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幻想国家郷  作者: ぐっち
50/62

第48話 共闘3

今回は準備回です

 レラホム陸軍基地に降り立った第1混成師団はそれぞれの装備を降ろし兵舎や車庫へと向かった

 基地内は好奇の目線で彼らを見ていた、とても居ずらくなっていた

 

海兵1「俺たちがそんなに、珍しいのかな」

 

海兵2「あれだな、鬼と一緒にいるから珍しいんじゃないか」

 

海兵3「俺達、今まで鬼達と戦争してたからなぁ」

 

 海兵達は各々の気持ちを胸に兵舎へと入っていった

 

 兵舎の中はあまり衛生的ではなかった、ネズミや虫がちらほらといた、臭いも不快に感じるものだった

 

海兵1「嘘だろ?」


海兵3「掃除しとけよ」

 

海兵2「あんまりいい軍隊じゃないんだな」

 

 海兵達はこの兵舎に落胆しながらも各々のベッドに荷物を置いた

 

隊長「よし、聞いてくれ、俺達第1大隊は明日の8時にここを出発して現地に行くぞ!」

 

海兵達「了解です」

 

 海兵達は自分の手荷物から本や便箋などを出して、暇を潰した

 

レラホム陸軍基地司令部

 

 師団長と連隊長数名と星熊勇義と伊吹萃香がいた、彼らは写真やら資料が広げられているテーブルを囲んでいた

 

師団長「目標はこの下水道にいるらしいな」

 

勇義「下水道かぁ、あたし達鬼には窮屈だねぇ」

 

連隊長1「ですが、あなた達鬼達が居なければ我々に勝ち目はありません」

 

勇義「別に戦わないとは言ってないさ、ただ戦いずらいだけだ」

 

 連隊長は少しホッとしたような顔をした、すると、勇義が下水道の地図を吟味し始めた

 

勇義「我々は死体安置所の下水道から攻撃を仕掛けるか、後は病院とかか」

 

 勇義が指し示した場所は病院といった医療機関が集中しているところだった

 

連隊長1「なるほど、ならば我々は病院の地下から攻撃を仕掛けます」

 

連隊長2「我々は山の洞窟を当たりましょう、ここの山の近くにお墓があるし、墓荒らしが出るって警察からも聞いたのしで」

 

 こうして、全連隊の侵入のルートは確立した、明日の8時に食屍鬼の巣に攻撃を仕掛けることが決まった

 

 第1混成師団の兵士達は明日に備えて武器や車両の点検をした

 

レラホム陸軍基地車庫

 

 ここにはヘリホム人民共和国軍の第一次世界大戦時の戦車や装甲車が沢山あった、その中に第1混成師団の軽車両や輸送車両があった

 

海兵4「都市に行くのにこれほど重装備で行くとか一体どんな敵だよ」

 

海兵5「これなら、ビヤーキーや大量の食屍鬼か」

 

海兵4「それだけなら、いいんだがな、これがクトゥルフの落とし子だったりしたら、この装備じゃあ、勝てねぇよ」

 

海兵5「だから、鬼達がいるのだろう?」

 

海兵4「だが、アザトースやクトゥルフだったらどうするんだ?」

 

海兵5「それこそ、世界滅亡だろ」

 

 時計は今7時を回っていた、兵士達は明日の準備を済ませ、兵舎へと向かった、兵士達は兵舎のベットに向かう途中に汚れを落とすためにシャワーに向かった、シャワーには長蛇の列が出来ていた

 

海兵6「長ぇな」

 

海兵7「これぐらい我慢しろよ」

 

海兵6「シャワーが二つしかないってあり得ないだろ」

 

海兵7「まあ、大昔の技術で作られたシャワーだからねぇ、さらに、水圧とか低いと考えると最悪だな」

 

?「まだこれが近代化されたところだからいいが、中世くらいの技術力の国だったらシャワーすら無かったかも知れないぞ」

 

 2人が声をかけてきた相手を見るとそれは鬼だった、彼は訓練をしていたので泥だらけだった

 

海兵7「確かに、シャワーない国とかありますもんね」

 

海兵6「そういえば、ある国は風呂が主流の国があるらしいぞ」

 

鬼1「ああ、確か栄封国だったかな、あそこは清潔感溢れる国だぞ、道端にクソは落ちてないし、風呂とかでちゃんと体洗ってるし」

 

海兵6「次の任務派遣地はそんな国がいいなぁ」

 

 汚れを落とした海兵と鬼達は兵舎へと戻っていた、各々がベットへと入っていった

 

翌日の午前8時

 

 都市へと向かう時間へとなった、その2時間前から兵士達は最終確認をして準備を完了して、輸送車両に乗り込んでいた、全隊員は出撃の合図を待っていた

 

レラホム陸軍基地司令部

 

 第1混成師団の師団長と副師団長、連隊長3人、参謀長等が司令部で師団長の指示を待っていた

 

連隊長1「師団長、全部隊準備完了しました」

 

師団長「よし、全部隊出撃!」

 

 無線は輸送車両に乗っている全部隊に出撃命令が伝わった

 

無線「全部隊に告ぐ、出撃せよ」

 

 この無線を聞いた全輸送車両がエンジンを付けた、そして、目標の都市に向かって走り出したのだ

 

車内

 

鬼2「神話生物なんて俺に任せてくれ」

 

鬼3「俺達も神話生物だろ」

 

海兵8「お前らに任せるよ、俺達は援護や偵察をするだけだからね」

 

海兵9「そうさ、俺達は君達主力のサポート役だからねぇ」

 

鬼3「いや、君達にも十二分に活躍して貰うぞ」

 

海兵8「もちろん、活躍するさ、それが俺達植民地海兵隊だからね」

 

鬼2「なら、競うか?」

 

海兵8「いいぜ、現代兵器と素手、どちらが強いか」

 

 輸送車両の中は賑やかだった、誰もが勝てると信じていた、しかし、彼らは神話生物の本当の姿を知らない

次回は戦闘回です

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