第53話 共闘8
全連隊の状況把握です
第2混成海兵連隊は一つの場所に集まった、そこも下水道だが、各方面の下水道が合流するところであった
なので広めに作られており1個連隊規模は余裕で入れた
先に場所を確保していた第2混成海兵連隊の連隊本部がテントなどを建てていた、どうやらここを前線基地にするみたいだ
エリック「第3混成大隊以下3個大隊、今合流しました」
ディック「よし、全員来てくれ」
連隊長のディックはテーブルに両手を置いて指示を出した、3人の大隊長が連隊長の周りに来た、彼ら四人が見る方向は地図だった、下水道の地図で所々印が書いてあった
大隊長1「連隊長、各大隊との無線が下水道の壁によって、多少妨害されています」
ディック「ああ、それは分かっている、そのためにある機材を持ってきた」
ディックは近くにいた海兵を手で合図した、海兵は大きめの重そうな機材を持ってきたのだ
ディック「これは高性能無線中継器H53だ、この無線中継器を使えたばどんな場所でも聞こえてるようになる、実はな各連隊が下水道や山岳地帯などに行って無線に応答しない場合を想定して作られた強力な無線中継器だ」
ジャック「心強いです!もう試しましたか?」
ディック「いや、試していないからほかの連隊に連絡を取ってみよう」
ディックは無線機を手に取りほかの連隊に連絡を取ろうとした
ディック「こちら第2混成海兵連隊の連隊長ディックだ、各連隊、もし聞こえたら無線に応答してくれ!」
ディックは応答してくれないだろ、という方の気持ちが強かったがそれは早くに打ち破られた
無線1「こちら第1混成海兵連隊、聞こえるぞ、我々は下水道と繋がっている地下都市にいる」
無線3「..ら.3混...連隊、......中!応.....」
おそらく第3混成海兵連隊と思われる無線はノイズが酷く聞き取れなかった、しかし、ここで一つ疑問が生じる、離れているにしても数千㎞の超強力無線機で話し掛けているのに、たった数㎞しか離れていない第3混成海兵連隊だけが連絡が取れないのかだ
ディック「アレックス(大隊長1)、ジャック、エリック、こいつはとても危険な状況かもしれないぞ」
ジャック「ええ、これはジャミングされてるとしか思えませんね」
アレックス「敵は知的生命体か」
エリック「それなら、すぐに第3混成海兵連隊の居場所へと向かった方が良さそうだな」
ディック「第3混成海兵連隊がいる、山の洞窟に向かうぞ!」
ディックの指示で海兵達はすぐに出発の準備をした、準備できた海兵から整列していった
ディック「よし、全隊準備完了だな、よし、行くぞ!」
海兵達「おおおおおおお!」
ディックの指示で次々と第3混成海兵連隊がいる山の洞窟へと向かっていった、海兵は2列で下水道の出口に進んでいった、手にはライトを持っていって海兵の周りはとても明るかった
ディックらは前線基地での指示をするために通信士と護衛の海兵数名と共に残った
そして、海兵達は下水道のとても広い所に出た
海兵1「おい、出口をどこか地図で調べろ」
海兵2「了解です」
海兵は下水道の地図をライトで照らして出口を探していた、すると、一人の鬼が下水道の広場を歩き回っていた
海兵3「どうしましたか?」
鬼1「何かがいるような気配がする」
この一言に海兵達は銃を周辺に向け始めた、しかし、ライトで周辺を照らしても周りには何もいなかった
海兵4「どこにいるんだ?」
鬼1「いるぞ」
鬼はある場所を指差した、そこは別の下水道の通路だった、そこは真っ暗で何も見えなかった
海兵達は銃身付けたライトで鬼が指差した場所を明るく照らした、そこは、下水道の穴であった、その穴から光るものが垂れてきていた
すると、白い物体がもそもそと穴から出て来た、その数はドンドン増えていき、その白い物体は天井を覆い尽くしていった
海兵1「なんだ?あれは?」
鬼2「敵だ!」
鬼の叫びが下水道中を駆け巡った、その叫びは連隊本部まで聞こえてきた
ディック「敵?」
すると、無線が急なり出した
無線「こちら、救援隊!敵と交戦中!」
ディック「なんだと!すぐに後退してこい!」
グルルルルル
ディックは唸り声を聞いた、その唸り声をした方へと向いた手にはテーブルに置いてあった銃を持ちながら、ゆっくりと振り向いた
そこにいたのは、白く油まみれのような体をして、体の先端部分はピンク色の糸状のものだった
ディック「敵だ!」
バンバンバンバン
白い物体に数発の9㎜弾が当たった、当たった所から紫色の血が流れた
第3混成海兵連隊
山の洞窟
首都サルホムの近郊にある山、3000m級の山で周辺には墓地やホームレスがたくさん住んでいて街みたいになっている巨大な洞窟などがある
ここ周辺には白い影の集団を見たや蟹みたいな奴が飛んでいたなどの都市伝説がある
連隊長「整列しろ」
連隊長はジープから降りて指示を出している、トラックに降りてきた海兵と鬼達は、謎の生物の目撃情報が多い山の洞窟の前に整列した
こうして、全連隊は各々場所へと向かったのだ
次回は戦闘回です