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【大アルカナ】4番・皇帝〘正位置〙

今朝もあたしはリナの【タロットカード】が

置いたままのテーブルの前に行き

1枚のタロットカードを見ていたら

だんだん眠たくなってきちゃって………

《あら?ここはどこかしら?

お部屋に居たはずなのに今は外。

周りには岩山があって…

あら?あんな場所に誰か居るわ》


あたしはその猫が居る場所まで来ると

その人は石のイスに座っていた

イスには牡羊の彫刻が所々に彫られていて

右前脚には十字架のような形の物の先端上部に

丸い輪があった。

左前脚には丸い物が乗っていた。


あたしはその猫の顔に見覚えがあった。


『こんにちは。あたしの事を

覚えていらっしゃいますか?猫神様。』と

笑顔で話しかけると


ルナに声をかけられたその猫は

ルナに向って

『ワシは猫神ではない。

ワシは皇帝(エンペラー)じゃ。

で、そちは誰じゃ?何の用じゃ?』


『あたしはルナと申します。

皇帝(エンペラー)さんが

あたしの知ってる猫神様に

似ていらしたので…』と

ルナが皇帝(エンペラー)

応えると

『そうか…。で、何の用じゃ?』


『えっ?用事……』

《用事なんて特にないんだけど

どうしようかしら……

そうだわ!!》


『ワシに用があるんじゃろぅ?』と

皇帝(エンペラー)はもう一度

ルナに言った。


『はい。あの〜

どうしたらリナ…

あっ、リナって言うのは人間で

あたしの飼い主で友達なんですけど…

リナとあたしみたいに

《猫と人が言葉を交わせ

もっと仲良くなる事が出来る》のでしょうか?』と

皇帝(エンペラー)に訊ねた。


すると皇帝(エンペラー)

『ワシも以前から

そち…ルナくんと同じ事を考えていた。

そして、ほれ、遂にそれは完成したのだ!』と

ルナにそう応えると

【金の缶詰】をルナに見せた。


『これは、あの【金の缶詰】…って事は

やっぱりあなたは猫神様じゃ…』と

ルナが顔を上げると

皇帝(エンペラー)

何も言わず固まっていた。

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