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コール音

佐川田は思い悩んでしまっていた。これからの住居は…仕事は…それから金は… 財布を掏られてしまって、懐はスッカラカンだ。頭の中はもっと混乱していく。そのまま二時間ほどドトールで時間を潰し、街を宛もなく徘徊したあと、情けない表情でまたライフルに戻ってきた。んっ―、フロント近くの掲示板に運転手の求人を見つけた。今どき()しくも住み込みの求人だった。運転手と云っても風俗店のもので、特に特段のライセンスは不要だと書いてある。佐川田は502室に戻り、その求人の番号に、(わら)にも縋(すが)る思いで連絡することにした。モバイルフォンを掴んだとき、やはり悩んでしまったがもう後はない、と通話のアイコンをタッチした。コール音が何度も鳴っているが、電話は繋がらない。佐川田は気持ちが焦り過ぎたのか、何度も電話を切っては掛け直し、無意味にコール音を聴き続けてしまっていた。

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