撃を出し放題好き放題で攻撃して、あっさりと寿老人は討伐出来た。



「さて、もう1回行くか。その前にお昼にするか」


現在時刻は11:55分頃で、そろそろお昼の時間である。


「クゥーン…」


「そうだなぁー、先にお昼にするか」


寿老人との5回の戦闘で、各お守りは5個ずつ入手出来たけど、あと1つ足りないので、このまま行こうかどうしようか悩んだのだが、

「お腹がー」って感じに灰白さんが訴えるから、先にお昼を食べてから、もう一度寿老人の討伐に向かう事にした。


「いただきまーす!」


「ワォーン!」


「シャクシャクシャク」


「「カチカチカチカチ」」


「ガフガフ」


地面にテントをえっちらほっちらと敷き、自分達のスペースを確保してから、俺達はお昼を食べ始めた。


今日は簡単に食べれる様に、バンバーガーの様なものとサラダで、いただきますの挨拶したのは灰白さんだけ、他の皆はガツガツと食べている。

ちなみにカチカチ音は、雀達の嘴がお皿に当たって鳴っている音である。

食べている時間を利用して、さっき手に入ったお守りを、まだ装備していない露草とこがねにセットして行く。

俺の分は1番最後です。


ちなみに、このゲームのルールとして、テントの半径10m以内は安全圏になるので、野外でセーブしたり、休憩を取る時はテントを敷くのが定番なのだそう。


「プルルルルルル」


食べている最中に電話が鳴り、電話の相手は誰かと思ったら真司からであった。

口に入っているのを飲み込み、電話に出る。


「もしもし?」


《よう!そっちは順調か?》


「うん。まぁね。今は皆でお昼を食べている状態で、今日うまく行けば4箇所目が終わるかな?」


《あっマジで?だったら最終日フリーになる様に、そのまま前倒ししておいてくんない?

お参りに行こうぜ!》


「うん?それは大丈夫だと思うけど、七福神をお参りするって事?」


《そうそう!まぁ、必勝祈願って事で、皆で行こうぜーってなってさ!》


「あっいいね!行こう行こう!」


《おう!そんじゃあ、最終日のお昼過ぎ位にそっちに帰るから、雷門前に集合で大丈夫か?》


「ほーい。了解ー!」


《んじゃぁ、また後でな!あっ!今日の分のスクショ早kっ痛い痛い!唯さん耳痛い!》


《ツーツーツー》


うん、そうと決まったら、お昼を食べ終わったらすぐにテントをしまい、寿老人の討伐へと急いだ。


真司の事だから、まぁ…多分大丈夫だろう!


取り敢えず、真司に送る今日のスクショはこのお昼のでいいかな?

皆ご飯に夢中で、こっちに関心が無いけど…

灰白さんだけ「どうしました?」って感じで小首傾げてるけど、まぁ、その状態も可愛いからいっかな?

はい皆、チーズっと…



さて、今の時刻は13:25分頃だから、このまま順調に討伐をし続けたら、今日中に弁財天まで終わるかもしれないな。

だったら、最終日には完全フリーになるな!


って事で、そのままサクッと寿老人を討伐し終えて、今は弁財天の鳥居の列に並んで順番待ちをしている。

朝に比べたら、お昼頃って事で鳥居に並んでいた人達が若干人数が減り、次に中の人が出て来たら俺たちの番だ。


舞姫さん曰く、最低でも3回って事だったけど、時間に余裕があるんなら慣れるまでやっても良いかな?

多分、闘技大会に出て来る人の中には、弁財天みたいなタイプの人も居るだろうし。


「おっ!中の人が出て来たな。良し、皆行くぞ!」


そう言いながら気合いを入れて、弁財天がいる鳥居の中へと入っていった。





「〜〜〜〜♪」


「今度は何だ?」


弁財天はさすがゲームって感じの和風美人さんで、今は琵琶で弾き語りの状態だ。

服装なんかは他の七福神と比べると、若干キラキラと光っている様に見える。

曲の調べによって効果が変わるみたいだけ

ど、異常状態、攻撃、異常状態、攻撃の様に交互に変わる。

弁財天の攻撃は、歌の間HPが徐々に減って行くというやつで、異常状態も4つある分、全部で5つの調べが分からないと、何が来るのか分からない状態だ。

今までと比べると、戦い難い相手だ!


「ギャウ〜ン」


「大丈夫か!?こがね!」


どうやら、この歌の効果でこがねに混乱がかかったらしく、頭に???とマークが付い

て、足取りがフラフラと怪しく、まるで酔っ払いの様である。


「チュン!」


「ッ!」


そんな混乱したこがねに向かって、水の玉がこがねの顔にバシャっと当たって、ハッ!と目が覚めて混乱が取れたこがねは、ブルブルブルっと体を震わせて水滴を取った後、戦闘に戻って来た!


「露草!ナイスアシスト!」


「〜〜〜♪」


「ハァーッ!セイッ!」


歌い終わり、次の歌に向かう前に弁財天に2連撃を当てる。

だが、ヒラヒラっと躱されて直撃にならず、腕と琵琶に掠っただけだ。


「〜〜〜♪」


弁財天が奏でる曲調が変わり、それに伴う様に今度は激しく猛る様な歌に変わって行く。

歌っている弁財天の顔も恐くなって行く。

異常状態の後だから、この歌が流れている間はHPが削られて行く。


今回の編成は、俺、灰白さん、真白、こがねが接近して攻撃し、紅緒と露草は遠距離からの属性攻撃をして貰っている。


この編成の理由は、どうやら弁財天の攻撃は近ければ近いほど効果があるみたいで、接近戦しか出来ない俺や真白が、かなり異常状態やダメージを食らっていた。

と言っても、弁財天の攻撃力はそんなに高くは無いみたいで、今の所HPが半分を下回っ

てはいない。

灰白さんはダメージが来る前に、弁財天の攻撃範囲から離れているので、被弾率はかなり低い。

それが分かったので、俺達4人が前衛に徹して、紅緒と露草に遠距離からのサポートをして貰う編成にしたのだ。


「きゃぁ!」


ガッ!バキッ!バシッ!と集中して攻撃をし続けていたら、パァンッ!て音と共に琵琶が砕けた。

砕けた琵琶は、キラキラとした破片となって消えて行く。


「……〜♪」


手ぶらとなった弁財天だったが、今度はアカペラで歌い始めたけど、琵琶が無くなったからか、さっきまでと比べると威力が低くなっている様に感じる。


「よし、このまま畳み掛けるぞ!」


「ワン!」


「ブッ!」


「「チュンチュン!」」


「ギャウ!」





「ふいー!今日のノルマ達成ー!」


琵琶が無くなった弁財天は、さっきまでと比べるとかなり戦いやすかったので、結局5回ほど戦ってしまった。


多めに戦う理由としては、今回は単体だったけど、パーティーに弁財天の様なプレイヤーがいた場合の対策のためだ。

慣れているのと違うのでは、慣れていた方がのちのち有利になりそうだしね。

結局、ログアウトする前に弁財天も終わったから、このまま前倒しが出来そうだ。

厩舎に預けていた夜空に乗り、宿に帰る途中ズキズキと頬が痛む。


「イテテ」


「バフン?」


「ブッブー!」


痛む頬をさすっていたら、夜空が「大丈夫ですかい?」てこっちを見た。

真白は「私のせいか!」ってあわあわしている。


「あはは。大丈夫大丈夫!」


心配している2人にはそう言っておく。

他の皆の雰囲気は、何だかニヤニヤしている様に思う。

あれは、しょうが無かったのだ!

あれは事故だったのだ!


実は、弁財天と最後に戦った時に、真白に頬を思いっきり蹴られたのだ。

理由は簡単で、横を向いていた弁財天に片手剣で突こうとしたら、灰白さんも弁財天に飛び付きをしようとしていて、それを避けた弁財天と俺が対面して、攻撃のタイミングが外れてしまった俺は、そのまま弁財天の谷間に顔面ダイブしてしまったのだ。


それで硬直しちゃった俺の頬に、真白がジャンピングキックをしたって訳で…


あぁーやっちゃったよー!

絶対に、からかわれるだろうから皆には内緒にしなきゃな…

それにしても柔らかかったなぁー

活動報告にて、闘技大会に出るモブのお名前を、絶賛募集中です!12月中まで募集していますので、ドシドシ応募?して下さい!

よろしくお願いします!

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