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プロローグ(3)

 先輩が魔法の詠唱を始めると同時に敵が二人飛び出してきた。

 冷静に俺は前に出て、ショートカットに置いている【威嚇】を起動、と同時に先輩に向かっていた剣先が不自然に折れ曲がり俺に突き刺さった。少し痛覚用の電気が流れる。一人の剣先が腹部を貫通し、もう一人の剣が俺の胴を斜めに切り上げた。

 もう一閃。今度は横凪ぎに。

 けれどHPが削られるのはほんの数ミリだった。


「……はぁ?」


 変動しないHPバーを見て、敵二人が呟いた。

 いつの間にか、俺の腹部に突き刺している敵の背後に回り込んでいた店長が腕を振りかぶった。

 そのまま大して力を入れない様子で、スキルを使わずに本当にただの拳骨を敵にくらわす。

 直後、転送特有の星屑の煌めきと戦闘不能のロゴが空間に残り、もう一人の前衛である敵を唖然とさせるには強烈すぎた。

 それは馬鹿力と形容するには甘く、巨人の鉄槌、いや暴力と表現すればいいか、それほどまでに格を感じさせるものだと俺は思う。

 あれはやばい。スキルを使ってないんだぜ。

 事のヤバさに気がついた敵は後ろで詠唱をしていた魔術師の所まで一旦後退した。


「ふふ、くらえ!」


 ちょうど先輩が詠唱を終えたようで、敵の真上に配置された超極大火炎玉が落下する。

 敵の魔術師も水の防御魔法で応戦するが、努力は虚しく、先輩の圧倒的火力の前には為す術がなくて、蒸発し直撃した。

 そしてwinというロゴと同時に店長が余波を受けて戦闘不能になった。

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