第46話 共闘1
今回は事件回です
クトゥルフ神話生物発生から2日目
鬼と植民地海兵隊が会談する6日前だった、この時、鬼と植民地海兵隊はまだ戦争していたのだ
そして、ロードホーン大陸では謎の生物により、襲撃事件が相次いだ
それは鬼や植民地海兵隊も例外では無かったし、何よりも非戦闘員である、民間人の被害もあった
ある山、ダニール自治連邦国
ギョオエエエエ!
狩人が2、3人獲物を捕まえるために小屋で掛かるのを待っていた、すると、明らかに罠に掛かった声がしたが、その声は今まで聞いたことのないような声だった
狩人1「一体何が掛かったんだろうな」
狩人2「UMAだったりしてな」
狩人3「とりあえず、銃とナイフと麻酔薬を持っていくぞ」
ガチャン
狩人の3人は小屋から出ると真っ直ぐ、罠を設置した場所に向かった
罠を設置していた場所に到着した、そして、掛かった物の姿を見ると、それは見たこともない生物だった
狩人1「人?」
狩人2「それにしても服とか着てないよな」
狩人3「なんで熊用の罠に全裸の人間が掛かるんだよ」
狩人2「って、助けないと」
一人の狩人2が罠に掛かった人?を助けにいった
狩人2「お、おい!大丈夫か?」
狩人が助けようとして1mの距離に近付いた瞬間だった
ガチャン
グチャッ
助けようとした狩人の体が真っ二つになったのだ
その出来事に他の狩人達はあっけにとられ動けなくなってしまったのだ
グアア、グアア
狩人を真っ二つにした人のような物は、他の狩人達の姿をジッと見つめていた、そして、それに気付いた狩人が咄嗟に銃を構えた
狩人3「動くな!」
その行動を見た、もう一人の狩人は同じく銃を構えた
その警告が聞こえたのか聞こえなかったのか、それは分からないが、人のような物は足で地面を蹴り上げ、狩人達に突進していた
バンッ
銃を最初に構えた狩人が人のような物がこちらに突進してきたので、反射的に引き金を引いた
ブチャ
撃ち出された散弾は真っ直ぐ人のような物に向かった、散弾はほぼ命中した、人のような物の体を引き裂いた
バタンッ
人のような物は空中で体勢を崩し、倒れてしまった、散弾が着弾した場所からは血らしき液体が流れていた
狩人1「す、すごいなぁ」
狩人3「確かめに行くぞ」
狩人達は人のような物に近寄った、その姿は人に似ているが体毛がなく、足が異様に発達し、爪の鋭くて長い、悪魔のような生物だった
狩人3「これをすぐに警察に知らせよう、このままだと被害が出るぞ」
この通報はダニール警察に通報された、ダニール警察は警察官を数十名送り込んだ、これは妖怪の可能性があるからだ、そして、死体を回収して、ダニール生物研究所に運ばれた
この研究データを八雲西行寺連合合衆国に死体と一緒に送られた
八雲西行寺連合合衆国国立アルバッカ大学神話上生命体国立研究所
ここは、伝説上の生物を研究して、弱点や人類への貢献のために日々研究に没頭している
この国立研究所に5体の生物が輸送されてきた
デルバニア帝国とラルボーン民主共和国とダニール自治連邦国の計3ヶ国から一体ずつ送られてきた
それぞれに被験体番号何番と番号が付けられた
被験体番号1番は伊吹萃香と激戦を繰り広げたヘリコプター隊が回収した鳥みたいな化け物
被験体番号2番はある戦場に落ちてたのを海兵隊員が拾った
被験体番号3番はデルバニア帝国で事件があり、その時に回収された物
被験体番号4番はラルボーン民主共和国の湖レイワ湖で行方不明者の急増したため、ワニを駆除するために派遣された駆除部隊が駆除した時に回収された
被験体番号5番は前述のダニール自治連邦国だ
そして、この国立研究所の第1研究所には人類学や生物学、考古学、博物学といった、その分野の専門家達が招集された
学者1「こいつらはどこの神話生物だ?」
学者2「見た目はクトゥルフ神話だな」
学者達は古代の文献などを開いてどの種類の神話生物か、探した
学者2「やはり、クトゥルフ神話生物だな、その筋の学者を連れて来た方がいいなぁ」
数十分後、クトゥルフ神話に精通した考古生物学者が来た
考古生物学者「まず、これらはクトゥルフ神話生物と言って間違いはないでしょう、1番はシャンタク鳥ですね、2番は黒い仔山羊です、3番は食屍鬼です、4番は深きもの、5番はガストでしょう」
学者1「彼らが現れた原因は分かりますか?」
考古生物学者「うーん、彼らはある国にいました、実際軍もそれらとは戦闘をしました、連中がこの大陸にいる理由は親玉が大陸にいるのかもしれません」
この研究はすぐさま政府に知らされた、そして、政府はすぐに大統領を交えた会議をした、結果、あの会談に繋がる訳である
クトゥルフ神話生物発生から14日目
鬼と植民地海兵隊はすぐに混成部隊を編成した、しかし、先の戦いから両者には壁があったため連携が上手く行くかは疑問しか残らなかった
次回は戦闘回です