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アス本拠地侵入大作戦編:作戦7

過去編を聞いた歩たちの反応はこちら↓

おじの話を聞き終わったとき、私は泣いていた。確かにこれはアニサキス越えの悲しみと辛さだと言わざるを得ない。←あくまでも歩の感想です

いつの間にか女性客も帰ったようで、店には私たちだけだった。

「どうしてアスはこんなひどいことができるの?」


海屋が私に手招きする。近づいて耳を貸すと一言「嘘かもしれない」

海屋の言う通りおじが私たちの同情を誘っている可能性だってある。でも作り話にしては完成度が高すぎる。それに私の直感が言っている、これは真実だと。

振り向いておじを見る。「私は信じるよ。おじのこと。」


__娘もこんな風にずっと僕を信じていてくれていたのだろうか。これはチャンスだ。やり直すチャンス。この子を、僕を信じてくれたこの子を裏切りたくない。きっとこれが正しいんだよな、なぁ、亜希子。



「僕は君たちに協力する。」

私と海屋は衝撃でおじを凝視。やっぱうちら仲よくね?

私も頑張らなきゃ。

「おじ、ありがとう!!!!!」


おじという強力な仲間を手に入れ残るはあと一人。





「ねぇ、運転手のおじさん」私はおじの運転手に声をかける。

「どうしたのかな?お嬢さん?」

私はすっと握っていた手を運転手おじの前で開く。運転手おじの目が大きくなり視線が釘付けになったとき、私は勝利を確信した。

「これ、欲しい?」

「これは…群馬県のある売店でしか買えない超激レアグンマ×ペディキュアアクリルキーホルダーシークレットのペディ・マール&ペディ・カーク&温泉!!!!?!しかも超美品!売ったらマニアの間でものすごい値が付くぞ!!!!??!」

「でももう私高校生でさ、ペディキュアは卒業しちゃったの。だからさ誰かに()()であげようと思って。」

「は?」

言葉が崩れているぞ、運転手おじよ。えんじぇーにはもちろんペディキュアグッズは売られていない。おじの話を聞いた限りアスは相当ブラックだからペディキュアグッズを買いに群馬へ行くための休暇などもらえないだろう。運転手おじはこのグッズを持っていない。…この勝負、もらった!

「対価に…何を望む…。」勝った(暗黒微笑)。にやにやが止まらねえぇー!!!(・∀・)←サイテー


「私たちをアスまで連れてってほしい。アスの人たちには気づかれないように。」

えんじぇ―はすべての道が悪路。アスファルトで走りやすく整えられた道など存在しない。徒歩での移動には限界があった。


運転手おじはしばらく思考して「…わかった。()()()いいのだな。」と言った。

これで全員仲間になった!計画が順調すぎて怖いぜ!

さあ、いよいよアスに乗り込むよ。

超能力者「皆さんの中でおじの株が急上昇している気がします。」

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