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木通り商店街

 佐川田はそのまま早朝で誰もいない、川屋町の裏通りを歩き、その先にあるアーケードを見つめていた。そのアーケードは西日本一のアーケードの木通り商店街だと知ってか知らずか、その高い天井を見上げて長いアーケードに驚いていた。朝食に(あり)りつくために珈琲ショップを探し始めた。そこに日常を感じたとき、もう通勤ラッシュなのか、アーケードに人々が行き交い始める。佐川田はその人々の姿に、(さら)に日常を感じて安堵してしまった。佐川田が失ってしまった生活を、この廣嶋藩の地で取り戻したい。そう願いを馳せたとき、期待感が込み上げて笑顔が零れた。ドトールを見つけた。珈琲とサンドを頼んで、2階席に向かう階段を上がった。これから先を思い悩んでしまった。人々のとても清々(すがすが)しい笑顔がとても羨ましい。つい―、昔の癖で上着の胸ポケットに手を置いた。あっ―、と思い留まり、タバコを吸いたい気持ちを、グッと堪えた。


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