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初めての戦闘。ただし俺の活躍はほぼ無い。

お待たせしました。

2話です。


帰って来ました!

冒険者ギルド!

ちゃんとクエストクリアもしたぜ!

今は酒場の所でゆったりしている所だ。

ただ、周りの目線が痛い。

何やらヒソヒソされてませんか?


理由は何となくわかる。

今、俺の太ももに頭を乗せて、尻尾が切れそうな程ブンブン振っているオオカミさんと、俺の腕の中にいるウサギさん。

更に俺の肩にいる紅雀。

多分これが原因だろう。

俺はため息を吐いた。

やっぱり俺の体質なのかな?

と、この3匹との出会いを思い出す。





「おおー!

一面見渡す限り草原だ!

爽やかなそよ風が気持ちいいですなー

こんな所も再現率高いんだなー」


町の外に出た俺は、そよ風に感動しつつ早速討伐クエストのウルフを求めて、辺りを見渡しながら手当たりしだい歩いて行った。

一応、一本道がある。

道って言っても、草が生えてないだけで、整理されて無い土の道なんだけどね。

長年踏み固まって出来た道かな?

この先はどこに行くんだろ?


「おっ、薬草見っけ」


草原にポツポツ生えている薬草をアイテムポーチにしまいつつ周りを見ると、俺以外にも数人のプレイヤーがいる事が分かった。

見た目から俺と似た様な防具を付けているから、多分彼等も初心者さんなんだろう。

ちなみに、今の俺のステータスはこんな感じである。


ステータス

名前 ヨシタカ

体力 100 満腹 85


ギルドランク Lv1

職業

冒険者(片手剣)

所持金1500g


攻撃力100

防御力100


耐性

火0 水0 雷0 氷0 龍0 聖0 闇0


補助スキル

索敵 植物知識 ダッシュ

残スキルポイント14


武器 ハンターナイフ


防具頭 初心者の額当て

防具胴 初心者の防着

防具腕 初心者の籠手

防具腰 初心者のベルト

防具足 初心者の靴


装備品

無し


となっている。



所持金と防具は、ログインした時点で貰えてた。

今は片手剣の戦闘スキルを付けているから、冒険者の横に片手剣が()表記されてるみたいだ。

あと、スキルポイントを使って補助スキルを入手した。

一応スキルの説明は以下の通りです。


索敵

目に見える範囲の敵に対してのみ、マーカーをタッチまたは、凝視すれば情報入手。


植物知識

あらゆる植物の品質、個数を微ながらアップさせる。


ダッシュ

敵から逃げる時に、満腹の減りを少なくする。


各2ポイントを使って有効にしておいた。

残りは後で使うかもしれないし、取っとこうかな。

こんな所は貧乏病なのかな?


おっ?

前方に赤いマーカー発見!

豆粒位にしか見えないけど一応マーカーをタッチしとこう。

ウルフかな?飛びうさぎかな?ゴブリンかな?


ウルフ

Lv8

初期配置のモンスターの中では、好戦的なモンスター

その為、攻撃力、スピード共に通常のモンスターの中では高い。

また、遠吠えにより同じ系統のモンスターを呼ぶ事がある。


げっマジかー

初心者の俺にはちょっと荷が重いかな?

相手のLv高いもんなー

別なのにしよ…ん?

あれ?

こっち向いてる?

しかも、マーカー点滅してません?

えっ?どゆこと?

ってか、来てます!

全力ダッシュされてる!


「おわっぶふふふふふは」


思いっきりドーンと体当たりされましたよ!

武器どっかにぶっ飛んだ!ヤバイ!

今も体に乗っけられてペロペロレロレロされて…

ちょっ!ヨダレ!ヨダレ!

あと大事な所あるんで、下半身踏まないでー!



「これは、あれだよね。

何時もの何故か動物が来ちゃうあれだよね?

まさか、このゲームで適用されるとは思わなかったなー」


なんとかウルフには俺から退いて貰いました。

その際、落ちていた片手剣も回収してます。

今はお座りの状態で待機してて貰ってます。

見た目は大型犬のワンコです。


大丈夫ですか?

そんなに尻尾振ってると切れませんか?


『ユニークスキル-モンスターハーレム-を習得しました。』

『ユニークスキルにより、特別戦闘スキルテイマーを入手しました。』

『ウルフがテイム出来ます。テイムしますか?はい/いいえ』


うん。

どうせなら女の子のハーレムが欲しいです。

男の子だもん。

ってそんな場合じゃなかった。

一応「はい」にしてみるか、あとなんか習得したみたいだし読んでみる。


モンスターハーレム

条件さえ揃えばモンスターの方から懐かれるスキル。

条件はモンスターの種類によってそれぞれ変わる。

ただし召喚、またはテイムしていない種族のみ有効。


おう…やっぱりかー

とりあえず、同じ種類のモンスターはこれ以上懐いて来ないって事だよな。

まあ、全モンスターに懐かれたら戦闘出来ないから、俺Lv上がんないしね。

ステータスはどうなってんだろ?



職業 冒険者(片手剣/テイマー)

使役モンスター1/3


・名無し(ウルフ)


ステータスの職業の所が変わって、こんな感じになっている。

今の状態だと、3体のモンスターをテイムする事が出来るみたいだな。


あれ?名無しってなってる。

って事は、名前付けられるのかな?


「名前付けちゃっていいの?」


「わふ!」


大丈夫みたいだ。


「んーどうしようかな。

結構毛並み綺麗だし、安直だけど灰色と白だから灰白かな。よろしく灰白さん」


「わん!」


「うん。嬉しいのは分かったから顔をペロペロしないで下さい。メッ!」


さて、一応ウルフに灰白って名前付けてみたし、確認で灰白さんのステータスを見てみるか。


ステータス

灰白(ハイシロ)(ウルフ)Lv8

体力100 満腹72


攻撃力140

防御力70


耐性

火0 水0 雷0 氷0 龍0 聖0 闇0

スキル

噛み付き 体当たり 引っ掻き 遠吠え 索敵 追跡

防具

無し


ちなみに、灰白さんは全体は灰色だが、足先が真っ白である。

いわゆる靴下だな。

かわいい。


しかし、さすがウルフだな。

攻撃力が高いや。

けど、防御力がちょっと弱いのかな?

しょうがないけど、さっさと他のウルフ見つけてクエスト終わらせなきゃな。

帰ったら、クリア報酬のお金で防具でも買ってあげますか!


「そんじゃ、灰白さん。

早速で悪いんだけど、この近くでモンスターいないかな?

匂いとかで見つけられる?」


おっ早速探してくれてるみたいだ。

地面をクンクンしてる所見てると、犬だな。

いや、分類的には犬だけどね。

モンスターの威厳はありません。


「わん!」


「見つかったか!」


一声吠えて林の方へと走り出した灰白さんを追いかけると、確かに向かっている先に赤いマーカーがチラチラと何個か見えた。

ウルフであります様に!




「「「グルルルルルル」」」


目の前にはこちらに向かって来る3匹のウルフと、1匹の飛びウサギがいた。

飛びウサギは全体的に傷だらけになっていて、ぐったりしている。

どうやら飛びうさぎにウルフが攻撃している場面で、俺たちが来たみたいだ。

まだ、マーカーがあるって事は生きてるんだよな。


「灰白、無茶はするなよ。」


「わふん!」


3対2で向こうの方が数的には有利だ。

だが、灰白はそんな事を感じさせない勢いで相手を蹂躙していく。

重点的に1匹だけに攻撃をし、さらにもう1匹も周りの木を利用しながら牽制して、こっちに来ない様にしている。


こっちも負けていられないな。

俺は片手剣を握りしめ、相手の動きをよく見る。

来る!

ウルフがこっちに体当たりをして来るのを左に避けながら、胴体を斬りつける。


チッ、やっぱり初戦闘は本物じゃ無いと分かっていても怖いな。

手が震える。


お互いにジリジリと距離を詰めつつ、相手の出を伺う。


「ピチュン!」


「キャイン!」


「えっ?」


何故か3つの火玉がウルフに当たり、火だるまになってる。

何が起こったんだ?

キョロキョロ辺りを見回すと、パタパタと何かが来て肩に止まった。


「チュン♪」


「…えっと、どちら様?」


肩に止まったのは赤い雀?

何やら胸を張ってるけど、どうした?

あっ、さっきの攻撃はこの雀なのかな?


『クエストをクリアしました。』

《経験値を入手しました。》

《報酬を入手しました。》

《ドロップアイテムのウルフの爪を2つ入手しました。》

《ドロップアイテムのウルフの牙を1つ入手しました。》


あっ戦闘が終わった。

ドロップアイテムも貰えたみたいだ。

俺の活躍奪われた。


「わふん!」


灰白の方も戦闘が終わったから、こっちに向かって来ている。

あれ?

何か咥えてませんか?


ポトッと、落としたのはぐったりしていた飛びウサギです。

落とされた飛びウサギはジッと、こっちを見ている。

何だろう?


『飛びウサギがテイム出来ます。テイムしますか?はい/いいえ』


『紅雀をテイム出来ます。テイムしますか?はい/いいえ』


えっ!

ってか紅雀さんお前もかい!


「チュン!チュン!」


「ぷっぷぷ」


「あっこら!傷付いてんだから動くな!お前は目の前で羽ばたくな!灰白さん、黙って股間に頭突っ込まないで!あとで、ちゃんと褒めるから!」



そんなこんなで、なんとか3匹を宥めさせる事に成功し冒険者ギルドに戻って来て今に至る訳です。

一回の戦闘よりもグッタリです。

まさか、こんな短時間で上限の3匹をテイム出来るとは…

悩むのも面倒だったのでさっさと「はい」を押しちゃった。


新しくテイムした2匹のステータスはこんな感じだ。


ステータス

紅緒(ベニオ)(紅雀)Lv3


体力100 満腹78


攻撃力80(火)

防御力80


耐性

火20 水-5 雷0 氷5 龍0 聖0 闇0


スキル

嘴撃 回避 火属性 危険察知


防具

無し


装備品

無し


紅雀

あちこちにいる雀の一種。

各色の群れで生息している。

火属性を得意とし、攻撃に織り混ぜる事が出来る。

可愛い見た目とは裏腹に、集まるとうるさい。



ステータス

真白(マシロ)(飛びウサギ)Lv2


体力70 満腹100


攻撃力50

防御力110


耐性

火0 水0 雷0 氷0 龍0 聖0 闇0


スキル

飛び蹴り 頭突き 発掘 危険察知


防具

無し


装備品

無し


飛びウサギ

良く見かけるウサギのモンスター。

攻撃力は低いが高い防御力を有し、良く防具の素材にされる。

危険を感じると巣穴に逃げ込む。



うーん。

テイムされたのが嬉しいのか、紅緒は肩に止まってチュンチュンしてる。

正直ちょっとうるさい。


真白は腕の中で薬草を食べている。

どうやら、薬草は回復量は少ないけど体力を回復させるみたいで、さっきよりかはだいぶ元気になりました。

ただ、せっかく取ってきた薬草が無くなりそう。


灰白さんは俺の足元で、尻尾振りつつ見上げてる。

よしよし、さっきの戦闘では俺に気を使いながら戦ってくれてたからな。

頭を撫でてやるぞー!

よーしよーし、くそう。

モフモフですなぁー


この後は、どうしようかな。

テイムしたモンスターの防具買うにもお金が心許ないし、もうちょっとクエストやろうかな?


よし、そうと決まったらもう1回クエストボード見に行こう。




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