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やっぱりチキンは揚げたてが一番だな!!!

「着いたぞ。ここが冒険者ギルドだ」


「思ってた数十倍立派なところだね」


 ダンジョンから無事帰ってきたジークはカノンを連れて冒険者ギルドに来ていた。


「ここでモンスターのドロップアイテムの売却やクエストの受注などが出来るんだ」


「ファンタジーゲームのテンプレみたいな感じだね」


「日本人なだけあって流石の順応の速さだな。とりあえず先に俺の用事を済ませる。ついてきな」


 前へ行くジークに続くようにカノンも冒険者ギルドに入って行くと、どこかで聞いたことのあるメロディーがテロテロ鳴った。


 言わば入店音だろうか。しかも日本人なら聞いたことがある感じの。


「ちょっと待って」


 さすがのカノンも聞き馴染みのある入店音に気付き、ジークを呼び止める。


「どうした?」


「これ、あれだよね。あの有名なコンビニの入店音だよね?」


「らしいな。俺はよく知らんが、この世界に来た日本人の一人があのコンビニのチキンが食いたい衝動に駆られ、チキンと共に再現したものだと聞いている」


「ええ〜、そこまでする?」


「よっぽど好きだったんだろう。ちなみにその日本人は今でも存命してドメチキを売っている」


「ドメチキ?」


「何でも彼曰く、名前をそのまま使うのはあれだからだいたいニュアンス同じなドメスティックマーケットのドメスティックチキンと名付けたらしい」


「何かズレた人だね。私が言えた事じゃ無いけど」


「そうか? まあ俺は世界で一番まともだけどな」


「それ自分で言ってる時点でまともじゃないよ」


 そんな中身の無い会話を繰り広げ、二人は親交をさらに深めたのだった。






「これ全部、換金してくれ」


 そう言いながらジークはドロップアイテムをピンク髪で巨乳な受付嬢に渡した。


「お預かりしますね〜」


 手慣れた手付きでマニュアル通りの作業をこなすピンク髪で巨乳な受付嬢。


「どうぞ〜。ところでそちらの方は?」


 お金を受け取ったジークにピンク髪で巨乳な受付嬢は当然の疑問をぶつける。


「ああ、ダンジョン内で突然ポップした日本人だ。冒険者登録を頼む」


「かしこまりました〜」


「ちょっと、冒険者登録って何? 聞いてないんだけど」


「生きていくなら金は必要だろ。だったら冒険者になるのが一番良いんだよ。特に日本人はな」


「そうなの? でも、わたしに出来るかな……」


 カノンは冒険者になるのに自信がないようだ。


 まあそれも当然だろう。カノンはついこないだまで日本で学生をしていたのだ。急にモンスターと戦うとかチートな力持っていようが無理な話だ。


「大丈夫だ。慣れるまで俺が面倒見てやるから」


「そこまで言うなら……」


 不思議なことに頼もしく見えるジークに押されカノンは冒険者登録の用紙にジョブ、ステータス、レベル、氏名を記入し提出した。


「はい。これで冒険者として正式に登録されました。それとお二人でパーティを組むということですよね?」


「ああ、そうしてくれ」


「宿はどうするおつもりですか?」


「あ〜宿か。考えてなかったな。俺のところに来るわけにもいけないし、かと言って金に余裕はないからな〜」


「わ、わたしは別にジークと一緒でも良いよ」


「そうか? カノンが良いなら俺は一向に構わないが」


「では、手続きはこれで終わりです。後はご自由にどうぞ〜」


 一連の流れを見ていたピンク髪の巨乳な受付嬢はニマニマしながら用件が終了したことを告げた。


「あんた、何ニヤニヤしてんだよ」


「いえ、別に〜」


「まあいい。行くぞカノン」


「うん」


 色々と妄想して窓口業とは思えない顔で見送るピンク髪の巨乳な受付嬢を背にジークとカノンは冒険者ギルドを後にしたのだった。

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