【大アルカナ】2番・女教皇〘逆位置〙
青いドアを開けると
そこにも
さっきと同じ配置に柱やタペストリーがあり
本を膝に乗せたミーコが居た
ミーコの足元にも何故か三日月があった
あたしはこっちのミーコさんに質問した
『ミーコさん、さっきもあたしと会いましたよね?』
《確かミーコさんは座ってたはずなのに
どうしてここに?》とルナが不思議に思っていると
ミーコは
『あら、ルナちゃん。どうしたの?』
ミーコはルナの質問には応えず
『ルナちゃん。あなた
この世界の事を知ってどうするの?
それに、あなたは猫なんだからね。
いくら好きでも
出来ない事もあるのよ!?判ってるの?』
ミーコから逆質問され
さらにルナは【イタい】とこをを突かれ
少し落ちこんでしまった。
『猫なのは、言われなくてもわかってるわよ。
いくらミーコさんでも、ヒドイわ。
あたしの気持ちを
判ってはもらえないのね』と
ルナは小声で呟いた
すると急に目の前が真っ暗になったかと思い
目を瞑ると次の瞬間
眩しい光けど優しい光が差し
あたしは薄目を開けてそ〜っと見ると
いつものリナとあたしの部屋だった。
あたしの目の前には
【女教皇】のカードがあった
リナが帰って来る前に
元に戻しとかないとまた叱られるわ
あたしは急いでタロットカードを
元に戻して何食わぬ顔で
自分の愛用ベッドで丸くなって
寝たフリをした。
今日はリナが【にゃんこスティック】が
お買い得だからって帰りに買ってきてくれる
約束してあるから
ちゃんとお行儀良くしていないと
今日は【にゃんこスティック】が
おあずけになっちゃうかも知れないからね。
と、そこへ……
『ルナ、ただいまぁ〜。
今日はお行儀良く、自分のベッドで寝てたのね。
それにタロットは……
うん、変わってないわね。
じゃあ、ルナ。約束の【にゃんこスティック】よ』
と言って、あたしを呼んだ。
《ふぅ〜。良かった。
リナが帰ってくる前に目が覚めて。
さぁ、ゆっくりと【にゃんこスティック】の
カツオをいただきましょ♪》