紡ぎ唄 ~わるいこだあれ~
紡ぎ唄 ~わるいこだあれ~
とんとんからり とんからり
いつかわからぬものがたり
とんとんからり とんからり
ひとつ ふたつと つむぎましょ
とんとんからり とんからり
むかしむかしの あるところ
ちいさなこどもが おったとさ
あるひそのこは むらはちぶ
なくだけないて ゆめのなか
とんとんからり とんからり
ちいさなあのこは むらはちぶ
わけもわからず むらはちぶ
なんとかわけを ききだして
またまたそのこは ないたとさ
とんとんからり とんからり
ちいさなこどもは そのむらで
こどもどうしで あそんでた
とつぜんあるこが なきだした
そのこのことばで なきだした
ちいさなこどもは わからずに
ないてるこどもは そのままに
とんとんからり とんからり
そしてそのこは むらはちぶ
いくらないても むらはちぶ
とんとんからり とんからり
ちいさなこどもが いったこと
なんともなしに いったこと
とんとんからりとんからり
どうしているの
とんからり
わるいこだあれ
とんからり
全て平仮名で書いてあって分かりにくい部分もあるかと思われますので漢字を混ぜたバージョンも載せておきます。
とんとんからり とんからり
いつか分からぬ物語
とんとんからり とんからり
ひとつ ふたつと 紡ぎましょ
とんとんからり とんからり
昔々の あるところ
小さな子供が おったとさ
ある日その子は 村八分
泣くだけ泣いて 夢の中
とんとんからり とんからり
小さなあの子は 村八分
訳も分からず 村八分
なんとか訳を 聞き出して
またまたその子は 泣いたとさ
とんとんからり とんからり
小さな子供は その村で
子供同士で 遊んでた
突然ある子が 泣きだした
その子の言葉で 泣きだした
小さな子供は 分からずに
泣いてる子供は そのままに
とんとんからり とんからり
そしてその子は 村八分
いくら泣いても 村八分
とんとんからり とんからり
小さな子供が 言ったこと
なんともなしに 言ったこと
とんとんからりとんからり
どうしているの
とんからり
悪い子だあれ
とんからり
相変わらず小説を投稿するときにジャンルの選択に悩んでしまいます。
『とんとんからり とんからり』という音と 『わるいこだあれ とんからり』というフレーズが書きたくて書いてしまいました。
ちなみに『とんとんからり とんからり』は機織の音、だそうです。何かの御伽噺で出てきた表現だったと思います。