第60話 敵地偵察
今回は戦闘回です。
ロードホーン大陸の妖怪達を全て味方に付けた第1混成海兵鬼行軍は、神話生物達を狩りつつ妖怪達と一体どうやって連携して戦うを思案中だった。
一方その頃八雲西行寺連合合衆国政府は海兵武装偵察隊と海兵情報コマンドを中心に中央情報局や対外情報部、等の諜報機関を使って、神話生物達の発生源と神話生物達の神である旧支配者や外なる神がこの大陸にすでにいると仮定して彼らを和平や封印、殺害等をするために探し回っている状態だ。
そして、妖怪達と結託してから半年が経過したある日だった。ある地域の重力が異常な変動を見せたのだ、この異常な変動を専門達は新たに強力な存在がこの世界に入ってきた、これまでの強力な存在よりも強大な存在が出て来る前触れかというところで議論が始まったが、とりあえず、第1混成海兵鬼行軍の派遣を急いだ。
第1混成海兵鬼行軍の編成
第1混成師団
第2植民地海兵師団
第3鬼人師団
第1独立混成機甲旅団
第2騎行旅団
これらに加えて新たに入った妖怪達を中心に部隊を作った。
第5重装歩兵人妖師団
第2航空機動隊
第4人妖歩兵軍団
第3鬼行ストライカー戦闘旅団
海兵特殊作戦集団
今回の偵察任務の派遣部隊
海兵武装偵察隊1個中隊(呼び名偵察)
第5ヘリコプター隊(航空)
海兵特殊作戦集団からの部隊(海兵)
空中機動中隊(空中)
狙撃斥候チーム(狙撃)
異常な重力を感じた所は、森の中は穏やかで戦争とはかけ離れた所だったが、何かが変だったのだ、言葉では形容できないくらいの違和感がそこはあった。
?「~~~~~~」
森を進むと次第に大勢の人の声が聞こえ始めた、これに最初に気付いたのは空中機動中隊所属の天狗だった、天狗はその人達は一体どこにいるかを探るために耳を傾けた。音の根源と何か祈りを捧げているようだったので、天狗はおおよその場所を指さして音の根源を辿って森の中を進んだ。
すると、人間にも聞こえてきたのだ、確かにその音は何かを祈り捧げているような音だった。
狙撃1「我々が行く」
狙撃斥候チームが、何をやっているかを偵察するためにスナイパーライフルを持ちながら進んでいった。
狙撃2「これは...」
狙撃3「これをすぐに映像に収めよう、とても重要なことかも知れない」
狙撃斥候チームは、何か祈りを捧げている音の方に向かうと、数百人のローブの人達が分厚い本の周りで祈りを捧げていた。狙撃斥候チームはその場面をビデオカメラで撮影してから、すぐに本隊へと戻った。
狙撃1「隊長、偵察した結果です」
隊長「よし、これで帰れるな」
隊長の判断で、全部隊がランディングポイントへと向かっていたが、そこでバッタリと出くわしてしまった。
隊長「おいおい、嘘だろ?」
偵察1「ここに来て、これはあり得ない」
彼らは、マークしていたカルト教団の信者にバッタリと出くわしてしまったのだ、さらに信者は銃を携帯しており次の瞬間には殺しあう所だ。
ババババババン
ババババババン
ババババババン
ほぼ同じタイミングで、信者と海兵達が撃ち合った。信者が持っていたのはセミオートライフルに対して海兵達はフルオートのアサルトライフルを装備していた、最初の銃撃戦で、信者の約4割が全滅した、海兵達も数十人が犠牲になってしまった。そして、いきなりの戦闘に戸惑いを隠せない海兵達は、ここから離脱するべく退路探した。
空中1「あそこにランディングポイントに繋がる道があるよ!」
天狗の女の子が、指をさしてランディングポイントへの道を指した。
海兵2「よし、あそこからランディングポイントへと向かおう」
偵察2「りょ、了解しました、我々が殿を勤めましょう」
海兵武装偵察隊が、殿を勤めてその内に他の部隊がランディングポイントに急行する、海兵武装偵察隊は全ての部隊がランディングポイントに着いたのを確認したら隙を見て、ランディングポイントに向かうことになった。
海兵2「幸運を」
偵察3「そっちもな」
海兵特殊作戦集団と狙撃斥候チーム、空中機動中隊の三つの部隊はランディングポイントへと急いで向かった。
隊長「こちら、海兵武装偵察隊隊長シュナイダー・ブリックス、司令部有益な情報を手に入れた、すぐに第5ヘリコプター隊の輸送ヘリをこちらに寄越してくれ」
無線「こちら、司令部、了解した、ランディングポイントに第5ヘリコプター隊の輸送ヘリを送った、後3分したらそちらに着く」
シュナイダー「了解!」
シュナイダー率いる三部隊は、2分後にランディングポイントに着いた。
シュナイダー「よし、ここだ」
バキュンバキュン
どこからともなくシュナイダー達は銃撃された、銃声からセミオートライフルと断定した、そして、森の中から複数の銃持ちの信者達が現れてランディングポイントで銃撃戦を繰り広げた。
ババババババン
バンッバンッバンッ
海兵特殊作戦集団と空中機動中隊が、主力となって信者達と交戦し、狙撃斥候チームは後ろならスナイパーで信者達をスナイピングした。
しばらくすると、遠くの方から空気を叩きつける聞き慣れた音が迫ってきたのだ。そして、その直後にシュナイダーの無線機から無線が流れる。
バタバタバタバタッ
無線「こちら、第5ヘリコプター隊、今ランディングポイントへと向かっている、耐えてくれ」
シュナイダーは、ガッツポーズするとすぐに海兵武装偵察隊に連絡した。
シュナイダー「こちら、シュナイダーだ、すぐに撤退せよ、すぐにビールが飲めるぞ」
無線「こちら、海兵武装偵察隊隊長レイビン、了解した、ビールを冷やしてくれよ」
海兵武装偵察隊は、すぐにランディングポイントへと向かった。
一方ランディングポイントでも、三つの隊は敵と交戦しつつも第5ヘリコプター隊のチヌーク3機に乗り込んでいった。それから数十秒後には海兵武装偵察隊も合流してきて、いざ、チヌーク3機はランディングポイントから出発した。
偵察隊が、集めた情報はロードホーン大陸における歴史的にもかなりの規模の戦いだと語り継がれることをこの時は誰も、知る由がなかった。一部の政治家を除けば。
次回は決戦です。