表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/43

川屋町通りを、

 大狸の外で大きな爆発音がした。店の床も大きく揺れ、ジョッキやコップも倒れて、床の上でいくつか粉々に割れて散乱していた。大狸―、だけではない。川屋町通り一帯が大パニックに陥っていた。


 おいっ地震かっ―、それとも何だ―.今の爆発音は…

 えっテロかっ―、まっ待てよ!


 その爆風は凄まじく、次々にガラス窓に亀裂が入っていく。近代の強化ガラスでも耐え切れないほどだ。

 犬谷も平然と出来る訳もなく、パニックにはなっていたが、今は冷静に振る舞いたいと懸命になっていた。北森は咄嗟(とっさ)にテーブルの下に隠れていた。児童のころからの避難訓練が、ここで活かされたと評価するべきなのか。北森は冷静さを―、んっ、、落ち着きを取り戻し、大狸の外に恐々と向かって行った。もうすでに爆発事故を起こした川屋町通りを、飲食店の周りを、大勢のヤジ馬や見物人が次々に取り囲んでいた。北森も同じく見物人になるが、彼には爆発のときの爆風で被害者意識があった。まだ許せないと云うよりも、今は恐怖に(おのの)いていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ