第33話 内政3
今回も内政回です
デットブラックフォート、ポートワッグスシティ
荒廃した都市、荒れた大地、死臭に死体、倒壊したビルなどの光景が広がっていた
そして、この街の中心である大通りにスーツを着てヘルメットを被った一人の男が周辺を見渡してながら何か考え事をしていた
山下「ここは、修繕と取り壊してまた作るか、農地はもうちょっと広げようかな、後で軍に神話生物の掃討をしてもらうおう」
山下はそこら辺に落ちていたテーブルの上に地図を置き、都市計画について考えていた
?「山下さん!」
一人の作業着姿の男が山下の名前を呼んだ、山下はその声に気づいて振り返った
山下「お、秋山か、どうした?」
秋山「山下さん、旧デットブラックフォートの開発に携わっている民間業者を調べてきました」
秋山は鞄から書類の束を取り出すとそれを山下に手渡しした、山下はそれを受け取り中身を拝見した
山下「秋山、助かったぞ、ありがとう」
秋山「いえ、山下さん、他に何か用があれば遠慮無く言って下さい」
山下「ああ、そうだな、次はこの辺一帯の上下水道と電線の詳細な書類が欲しいな、テープを2色のテープを取ってきてくれ」
秋山「分かりました、それでは行ってきます」
山下「ああ、気を付けてな」
秋山は袖をまくり上げると何処かへ走り出した
山下「よし、見て回るか」
山下はポートワッグスシティの街中を散策し始めた
街にはたくさんの人が瓦礫を片付けていた、その殆どが罪袋兵というのは言うまでもない
2、3分は歩いくとある建物の前で足を止めた、その建物は銀行だった、中規模の銀行で二階の部分が半分崩れていた
山下「銀行だな、これは再利用しよう」
秋山「山下さん!」
聞き慣れた声が後ろから聞こえてきた、その声の主は秋山だったのだ
山下「早かったな、秋山」
秋山「罪袋兵の士官が上下水道と電線の書類を持っていたので、それと、赤と青でよかったですかね?」
秋山は書類と赤と青のテープが手にはあった、山下は書類とテープを手に取り少しペラペラとめくった
山下「ありがとう、秋山、これから何か仕事はあるか?」
秋山「う~ん、特には何もありませんかね」
山下「そうか、なら、付いてこい」
秋山は少し驚いたが、頷いた
山下「よし、秋山、まずはこの銀行からだ、行くぞ」
秋山「はい!」
山下と秋山は二階の部分が半分崩れた銀行の中へと入っていった
こうして、民間企業と政府が互いに手を取り合い幻想郷を復興させようと活動した
ユカユユD.C. ヤクモハウス
今回召集されたのは八雲紫大統領を筆頭する八雲藍国務大臣、星熊勇義国防大臣、八雲西行寺陸軍参謀本部長長官ダニエル・フリパー中将、八雲西行寺海軍第2艦隊提督滝川吉定少将、八雲西行寺海兵隊総司令官ヴィンセント・ワシントン大将、八雲西行寺対外国家本土防衛隊最高司令官ロジェ・アルバスタ大将、八雲西行寺植民地海兵隊北側方面軍司令官ディートパル・ルジガー大将、ノートン建設業者社長バリーズ・ホンドー、ハーザバン土木工事業者社長ソクーマ・ライルの10人がヤクモハウスの会議室に集まった
紫「それで、なぜ私たちを呼んだのかしらルジガー大将?」
ルジガー大将「はい、まずはこの写真を見てください」
そこに写っていたのは植民地が謎の武装集団に襲われている処だった
紫「これはどういうことかしら?」
ルジガー大将「ええ、実は我々が開拓していたバットル大陸に謎の軍隊が進出しまして現在、植民地海兵隊と戦闘中でございます」
勇義「鎮圧は出来ないのか?」
ワシントン大将「無理でしょう、植民地海兵隊の装備は海兵隊の旧式化した装備を使っていますからね、それも人員も一定の成績を収めただけの罪袋兵だからなぁ」
アルバスタ大将「それでその軍隊は本土に来るのかね?まだマグード要塞は最低でも約10年はかかるぞ」
滝川少将「そうか、だから第2艦隊を派遣するのか」
ルジガー大将「ええ、そうなりますね」
紫「なら、決まりね、それなら植民地海兵隊にも増援を出さなければならないわね」
ルジガー大将「ありがとうございます」
紫「それと、社長ら2人にはマグード要塞の追加注文を頼むわね」
社長ら2人は頷いた
紫「このまま会議は終わるけど何か他にありますか?」
誰も何も言わなかった
紫「それじゃあ、解散ね」
紫の一言で会議室にいた人たちは立ち上がり、会議室から出ていった
こうして、マグード要塞の完成と八雲西行寺海軍第2艦隊をマグード要塞完成までの防衛任務につける、マグード要塞の建設に新たに2社送り込むことが決まった
?「大統領」
紫「何かしら?」
スーツ姿の男が会議室の前のイスに座って待っていたらしい
?「どうも大統領殿、自分は匠建設の佐藤と言います、リースフル地方についてです」
紫「分かりました、それではこちらへどうぞ」
2人は大統領執務室へと向かった
次回は密談です