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幻想国家郷  作者: ぐっち
56/62

第54話 共闘9

一番長いです

 地下都市、下水道、山の洞窟といった、この国の中でも特に怪しい3カ所に連隊は潜り込んだ


現在の状況

 

 地下都市では第1海兵混成連隊が食屍鬼やクトーニアンと戦闘、他の連隊と連絡を取ろうとしている

 

 下水道は第2海兵混成連隊が潜入していた、その時に月棲獣と戦闘中、本部も戦闘している可能性あり

 

 山の洞窟の前に第3海兵混成連隊が整列して待機している状態

 

山の洞窟

 

 この陰湿な雰囲気が出ている洞窟の前に鬼と海兵で構成された第3海兵混成連隊が整然と整列して、突入する時を待機していた

 

連隊長「この先どんな敵が待ち受けているかは分からない、強大な敵が居るかも知れない、だが、君達は生き残らなければいけない、もしも君達が血を流して倒れたとしても、君達と同じ志を目指している同志達が君達の犠牲は決して無駄にはしないだろう」

 

海兵と鬼「おおおおおおおお!」

 

鬼1「いいか、お前達は俺が見てきた中でも優れた戦士達だ、それに加えて技術と戦術で苦戦した(とも)もいる、さあ、君達は名誉ある一戦にいる、死力を尽くして戦え!」

 

海兵と鬼「おおおおおおおおお!!!」

 

鬼1「突撃!」

 

 鬼の一言で海兵と鬼は雪崩れ込んで行ったわけでもなく、ちゃんと陣形組んで山の洞窟へと入っていった

 

 洞窟は薄暗くジメジメしていた割には縦8mと横12mと広かったが、不気味な雰囲気が彼らを包み込んでいた

 

 

海兵1「どうしてこんなに、この洞窟は広いんだ?」

 

海兵2「自然にしては広いな」

 

海兵3「人工的と言っても、この国の技術力でここまでの洞窟が果たして作れるのか?」

 

 洞窟を暫く進んでいくととても、広い所に出て来た

 すると、ローブを着た人達が暗い通路から出て来た

 

ローブ1「なぜここにすぐに立ち去れ!」

 

ローブ2「ここは立ち入り禁止だぞ」

 

ローブ3「武器を持って居るぞ、怪しい奴らだ」

 

 ローブを着た人達は一斉に警告と警戒を口にし始めた、この異様な光景に怪しさと不気味さを兼ね備えていた

 

海兵1「我々はここにいるであろう、化け物を駆除にきた、邪魔立てするなら実力行使をやむを得ないだろう」

 

 ローブを着た人達は後ずさりしたが、ローブから銃を取り出した、それも第一次世界大戦で使われたものばかりだった

 

ローブ1「これが最後の警告だ!すぐに立ち去れ!」

 

 ローブを着た人は銃口を構えながら海兵と鬼に最後の警告した、しかし、そんなことで引き下がる彼らではない、銃の安全装置を外して、いつでも撃てるようにした

 

ローブ1「ええい、うっ...バンッ

 

 海兵の一人がローブ1にめがけて射撃した、海兵が撃った銃弾は見事にローブ1にヘッドショットを決めた

 ローブ1の頭を少し仰け反りながら体は力が抜けたように倒れた

 

バババババン

バババババン

バババババン

 

 この銃声を皮切りにローブを着た人達と海兵との銃撃戦が始まった、鬼達は銃弾を諸戸もせずにパンチやキックでローブを着た人達を次々と無力化していく

 

海兵3「射撃やめ!」

 

海兵1「敵は全滅した!」

 

 ほんの数分で数十人もいたローブを着た人達は銃撃と近接攻撃で全滅した

 

無線「全隊、警戒しながら進軍せよ」

 

 鬼と海兵達は先へと進んでいった、ある程度進んでいくと光が見えてきた、それと、物音も聞こえてきた

 

海兵1「なんだ?」

 

海兵3「まさか、ローブ野郎共か?」

 

鬼2「いや、これは人間じゃないな」

 

海兵2「え?どういうことですか?」

 

鬼2「うむ、自分にもさっぱりだが、とりあえず先に行こう」

 

 鬼と海兵達はじりじりと光のある方に進んでいった、大きめの部屋の入り口にたどり着いた、そこから、部屋を見てみるとそこに居たのは魚が二足歩行しているような連中が数十匹、テーブルを囲んで何か話していた

 

海兵2「ありゃあ、いったい?」

 

鬼3「連中は深きものどもだな」

 

鬼1「よし、そろそろ俺達の活躍の場があってもいいんじゃないか?」

 

 と言って鬼達が前へと出て来た、その手には刀や槍、ハンマー、長斧などが握りしめられていた

 

無線「了解だ、思う存分に暴れろ、お前ら鬼と神話生物との戦闘記録も作っておきたかったしな、これから、作戦を説明する、海兵は鬼達を援護しろ、鬼達は真っ直ぐ敵に向かって走っていけ!」


 連隊長は鬼達のワガママを許す所か、全面的に支持してくれたのだ

 

鬼1「よし、俺の後ろに付いてこい、部屋に入ったら広がってなるべく包囲するようにしろ、攻撃するタイミングは俺が指示する」

 

 鬼の一人が先へと進んでいった、その後を鬼達が付いていく、海兵達も銃を構え始めた、銃を構えているのは連隊内でも銃の扱いに長けた物たちだ

 

 鬼達は鬼1の指示通りに扇状に広がってった、すると、深きものどもの一人が気付いた瞬間だった

 

鬼「行くぞ!」

 

 武器を構えて又は抜いて、深きものどものもは鬼達が刀などをは地面を蹴り上げた、そして、凄いスピートで深きものどもに飛び掛かった

 

ザクッ

グサッ

ジャッ

 

 鬼達の攻撃は重く洗練されたものだった、まだ海兵と鬼達が戦ってた時は海兵は中距離はともかく少なくとも遠距離鬼には勝っていた、しかし、奇襲攻撃とかで近距離戦に持ち込まれた場合は9割方敗北している

 それほどの相手を深きものたちは相手にしているのだ

 

深きもの「ぐあああ」

 

 深きものたちは鬼の強さにも動じずに果敢に攻撃を仕掛けてくる、しかし、次々と斬り伏せられていき、ものの数分で深きものたちは全滅してしまった

 

海兵1「さすがだな、鬼達に近接戦闘で勝てる奴はほぼいないな」

 

海兵2「それにしても、この祭壇に置かれている書物は一体何だろうな」

 

海兵3「とりあえず、回収しようぜ」

 

 海兵の一人が分厚くて古い本に手を伸ばしたその時だった

 

バンッ

 

 鬼と海兵達は視界が急に真っ白になったと同時に耳が鳴りも酷くなった

 視界が晴れてきて耳鳴りも治まってきて、辺りを確認をした、すると、ある異変に気付いた、祭壇の上にあったはずの分厚くて古い本が無くなっていたのだ

 

海兵1「な!どこに消えたんだ、あの本は?!」

 

鬼1「おい!見ろ、見たことのない穴があるぞ!」

 

鬼2「ほんとだ....足音が聞こえる!」

 

連隊長「本はその空いた穴から部屋に入ってきたやつに奪われた、すぐに奪い返せ!」

 

 鬼と海兵は穴を通っていき本を奪った犯人を追った、すると、次第に水音が聞こえてきた、水音を頼りに暫く進むと、開けた場所に出たのだ、そこは川があり埠頭もあった

 その付近にはローブを着た人達が沢山居た、それも全員が小銃とかで武装していた

 

海兵1「中々凄いところにきた、よし、最初は埠頭付近にある、船をロケットランチャーで攻撃しろ、あの船は護衛の船っぽいから、まだ、本はここにあるから大丈夫だろう、そして、今外に居る奴と施設から出て来た奴を一斉射撃で全滅させろ!」

 

ブシュュュュ

ブシュュュュ

ブシュュュュ

 

 3発のロケット弾が白煙を上げて発射された、その目標はM2ブローニングで武装している小型船だった

 

ドカン

ドカン

ドカン

 

 小型船全てにロケット弾は命中した、この爆発音によって、埠頭の施設の中にいた連中が飛び出してきた

 

海兵1「今だ、てぇぇぇ!」

 

バババババン

バババババン

バババババン

バババババン

 

 海兵達から放たれた弾丸は雨の如くローブを着た人達に降り注いだ、ほとんどのローブを着た人達は絶命した

 海兵達は警戒しながら埠頭の施設へと向かった、扉を壊して中を確認した、そこに人の気配は無かっため、海兵達は机やファイルキャビネットから書類や本などを漁った

 そして、深きものたちとローブを着た人達が守っていた祭壇にあった本を発見した、その本は速やかにアタッシュケースの中に入れられた

 

海兵1「よし、ここから、出るぞ」

 

 第3海兵混成連隊は一人の戦死者も出さずに洞窟から脱出することに成功した、加えて有力な情報である本を手に入れたことも大きな成果だ

 

第2海兵混成連隊

 

バババババン

バババババン

バババババン

 

 暗くジメジメしている下水道に銃声が聞こえていた、それも複数の銃が放たれているような音だった

 

アレックス「早く本部を連絡を取ってくれ」

 

海兵4「りょ、了解です!」

 

 下水道の広いフロアで海兵達は戦闘をしていた、床には薬莢と血と死体が転がっていた、薬莢は主に5.56㎜弾が多い、血は赤いのと紫色のがあった、死体は海兵と月棲獣が血を流したり体の部位は大部分から一部まで様々だった

 

海兵5「こ、このままだと、全滅するぞ」

 

グサッ

 

海兵5「衛生兵!負傷者だ!来てくれ!」

 

 一人の海兵が赤い槍に串刺しにされた、この理不尽な即死攻撃で次々と海兵は戦死していった、鬼達も負傷者がだんだん多くなってきた

 

前線基地

 

 月棲獣の襲撃で本部はパニックになっていた、第3海兵混成連隊にも連絡を試みているが繋がらなかった

 

通信兵「連隊長!」

 

ディック「どうした?」

 

 通信兵が切羽詰まったような声でディックを呼んだ、それにディックも答える

 

通信兵「救出部隊が襲われました、もうすでに数十人の犠牲が発生したと」

 

ディック「クソッ、第3海兵混成連隊の救出は中断し、ここまで撤退させろ!それと第1海兵混成連隊に連絡を取って救援を求めろ」

 

通信兵「了解!」

 

 ディックは最悪な状況を思い浮かべていた、そして、今後についてもだ

 

第3海兵混成連隊救出部隊

 

エリック「クソッ、敵が多すぎる!」

 

海兵4「前線基地から通信、すぐに作戦を中止してこちらまで撤退せよ」

 

エリック「撤退だ!」

 

アレックス「急げ!早く撤退しろ!」

 

ジャック「俺らの大隊が殿を勤める!」

 

 各々の大隊は自分の役割を全うするために、動き始めた

 しかし、依然として敵の攻撃は苛烈だったが第2大隊の活躍で敵は足止めを食らった

 

第1海兵混成連隊

 

 他の連隊と音信不通だった、ついさっき第2海兵混成連隊とは連絡が取れたのだ、そして、衝撃的な通信が第2海兵混成連隊からきた

 

無線「こちら、第2海兵混成連隊、すぐに応援求む、このままだと全滅する、場所は下水道のブロックA53だ!」

 

通信兵「星熊連隊長!第2海兵混成連隊が敵と交戦し、苦戦しているとのこと、場所は下水道のブロックA53です!」

 

 勇義はすぐに地図を取り出した、その地図は下水道の見取り図だった

 

勇義「よし!第2海兵混成連隊を救出しに行くぞ!あたしに付いてこい!」

 

 勇義は地下都市の出口に向かって走り出した、勇義の後を付いていく海兵と鬼、勇義はドンドン走りスピードを上げていった

 

第2海兵混成連隊

 

前線基地

 

ディック「救出部隊は今どこだ?」

 

通信兵「ここから200mです!」

 

ディック「第1海兵混成連隊はどこだ?」


通信兵「1㎞先です」

 

 ディックは焦っていた、もしも、三個大隊が全滅したら、第1海兵混成連隊が間に合わなかったら、と考えると頭が真っ白になるようだったと、思っていたか、こんな長々と書いてすまんな

 ちなみにディックはとんでもないくらい冷静で、地図を見ながらどの部隊が何時に付くかまで予想してるぞ

 

通信兵「連隊長!救出部隊が戻ってきます!」

 

バババババン

バババババン

バババババン

 

 複数の銃声が聞こえてきた、聞こえてきた方向の強い光が複数見えた、そして、暗闇から海兵と鬼が走りながら出てきた

 

ディック「よし、すぐにここを畳んで地上に出るぞ!」

 

 第2海兵混成連隊は地上へと出るために下水道を進んでいった

 

ディック「止まれ!」

 

 ディックは連隊を手で制止した、ディックの顔は焦り顔だった、ディックの目線には月棲獣が連隊を包囲していた

 

エリック「くそっやばいな」

 

ディック「防御態勢を取れ!」

 

 海兵と鬼達はお互いに背中を預け合って月棲獣に武器を向けた

 

ダンっ

 

 急に大きい物音が聞こえた、壁を勢いよく蹴ったような音だった

 

バコンバコン

 

 次に聞こえてきたのは殴ってる音だった、その音は月棲獣の後ろがとても騒がしかった、そしてその音を立てている張本人が現れた

 

ディック「ほ、星熊連隊長!」

 

 そう、この音を出しているのは第1海兵混成連隊の連隊長である勇義が月棲獣をなぎ倒しながら現れた

  

ディック「今だ!撃ちまくれ!」

 

バババババン

バババババン

バババババン

 

 ディックはこの包囲を突破できると思って月棲獣に向かって撃ちまくった

 月棲獣達は勝てないと思い撤退していった

 

 これでようやく今回の作戦は終息した、第1~第3海兵混成連隊はレラホム陸軍基地へと帰還した

次回は報告です

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