【大アルカナ】10番・運命の輪〘正位置〙
ルナはキャットタワーの1番にある
ベッドで
運命的な事があったあの日の事を
アンモナイト(アンモニャイト)に
なりながら
思い出していると
いつの間にか夢の中へ……
《ここは夢の中ね》と
ルナは雲の上にのっていた
ルナのすぐそばには
大きな車輪があった
車輪の上には
器用に左前脚で大きな剣を持ち
スフィンクスの格好をした猫神様
そして
ルナが居る雲の下
車輪に沿うようにヘビが居て
その少し先には
こっちも同じく背中を車輪に向けヘソ天のように
身体を伸ばしてる三角耳の犬がいた
ルナの両前脚の前には一冊の本が開かれていたが
気にせずに自分の毛並みを手入れしようと
背中のほうみた!
その瞬間
『えっ?何コレ?
あたしの背中に
鳥さんと同じ翼があるわ!!
でも、こんな大きな翼のある鳥さんて
あたし見たことないわ。』と
ルナは翼を軽く羽を動かしてみたり
休めたりして自分の背中に付いた翼で
遊んでいた。
ルナは車輪を挟んだ反対側の雲の上に居る
同じくルナと同じ大きな翼を背中に付けた鷲が居た
《あら!?
鷲さんの翼と
あたしの背中にある翼が
同じみたいね》と思いながら
ルナは鷲が居る雲の下の雲を覗き見ると
そこにも同じくルナと同じ大きな翼を背中に付けた
獅子がいた
《あの獅子さんは
あたしと同じような身体だけど
ちょっと違うわね。》
ルナは自分の真下に浮かんでる雲を見ると
そこにもルナと同じ大きな翼を背中に付けた
牡牛が居た
《あの牡牛さんも
背中に大きな翼がある。
それに…》と
ルナは自分の前脚の前にある本の上に左前脚を
軽く乗せ
《みんな、同じこの本を読んでるみたい
それも楽しそうに、リラックスした状態で
ここには何が書かれているのかしら?》
ルナはもう一度
自分の前脚にある本を【見た】
《何が書いてあるのかしら?
だいたい、猫に文字が読めるわけ…》と
ルナは両前脚を前に突き出し
伸びをして気持ちを落ち着かせてから
もう一度じっくりと本を開いて視た
そこに書かれていた内容は
ルナとリナが始めて
会話をしたあの日の事が書かれていた
ルナの目には文字の代わり視覚となって
書いている内容が視えた
《これって、あの時の出来事が書かれてるのね》
ルナは車輪の上に座っている猫神様を見て
《やっぱり、猫神様に出逢った事や
あのリナとの出来事も
あたしの願いを叶える為のチャンス到来
って事だったのね。》と
ルナは微笑みながら目を綴じた