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幻想国家郷  作者: ぐっち
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第59話 妖怪大戦争

妖怪については調べましたが、知識不足なのでお許し下さい

ロードホーン大陸の山間部

 

 ここら辺には天狗や河童等の妖怪が住んでいた。独自の社会を作り人間達(八雲西行寺ではなく昔からロードホーン大陸に住んでいた人達)と時には共存、時には戦争をして平和に暮らしていた。

 そして、今天狗や河童等の妖怪達が鬼を中心に会議をしていた。

 

勇義「...っということで、我々の部隊に入って欲しい」

 

 この前の会議の後に人外の編入も、話し合われており、勇義達は天狗と河童等の妖怪を仲間に引き入れることを提案した。

 

大天狗1「はい、天魔様も同じ意見でしょう、河童も同意見であることは認知しておりますが、他の種族についてはまだ確認が取れていません」

 

大天狗2「それについては私から、まだまだ情報不足な所がありますが、鴉天狗たちによると妖怪大戦争が始まっているのではないかという情報です」

 

 妖怪大戦争とは、妖怪達がある敵に向かって団結して総力戦である敵を倒すのが、この妖怪大戦争である。

 

勇義「妖怪大戦争は、一体誰が相手なんだ?」

 

大天狗2「はい、それはクトゥルフ神話の神話生物達です、神話生物の登場によって妖怪が神話生物達に捕食されたりしているのです、彼らを倒そうして今現在妖怪大戦争が勃発しています」

 

 我々があれこれしている時に、妖怪達は神話生物達と戦争しているという事実に驚いてしまった。

 

勇義「しかし、私の方には何も聞いていないぞ、そんな重大なことが起こっているならば私の耳にも届いているはずだ」

 

 確かにそうだ、鬼の四天王の1人である勇義の耳に届かないはずがない、それどころかこのことは鬼の四天王の内3人の耳にも届いていない、萃香や華扇の耳にも届いてはいないだろう。

 

大天狗2「その事を知らせようとあちこち探し回ったのですが、中々見つけること出来ませんでした」

 

 勇義は、これを聞いて思い当たることがあった、そういえば第1混成鬼行軍団は極秘の部隊であったことを思いだした、もしかして魔術で基地や我々の動向を感づかれないようにしていたのだろうかと。

 

勇義「そうだったのか...分かった、妖怪軍を率いている者へと案内してくれ」

 

大天狗2「分かりました」

 

 勇義と鬼数名は、大天狗に妖怪軍の本部に連れられた。そこは山の中にあり、まるで日本の城のような形であるが、その規模は桁違いだった。

 

勇義「あれ、ここは確かあたし達が住んでいた修羅城だよな」

 

 修羅城、鬼の四天王が住む城で、中には数千の鬼達が住んでおり人は絶対に近付かないようにしている。昔、ここを攻めた植民地海兵隊は、約4個軍集団を使って包囲した半年以上包囲は続いたが、海兵隊が撤退するということで決着が着いた場所である。

 

大天狗2「それはですね、ここは堅牢で司令部のような機能や多数の地域に物質や人員を送ることが出来るところとして、妖怪軍の本部になりました、それと妖怪軍の指揮官は無苦亜精様が務めています」

 

 無苦亜精、無苦家の当主、軍略や策略に関して精通しており、指揮官としてはとても優秀な鬼である。

 

勇義「なるほどの、あの亜精がねぇ、随分と偉くなったものだ、久しぶりに早く会いたいね」

 

 勇義は、真っ直ぐ城の扉へと向かった、その心には亜精への期待で一杯だったのだ。それもそのはず元々亜精は勇義の将兵として尽くしてきた鬼なのだから。

 大天狗に案内されて、亜精がいる部屋へと辿り着いた。

 

 勇義は、その扉をノックもせずに開け放った。扉を開け放つとそこには、数十人の鬼と妖怪達がいた、いきなり扉を開けた不届き者は誰だと気になって見た勇義を見ていた、勇義は自分に向かって視線が集中していることを気にもとめていなかった。

 

鬼1「ゆ、勇義?」

 

鬼2「嘘だろ?あんだけ探していなかった勇義さんがいるぞ!」

 

 鬼達は、勇義の姿を見たとたんにスーパースターが来たかのような、興奮状態になっていた。

 そして、広間の中央に座っていた亜精が立ち上がっていた。

 

亜精「ゆ、勇義さん!」

 

勇義「亜精は、ちょっとこい」

 

 亜精は、急いで駆け寄ってきた。

 

勇義「お前が、妖怪軍率いているとはな、他にもお前よりも高い階級の奴はいただろう、例えば覇羅岸無や浪霊征治とかがこういう場合はなるんじゃ?」

 

 亜精は、後悔と危機のような顔をしながら俯いたが、話し始めた。

 

亜精「...勇義さん、実は最初の戦闘は鬼だけで行われてしまって、いきなりガクの大群に襲われて先頭を切って戦っていた武将達はほとんどがやられてしまいました、私は残党を連れてここに撤退してきました」

 

 勇義は、亜精からの聞いたことについて深く考えていた。数十秒くらい考えた後に顔を上げた。

 

勇義「今まで、妖怪軍の指揮を採ってくれてありがとう、無苦亜精、指揮権を私に委託してくれないか」

 

亜精「もちろん、喜んで、勇義さんが妖怪軍を率いた方がいいと思っていました」

 

 こうして、妖怪軍は勇義の指揮下に入った。

 勇義は早速、妖怪軍の幹部達を集めて会議をした。

 

勇義「これより会議を始める、戦況と戦力を教えてくれ」

 

 会議の出席者は大天狗、鬼、九尾、ぬらりひょん等が出席した。

 

大天狗「はい、まずは戦況ですが、全体的に押されています、敵は人間と同じ兵器かそれ以上の兵器を使ったり強力な魔術までも使います」

 

 大天狗の口調や話した内容だけでも全体的に劣勢なのが見て取れた。

 

大天狗「戦力ですが、全体的に数十万くらいの戦力しかありません」

 

勇義「数十万かぁ、その中で有力な妖怪は何体いる?」

 

大天狗「はい、鬼や神など合わせると数十くらいしかいません」

 

 勇義は、なるほどと言いながら考えた。

 

勇義「おい、入ってくれ」

 

 すると、出入り口の扉が開き軍の制服を着た人間が入ってきた。

 入ってきた人間に向かって、敵意の目で見る者も少なくはなかった。

 

勇義「彼は植民地海兵隊と妖怪が混成した部隊の司令官だ」

 

 勇義から紹介された司令官と言われた男が前に出て来た。

 

男「植民地海兵隊第1混成鬼行軍参謀本部長のメイソン・ハニンガムです、よろしくお願いします」

 

 会議室内は、明らかな敵意の目でメイソンを見ていた、すると、勇義が前に出て来た。

 

勇義「いいか、我々は確かにこいつらと戦争をしてきて、しかし、彼らと手を結ばなければこの強大で邪悪な敵に勝てない、敵の敵は味方と言うように我々は植民地海兵隊と手を組もう、もちろん我々にも得はあるから心配はするな」

 

 勇義の力強い演説で、妖怪達は心を動かされた。横で会議の様子を見ていたメイソンは改めて妖怪達に対する勇義の存在に驚嘆した。

 

 こうして、鬼だけではなくこのロードホーン大陸の妖怪達と手を組むことになった、第1混成鬼行軍はより一層強力な存在へとなっていった。

次回は未定です

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